ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

台湾南西部紀行 高雄市編 その4 最終章/クロエリヒタキ ズグロミゾゴイ チョウショウバト ジャワハッカ シロガシラ

2024-11-29 | 台湾
クロエリヒタキ♀ 2024年7月4日 台湾 高雄市

7月4日夕刻、公園内探索も折り返しとなり、いよいよ台湾鳥見遠征も終了の時となりました。名残惜しいけれども仕方ありません。鳥達はまだまだいます。ズグロミゾゴイ(Malayan Night-Heron)のいる芝生には、ジャワハッカ(Javan Myna)も集団で、芝生で餌探し、芋虫でもいるのでしょうか。
このズグロミゾゴイ幼鳥の頭部にはヒナの羽毛が残っています。巣立ったばかりなんでしょう。
木立の中から小鳥が飛び出して、枝に暫し止まってくれました。クロエリヒタキ(Black-naped Monarch)♀です。遠征中、各所で、クロエリヒタキは出現しましたが、いずれも姿はチラ見程度。最後の最後でしっかり見せてくれました。
移入種ですがチョウショウバト(Zebra Dove)が登場。縞々がシマウマを思わせるので、英名はZebraと付けられたのでしょうね。多分(知らんけど)。
最後の一枚はシロガシラ(Light-vented Bulbul)でした。
公園の鳥はやっぱり近い。シロガシラもこんなに間近で撮った記憶はないですね。
長々と台湾シリーズをやって来ましたが、与那国島から100kmほどしか離れていない割には鳥相が随分違います。島が大きいのと高山があるからでしょうね。遠い外国に行った気はしなくて、もっと気楽に行きたい場所です。

次回は積み残したエゾビタキの飛び出しをアップしたいと思います。ご覧いただき有難う御座います。
*インド アンダマン島に遠征中です。

台湾南西部紀行 高雄市編 その3/ズグロミゾゴイ タイワンオナガ オウチュウ バン

2024-11-26 | 台湾
公園の芝生にたたずむズグロミゾゴイ成鳥 2024年7月4日 台湾 高雄市

7月4日夕刻、都市公園の鳥は本当に距離が近い。タイワンオナガ(Gray Treepie)の長い尾が、画角からはみ出してしまいました。
オウチュウ(Black Drongo)もやっぱり近い。
池の橋を渡っていると池の端にバン(Eurasian Moorhen)がいました。公園にいるバンは近いです。
枝止まりのオウチュウ。飛び出しを狙いましたが、全然飛び出しません。痺れを切らして移動、飛び出しは諦めました。
木陰の芝生のあちらこちらにズグロミゾゴイ(Malayan Night-Heron)。こちらは幼鳥です。ゆっくりと歩みながらミミズでも狙っているのでしょうか。
成鳥もいました。散歩の方も当たり前の様に気にする様子はありません。
ちょっと夕暮れの雰囲気を出して、散歩の人々をシルエットにして、幼鳥が物思いにふけっている様にも見えます。
それにしてもズグロミゾゴイの数が多い。

次回はこの続きで、台湾シリーズの最終章です。ご覧いただき有難う御座います。

台湾南西部紀行 高雄市編 その2/コウライウグイス オウチュウ タイワンオナガ インドハッカ ジャワハッカ

2024-11-17 | 台湾
最後の最後に出てくれたコウライウグイス 2024年7月4日 台湾 高雄市

7月4日夕刻、今回遠征の最後の最後は高雄市内の都市公園です。かつては軍の施設だった様。本当に街の中にある市民憩いの公園の様で、散歩客が多い。ところが、ガイドさんは来た事がないとの事で、足も悪くしているので、長距離は歩けない。どうするのかと思っていると、散歩客に声を掛けて、何か交渉しています。そして、その散歩客に付いて行けとの事。どうやら野鳥のたくさんいる所に我々を案内してくれとお願いした様です。後をついて行くと小島のある池に着いて、この辺がいいとの事。ちょっとその交渉には驚きましたが、確かに野鳥がたくさんいます、しかも、いきなりNさんが「コウライウグイス!」と声を上げて、小島を指差します。ええっ!と見ると、本当に真っ黄色のコウライウグイス(Black-naped Oriole)がいるではありませんか。慌ててカメラを向けて連写連写!ちょっと遠くて、長い時間はいてくれませんでしたが、無事収める事が出来ました。ホント派手な黄色です。たわわになっている麦色の実を食べていたのでしょうか。
同じ木にはオウチュウ(Black Drongo)もいました。同じくこの実を食していたのかも。
公園の鳥は何処も同じ様で、人馴れしているのか距離が近い。インドハッカ(Common Myna)も芝生の上で、目の前。
タイワンオナガ(Gray Treepie)もやはり目の前。
池を渡る橋の上で、オウチュウが目の前なので、スマホで写してみました。
ジャワハッカ(Javan Myna)も逃げない。石の上で、仁王立ち。
インドハッカは何か虫でも捕まえたのでしょうか、石の上のお立ち台。
コウライウグイスにも目の前に出て来て欲しかったですが、最初の一度だけでした。

