ミヤマホオジロ♂(部分白化型) 1月2日岡山県高梁市
2020年12月27日〜2021年1月3日岡山県高梁市:40年近くになる会社勤めを12月で終了し、年末からお正月は実家のある岡山県高梁市で過ごしました。一日中鳥見という訳にはいきませんでしたが、野暮用の合間を見つけて実家近くで鳥見しました。特別な種類がいる訳ではありませんが、ここ西日本ではミヤマホオジロはどちらかというと普通種、他にフクロウ、オシドリ等23種が確認できました。特筆すべきは、部分白化型のミヤマホオジロ♂がいた事で、この個体は昨年同郷の大先輩である瑞鳥庵さんにより見つけられた個体と同一と考えられます。
12月27日:湖にオシドリが数羽いました。人慣れしていないので、警戒心が強く、車の中からそっと写さないとすぐに飛んでいってしまいます。
人気のない林道を歩いていると昼間からフクロウがいました。どうやら見通しの良い電柱や電線に止まって獲物を探している様です。カケスが騒いでモビングされていましたが、気にする様子は全くなかったです。羽色が随分濃いので亜種キュウシュウフクロウでしょうね。
地面が見えないので、なんとも言えませんが、狩りをしている様で、時折、飛び出して降下します。
場所を変えて電線の上から獲物を探しています。
フクロウを観察しながらじっとしていると色々な小鳥たちがやって来ます。先ずはアトリの20羽程の群れです。
1羽しか確認出来ませんでしたが、マヒワの♂。
ミヤマホオジロの10羽近くの群れがやって来ました。
2羽の♂が並んで1羽が飛び出しです。アトリと一緒になりましたが、たまたまの様です。
比較的近くに♂が来てくれました。
そしてルリビタキ♀タイプも出現。
12月28日:沢筋の林道を歩いているとルリビタキ♂ 。ちょっと光が足りませんでした。
そこにはミヤマホオジロの一団がいて、こちらに驚いて飛び立ちますが、近くの木に止まってくれてしっかり撮れました。追いかけたり、脅かしたりするつもりはないのですが、人気のない山中のせいか都市公園の様に人馴れしていません。道端の藪や草の中にいるので、こちらからは全く見えません。いきなり飛び出すという感じです。
別の場所でミヤマホオジロの一群が飛び立ちましたが、中に白いのが見えました。白化型のミヤマホオジロだ!驚きましたが、昨シーズンは話に聞いていただけなので、本当に今季出会えるとは夢の様です。この日は藪の中にいるのしか撮れませんでしたが、頭部の黄色は残っている様ですね。
12月29日:部分白化型がいることが分かったので、今日は昨日の場所を中心に探索。するとほぼ同じ場所で、今度は全身が見える枝に止まってくれました。部分白化型が所属するミヤマの一団は、他の群れに比べて警戒心が強く、こちらに気づくとすぐに見えないところに逃げ出します。部分白化型はちょっと逃げ遅れるのか、白いから目立つのですぐ見つかるのかよく判りませんが、1羽だけ取り残されている様に見えます。でもすぐに隠れてしまいます。
ここはジョウビタキ♀の縄張りなのか目の前に現れます。
1月1日:元旦から部分白化型の探索開始。いることはいましたが、写真にはならず。別のミヤマホオジロの一団で撮り初めとなりました。こちらは驚いて飛び立っても近くの枝でちょっと様子見。おかげで写真に収まってくれます。
1月2日:箱根駅伝を見終えて、早速探索開始。部分白化型ミヤマホオジロは今まで一番近いところに止まってくれました。部分白化ですが、頭部の黄色と喉の三角巾、風切羽に一部黒色が残っています。何よりお目々が黒くてとても可愛らしいです。ペットにしたくなりますね。
みんな沢の方に逃げ込んだので、その場を離れて散策するとカシラダカがいました。カシラはミヤマより数が少ない。ホオジロもそうですね。ただし、ホオジロは警戒心が薄いのかよく見る様な気がします。
しばらくして戻ってくると、部分白化型の群れも戻っていました。距離をとって観察していると地面で草の実などを採食している様です。
フクロウのいた場所を再度探索してみましたが、フクロウはあの日だけ。でもミヤマホオジロの一団は同じ場所にいました。距離があったせいか羽繕いをしていて、尾羽をくちばしで整えています。
1月3日:箱根駅伝で駒澤大学の逆転優勝を見届けて、探索開始。部分白化型ミヤマホオジロは同じ場所にいました。やっと部分白化型の所属する警戒心の強いチームの普通のミヤマホオジロ を写すことが出来ました。
部分白化型はというと何かの実を食していました。正面方向からの写真になります。
明日は、岡山を離れるので、部分白化型ミヤマホオジロ、今季最後の一枚となります。
部分白化型が今季も来てくれて嬉しい限りです。これだけ外見が違うので個体識別ができます。2シーズンに渡って同じ様な場所にいたことからミヤマホオジロは同じ場所に渡って来て越冬するでしょうね。白くて本当に目立つので、外敵に狙われやすいと思われがちですが、結構生存できるんだということも分かりますね。本個体は、冒頭にも記しましたが、瑞鳥庵さんによって昨シーズン見つけられたもので、ブログに報告されています(こちらを参照ください)。
次回は岡山から九州に転戦し、諫早干拓地、出水を主に回って来ました。狙っていたナベコウ、ツリスガラには会えませんでしたが、出水でアネハヅルには遭遇できました。5回に渡ってアップしたいと考えています。
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