台湾シリーズも残す所、後2回だけですが、その前に地元に戻って、県北での猛禽類をアップしたいと思います。ご覧いただき有難う御座います。

台湾南西部紀行 高雄市編 その1/タイワンゴシキドリ オウチュウ クロヒヨドリ カンムリワシ等

2024-11-14 | 台湾
ずっと鳴き続けたタイワンゴシキドリ 2024年7月4日 台湾 高雄市近郊

7月4日午後、いよいよ台湾紀行も最終編となり、阿里山を降りて、暑い暑い下界は高雄市に向かいますが、近郊の農場公園に寄って、コウライウグイス、ヒゴロモを探しますが、その姿も声も皆無。目にするのはタイワンオナガばかり。木の枝にたたずむのはカンムリワシ(Crested Serpent-Eagle)。八重山のカンムリワシに比べるとやはり黒いです。本当に同じ種類なのかな?
クロヒヨドリ(Black Bulbul)が枝の上に止まってくれました。緑バックでいい感じです。
狙いの鳥には出会えず、園内をウロウロしていると、固有種のタイワンゴシキドリ(Taiwan Barbet)が比較的低い枝で鳴いています。今まで、ポッポッポッポッ‥‥と長く続ける鳴き声はよく耳にしたものの、高〜い木の上で、姿はさっぱり見えませんでしたが、鳥見最終日にしてやっとじっくり見る事が出来ました。名前の通りの派手な色合いで、大きな頭がユニークです。ちょっと滑稽な雰囲気。
全くこちらを気にする様子がないので、色んな角度から撮影ショーです。近くにはオウチュウ(Black Drongo)もいて、ツーショット。
オウチュウもこちらを気にする様子はなく、アップで撮らせてくれます。
タイワンゴシキドリは鳴く時、嘴は開けないで、喉を膨らませて単音を連続して発するだけです。嘴を開けていますが、鳴いているわけではありません。
オウチュウも長らく居てくれました。
やっとタイワンゴシキドリを収める事が出来、ここを引き揚げます。途中、遠くの枯れ木にシロガシラ(Light-vented Bulbul)のペア。1羽は餌をくわえているので、子育て中でしょうか。
その下方にはジャワハッカ(Javan Myna)のペア。
やはりペア?のトビ(Black Kite)トビもこちらでも普通種の様です。
時間帯にもよるのか結局、狙いの鳥は出てくれませんでした。

次回は高雄市内に入って、衛武營都会公園という本当に都会の中の公園の様子をアップする予定です。散歩の一般客も多かったですが、野鳥も多かったです。ご覧いただき有難う御座います。

台湾南西部紀行 阿里山 観星園生態民宿編 その2/コシジロムシクイ カヤノボリ ヒメオウチュウ ハチクマ

2024-11-05 | 台湾
2羽(ペア?)のヒメオウチュウ 2024年7月4日 台湾 南投県

7月4日早朝、宿周辺を鳥好きのご主人が案内してくれます。現れたのは阿里山玉山公園でもお目にかかったコシジロムシクイ(Rufous-faced Warbler)。複数羽が辺りをチョロチョロ。こちらは、喉元が白いので、幼鳥です。
成鳥は喉に黒斑があり、頭頂も黒いです。同じ所に止まってくれたので、しっかりカメラに収めることが出来ました。
宿の敷地を一回りした後は、車の荷台に乗って、裏山に登って行きます。かつてはお茶畑だった少し開けた所で、鳥見です。猛禽が横切って行きましたが、ハチクマ(Oriental Honey-Buzzard)でした。日本ではお目にかかった事のない模様だなと思いました。黒い部分が随分と濃い黒。
藪の中でチメドリ類が囀っていますが、全然撮らせてくれない! 一方、枝上に止まるカヤノボリ(Collard Finchbill)は撮りやすい。
2羽の黒光りする鳥が登場、ヒメオウチュウ(Bronzed Drongo)でした。やっと新しいのが出てくれたと喜んでカメラを向けます。随分とメタリックですね。
更に近くに2羽で移動、ペアでしょうか。
左の個体の全身が見える様になる前に飛んでいってしまいました。
そろそろ朝食の時間なので、裏山を撤収。朝食をいただいた後、宿を後にして、平地のポイントに移動しました。高雄市内の公園、近くの農場公園など、台湾の最終篇になります。

次回は地元に戻って、エゾビタキの飛び出しシーンをアップしたいと思います。ご覧いただき有難う御座います。

台湾南西部紀行 阿里山 観星園生態民宿編 その1/サンケイ キバラシジュウカラ クロヒヨドリ

2024-11-02 | 台湾
サンケイ♂ 2024年7月3日 台湾 南投県

7月3日午後、涼しい阿里山での探鳥を終えて、山を降り、本日の宿である観星園生態民宿に到着。ここのご主人が、宿の後ろの山中にブラインドを設置して、台湾固有種のサンケイ(Swinhoe's Pheasant)を観察できるようにしているとの事。早速、急な山道をトラックの荷台に乗せられて出発。暗い森の中の大型のブラインドに潜り込んで、息を凝らして待っていると程なくして、サンケイの♂が森の奥から静かに歩みながら現れて来ました。おおっ!美しい!紺色の金属色に輝く羽と白い尾羽のコントラストが素晴らしい。しかし、天気も今一なせいかとにかく暗い!ギリギリのシャッタースピードで対応します。しばらく滞在した後、ゆっくりと森の奥へ。1時間半後再登場ですが、さらに暗くなっています。
白い冠羽は立てていませんでしたが、その見事な姿に感激しました。他にもミヤマテッケイに期待しましたが、サッパリ。現れたのはサンケイ♂のみでした。小鳥類も声のみ。
夕刻さらに暗くなって、ブラインドを後にして、宿に戻りました。茜色に染まった空が綺麗でした。
夜は宿周りで、オオコノハズク(Collared Scops-Owl)の探索。声はすれどちゃんとした写真に収めることが出来ませんでした。亜種ということですが、随分違うので、将来、違う種類になるのではないかと思われます。他にもタイワンコノハズク(Mountain Scops-Owl)、アオバズク(Northern Boobook)の声を遠くに聞きましたが、近くには来てくれませんでした。
翌朝は朝食前に宿の敷地内を早朝探鳥。先ずはキバラシジュウカラ(Green-backed Tit)。
クロヒヨドリ(Black Bulbul)も電線止まりでしたが、近距離で撮らせてくれました。
夜明け前にはルリチョウが大きな声で囀っていましたが、姿は見せてくれませんでした。宿周りには鳥が多く、楽しめました。

次回はこの続きで、コシジロムシクイと裏山に出掛けた会ったヒメオウチュウなどをアップする予定です。ご覧いただき有難う御座います。

台湾南西部紀行 阿里山編 その6/アリサンヒタキ ホシガラス キンバネガビチョウ

2024-10-24 | 台湾
台湾固有種のアリサンヒタキ♂  2024年7月3日 台湾 阿里山 玉山国家公園

7月3日午後(阿里山編の最終章);食堂を離れて、駐車場付近を探索、アリサンヒタキ(Collard Bush-Robin)の囀りがするので、探すと、眼下に全身の見えるアリサンヒタキ♂がいます!ワォッ!と興奮しながら撮りまくります。ちょっとゴチャとしていますが、緑バックで、嬉しかったですね。白い眉斑がちょっと気難しげな坊やといった感じです。
しばしこの位置にいてくれました。
頭上で嗄れた声がするので、見るとホシガラス(Eurasian Nutcracker)でした。日本のホシガラスと同種ですが、ちょっと茶色味が強いように見えます。でも、やっぱり同じ、声も同じでした。
アリサンヒタキは少し場所を変えて、後ろすっきりした場所に移動。
それにしても細くて、長い眉斑ですね。なんかカッコイイ!
アリサンヒタキは流石にどこかに行ってしまいましたが、ホシガラスはまだウロウロしているので、こちらにカメラを向けます。
松の木に止まっていますが、やっぱり松の実を食しているでしょうね。きっと。
パン屑を食していたキンバネガビチョウ(White-whiskered Laughingthrush)と思われる個体が出て来ました。
パン屑をもらっていたと思しきキンバネガビチョウは本当に近くて、せっかくなので、スマホに収めてみました。
他にはミヤマウグイス(Yellow-bellied Bush-Warbler)もいたのですが、枝の隙間から何とか写っただけでした。
鳴き声は忘れましたが、ホーホケキョッではなかったと思います。

これで、阿里山編は終了で、次の目的地は山を降りて標高800mぐらいの観星園生態民宿で、サンケイ狙いです。下界よりは涼しかったですが、阿里山に比べると暑い!もっと涼しいお山に居たかったなあ〜。
次回は地元の季節の鳥で、遠かったですが、初めて撮れたソバノビをアップしたいと思います。ご覧いただき有難う御座います。

台湾南西部紀行 阿里山編 その5/ヤブドリ カンムリチメドリ キンバネガビチョウ

2024-10-21 | 台湾
冠羽が素敵なカンムリチメドリ 2024年7月3日 台湾 阿里山 玉山国家公園

7月3日午前(続き);ヤブドリ(Steere's Liocichla)が目の前に出てきました。前回の登場は名前の通り藪の中でしたが、今回は、ヒョイヒョイと幹を上がってきて、見通しの良い所に出てくれました。眼の前の黄色い斑点が鮮やかです。
少し離れたところでは、枝の上で囀り始めました。全然ヤブドリではありません。普通のガビチョウといったところでしょうか。ただし、日本のガビチョウほどの騒々しさはなくて、中々綺麗な囀りでした。
そして、お昼は近くの食堂でいただき、食後、食堂前でくつろいでいるとカンムリチメドリ(Taiwan Yuhina)が何羽かチョロチョロしています。結構近い!
小首を傾げた姿がまた可愛い!
台湾野鳥の会のシンボルバードにするのも頷けます。
眼下にはキンバネガビチョウ(White-whiskered Laughingthrush)。地面を歩き回っているところは、やっぱりガビチョウ。
枝に上がって来ました。
人を警戒する様子はなく、阿里山では普通種のようです。

期待した台湾固有種のニイタカキクイタダキは、高い木の上で鳴いていたらしいのですが、姿を拝むことはできませんでした。お昼の食堂のホールに野鳥の写真が並んでニイタカキクイタダキもあったので、こちらをおさめて代わりに出演願いました。やっぱり、見たかったなあ〜、ただし、写真の様な立派な冠羽が立つのは春先のペアリングの時だけだそうです。

次回は食後の少しの時間、食堂近くで、引き続き探索して、アリサンヒタキ、ホシガラス、キンバネガビチョウなどが遊んでくれました。ご覧いただき有難う御座います。

台湾南西部紀行 阿里山編 その4/アリサンチメドリ ミヤマヒタキ アリサンヒタキ シマドリ キンバネガビチョウ

2024-10-18 | 台湾
手強い台湾固有種のアリサンチメドリ 2024年7月3日 台湾 阿里山 玉山国家公園

7月3日午前、阿里山 玉山国家公園での観光施設がある近辺で、探索を続けます。ここでも次々に登場するチメドリですが、藪の中が多く、中々表には出てくれません。鳴き声はよく聞こえるけど中々姿の見えなかった台湾固有種のアリサンチメドリ(Taiwan Fulvetta)がやっと捉えられました。かわいいけれど、目つきのちょっと怖い小鳥でした。
続いて、枝先に居たのはミヤマヒタキ(Ferruginous Flycatcher)。日本でも離島で記録がありますね。チメドリと違って、枝先にじっとしてくれるので、写真には撮りやすい!顔はまるでサメビタキですが、お腹の橙色がいいですね。
同じ場所には台湾固有種のアリサンヒタキ(Collard Bush-Robin)。モロ逆光でしたが、別の場所で、しっかり撮れました。
同じ場所に色々出てくれます。カンムリチメドリ(Taiwan Yuhina)は、ここ阿里山では普通種のようです。
そして、新たな種類のガビチョウ類のシマドリ(Taiwan Barwing)。2羽で仲良く並んで行動、ペアでしょうか。体中、縞々なので、シマドリ?ちょっとシンプル過ぎるネーミングですね。出会いはこの時だけで、あまり明るい所には出てくれませんでした。
こちらはフレンドリーなキンバネガビチョウ(White-whiskered Laughingthrush)。
出る時には一度に多種類出てきます。どれを撮るか困る時もあります。滅多にないですけどね。

次回もこの続きで、ヤブドリ、カンムリチメドリなどが登場します。ご覧いただき有難う御座います。

台湾南西部紀行 阿里山編 その3/ハナドリ ヤブドリ キンバネガビチョウ

2024-10-12 | 台湾
囀るハナドリ♂ 2024年7月3日 台湾 阿里山

7月3日午前(続き)主要ラインから外れた林道では次々に新人が登場してくれます。樹上で囀るのはハナドリ♂(Fire-breasted Flowerpecker)、背中の青と胸の赤色が綺麗です。短い尾羽が何とも可愛い!しばらく我々の周りで囀ってくれました。
少し離れたところにいたかと思うと割と近くでもサービスしてくれます。
空抜けにならない場所にも来てくれました。枝がちょっとごちゃごちゃですけどね。
そして段々と遠くに移動して行きました。
この林道の隙間から遠くの山塊が見えます。ブラタモリ風で言うと造山運動で盛り上がったマントルから出来た火成岩が削られて切り立った崖になっている状態でしょうか。勝手な解釈ですが‥‥
新たな台湾固有種のヤブドリ(Steere's Liocichla)が名前の通り、藪の中にたたずんでいました。
名前とは裏腹に後で、もっと見やすい所でしっかり姿を見せてくれましたけどね。
時々カンムリチメドリ(Taiwan Yuhina)も姿を見せてくれます。
林道探索を終えて、少し移動。トイレなどがあり観光客も結構いる場所ですが、新たな台湾固有種キンバネガビチョウ(旧名キンバネホイビイ、White-whiskered Laughingthrush)が登場。こちらは非常にフレンドリーな子で、人を全く気にする様子がありません。
観光客が置いたであろうパンのかけらに寄ってきて‥‥
綺麗に平らげてしまいました。目の前の出来事です。

次回もこの続きで、新たな固有種が登場しますが、その前に地元での秋のヒタキ類とちょっとハチクマをアップしたいと思います。ご覧いただき有難う御座います。

台湾南西部紀行 阿里山編 その2/タカサゴミソサザイ カンムリチメドリ ベニサンショウクイ

2024-10-09 | 台湾
やっと捉えたタカサゴミソサザイ 2024年7月3日 台湾 阿里山 玉山国家公園

7月3日午前 阿里山にて;高山の阿里山でひんやりとした少し薄暗い早朝に出動。タカサゴミソサザイ(Taiwan Cupwing)の囀りが聞こえるポイントから開始。囀りは聞こえるものの藪の中から出て来ません。ミソサザイほどの小さな鳥が藪の中の地面を移動するのでは、姿を見ることは極めて困難です。少し飛んだりして動き回るのは見えますが、暗い藪の中で、移動する時チラッと見えるだけ。全くお手上げ状態でした。諦めて他に何かいないかと近くを歩くと、初出のカンムリチメドリ(Taiwan Yuhina)が登場。台湾固有種です。こちらはチョロチョロ動き回るも枝の上で、ちゃんと撮らせてくれます。ピンと伸びた冠羽がカッコイイ!台湾野鳥の会のシンボルバードだそうで、木の実を食していました。
カラ類は多くないのですが、日本のシジュウカラのお腹を黄色くした様なキバラシジュウカラ(Green-backed Tit)がチラッと出てくれました。
このポイントは諦めて車に乗り込んで移動。主要道路から少し林道に入って探索。結構いろんな鳥が鳴いています。藪の中で、大きな声で囀るのはタイワンオオセッカ(Taiwan Bush-Warbler)で、こちらも台湾固有種。しかし、なかなか表には出てくれません。結局藪の隙間から顔がやっと写りました。
ここでもタカサゴミソサザイ(Taiwan Cupwing)が鳴いています。相変わらず姿はサッパリ見えない。藪の地面を動き回っている様です。藪続きですが、隙間があるところがあり地面が見えます。ここにでも出てくれないかな〜と思って見ていると、あれっ!何か小さな物が出て来た!とカメラを向けると何とタカサゴミソサザイではありませんか!ほんの一瞬ではありましたが、奇跡的に全身を写すことが出来ました。こちらも台湾固有種です。それにしても尾羽が短すぎて、本当に可愛い!
さらにベニサンショウクイ(Gray-chinned Minivet)も登場。ボルネオで出会ったのとは顔色が随分違って灰色、亜種の違いでしょう。しかし、日差しが強く、影が出て、まともなのが全然ない!
黄色い♀もいて、ペアかもしれません。ただ、♀が写っていたのは、ちょっと後ろを飛んでいるピンボケだけ。
これが影が出なくて、まあまあマシな一枚でしょうか。他にもコバネヒタキ(White-browed Shortwing)がずっと囀っていたのですが、姿をチラッと見ただけ、白い特徴的な眉斑が辛うじて見えました。

次回はこのポイントの続きで、ハナドリ、ヤブドリなどをアップする予定です。ご覧いただき有難う御座います。

台湾南西部紀行 阿里山編 その1/ズアカエナガ メジロチメドリ ズアカチメドリ コシジロムシクイ チャバラオオルリ

2024-10-06 | 台湾
ズアカエナガ 2024年7月2日 台湾 阿里山

7月2日午後、阿里山にて:標高2,000mを超えて阿里山に登って来ました。流石に涼しい!生き返った心地で、何日でも滞在出来そうですが、今日の午後と明日の午前中のみで残念です。さて、富士スバルラインではないですが、そんな感じの高山の道を走って、適当なところで駐車。道に沿って歩くと早速カラ類の混群のような感じで、何種類もの小鳥たちが動き回っています。まず目についたのはズアカエナガ(Black-throated Tit)でした。チョロチョロ動き回って、カメラに収めるのが大変でしたが、何とかフォーカスがあった写真を並べます。可愛いらしい花と絡んでくれました。黒く太い過眼線が凛々しい。
トリミングしないとこんな感じなんですが、あちこちに花があるのに全身が撮れたところのは何故か蕾。
喉の黒斑が大きく開いた口の様。
とにかく目についた小鳥をカメラに入れると、よく居るんだけれど、藪から出てこないズアカチメドリ(Rufous-capped Babbler)が写っていました。帰国後整理していて気づきました。結局撮れなかったなあ〜と旅中は思っていたので、ビックリ。
以後もよく出てくれたコシジロムシクイ(Rufous-faced Warbler)。英名の方が、それらしいのですが、なんで和名はコシジロなんでしょうね。腰の白さはあまり目立ちませんね。
こちらも超難関だったメジロチメドリ(Morrison's Fulvetta)。藪の中から出てこないのが、たまたま写っていたようで、ビックリ。遠征中で撮れたのはこれだけです。
混群が去って、落ち着いたところで、歩いているとNさんがチャバラオオルリ(Vivid Niltava)が鳴いてる!と声の方に行くと、いましたいました。空抜けで、なかなか撮りにくかったのですが、なんとかお腹の橙色と背中の青色が出ました。
我々をあまり気にせずよく囀ってくれました。

阿里山の宿は森林遊楽区にあるホテル、移動中に豪雨となって心配しましたが、夜には上がり、食事と観光時には傘なしで大丈夫でした。土産物は色々ありましたが、特に買いたいものはなし。阿里山コーヒーが有名な様ですが、この時刻に飲んだら眠れなくなるのでパス。

次回は翌日の阿里山で、カンムリチメドリ、タカサゴミソサザイなど新たな種類が登場します。ご覧いただき有難う御座います。

台湾南西部紀行 台中 恵蓀林場編 その3/ヤマムスメ セグロコゲラ

2024-09-30 | 台湾

たたずむヤマムスメ 2024年7月2日 台湾 恵蓀林場

7月2日午前(続き);ヤマムスメ(Taiwan Blue-Magpie)はカケス、カササギに比べると体が大きいせいか、よく地面を歩いて餌探しをしています。警戒心は強くないので、近すぎて長い尾羽がはみ出す事も。
洋傘花という表示プレートの辺りの地面で餌探し。剪定済みの木に止まってくれました。バックがもうちょっとスッキリしてくれればいい感じなんですけどね。
日が当たると青色が濃いです。
同じ林場内ですが、少し移動しました。ここでもヤマムスメ。
セグロコゲラ(Gray-capped Woodpecker)が2羽。ペアかな?と思いましたが、♂の特徴である赤い部位はなく、関係はよくわかりません。
ヤマムスメを堪能した恵蓀林場を後にして、午後はいよいよ阿里山で探鳥です。標高が高くなりますので、出現種が随分変わるはずで、楽しみです。

次回は、地元のブッポウソウと渡りのハチクマですが、ブッポさんは今季最後の撮り納めとなります。ご覧いただきありがとう御座います。

台湾南西部紀行 台中 恵蓀林場編 その2/ヤマムスメ ズグロミゾゴイ アカハラシキチョウ タイワンヤマガラ

2024-09-27 | 台湾
ヤマムスメ 2024年7月2日 台湾 恵蓀林場

台湾3日目午前(続き)セグロコゲラを皮切りに他の鳥たちに目を向けます。何気なく地面にたたずんでいるズグロミゾゴイ(Malayan Night-Heron)。何処でも行動は同じ様です。
ここでもアカハラシキチョウ(White-rumped Shama)がいました。移入種だそうですが、勢力を拡大しているのかな。
カラ類の数は多くない様に思いますが、やっと台湾固有種のタイワンヤマガラ(Chestnut-bellied Tit)に会えました。じっくり見せてはもらえませんでしたが、日本のヤマガラより色は濃く、お腹の栗色が特に濃いですね。ただ、見た目がそんなに変わらないので、興奮度は今ひとつでしたが。それにしてもヤマガラの種類分けは見た目と遺伝子ゲノムは随分違う様で、見かけでは最も違うオーストンヤマガラが亜種で、そんなに見た目は違わないオリイヤマガラが別種になるのもちょっと不思議です。タイワンヤマガラもどちらかというと見かけはアマミヤマガラぐらいかなとも思えて面白いです。 DNAの塩基配列決定技術が革命的に進んで、ゲノムレベルでの遺伝子比較で、種が明確になり、系統進化の道筋もわかって来て興味深いです。
さて、ヤマムスメは子育てのため餌探しで忙しいのか地面に降りたりと動き回っています。テーブルで休憩している方の足元でも気にしていない様子。
洋傘花という看板の花は見当たりませんでした。ネットで調べると赤い小さな花をつける灌木らしいですが、どこにもないですね。実際の花に止まって欲しいところですが、花がらみは難しい。
3羽のヒナも樹上で待っています。短距離なら飛べる様です。
折角の機会ですので、親鳥をしっかり収めさせてもらいました。
たくさん撮らせてもらいましたが、光条件が良くて、バックの抜けた写真らしい写真は中々撮れないもんです。

次回で、恵蓀林場編は最後ですが、たくさん撮れたヤマムスメとセグロコゲラをアップしたいと思います。ご覧いただきありがとう御座います。

台湾南西部紀行 台中 恵蓀林場編 その1/ヤマムスメ タイワンオナガ セグロコゲラ

2024-09-24 | 台湾
木の実を啄むヤマムスメ 台湾 恵蓀林場 2024年7月2日

7月2日午前、3日目の朝の狙いは台湾固有種のヤマムスメ。少なくはないが、分布は局地的だそうで、ポイントの恵蓀林場という大学の演習林の様な森林公園に案内されました。確かに局地的な様で、ここでしかヤマムスメは見かけませんでしたね。さて、山に向かって進み、午前7時ごろに到着しましたが、開場の時間前だそうで、奥まで入れないとのことで、ゲート近くを散策。鳥影は薄く、クロエリヒタキがチョロチョロするも写真にならず。やっとタイワンオナガ(Gray Treepie)を前日より大きく撮れたぐらいでした。

開場の時間ということで、バスに乗り込み山を登って、駐車場に着くと、いきなり目の前にヤマムスメ(Taiwan Blue-Magpie)。何かの木の実を啄んでいます。カササギやカケスに近いだけあって、尾羽が長く、青色が綺麗で、大きい、目立ちます。

人をそれほど警戒している様子はなく、人工物に止まったり‥‥
獲物(ナナフシ?)を捕まえたりしていましたが、自分で食しないで、運んでいきます。
あれっ!と思うと頭の真上に幼鳥。尾が短く、色も薄いヒナ3羽が待っていました。
大騒ぎしながら親鳥は口移しで、給餌。
子育て中だったんですね。一頻りヤマムスメを収めて、他の鳥にも目が向く様に。コゲラに似た小さなキツツキがいました。セグロコゲラ(Gray-capped Woodpecker)です。台湾にキツツキ類は少ない様で、会ったのはセグロコゲラだけでした。英名通り、頭頂の灰色部分が広い。
見上げると頭頂の灰色は全然見えませんけどね。

次回はこの続きで、まだまだヤマムスメがたっぷり出てきます。ご覧いただきありがとう御座います。