シロハラホオジロ♂成鳥
行きたい行きたいと思っていたBWの聖地、舳倉島に5月5日から8日(延泊で10日)の日程でついに行ってきました。長年通われている方には、珍鳥が少ない少し物足りない今季だったそうですが、初めての身には感動ものでした。ライファーであるシロハラホオジロとハイイロヒレアシシギをはじめとして、コウライウグイス、ミゾゴイ、キマユホオジロ、コホオアカ、マミチャジナイ、コルリ、オオルリ、キビタキ等亜種を含めて92種が確認できました。3回にわたって、報告したいと思います。
今回の遠征は、十数年以上通われている大先輩のKさんに誘っていただき、鳥友HMさんとKさんのお仲間Tさん、Sさん、Kさんとご一緒しました。まずは、5月4日朝、関越に乗って、能登半島の輪島まで車を走らせて夕刻に到着し宿泊。途中金沢市の普正寺の森に寄ってきましたが、めぼしい成果はありませんでした。輪島は初めてでしたが、観光地らしい和風な町で、太鼓のイベントなどもあり、楽しめました。
5月5日 輪島港〜舳倉島: 翌朝、朝市を巡って、いよいよ能登半島の沖50Km先に浮かぶ舳倉島に向かいます。この日は、穏やかな良い天気で、順調に出港しましたが、翌日は、早速欠航でした。日本海側は海鳥が少ないですが、季節柄ヒレアシシギでも見えないかなと、甲板にて海鳥ウォッチング。七つ岩を過ぎたあたりで、浮かんでいる鳥を写すとアカエリヒレアシシギでした。その後オオミズナギドリ等が出てくれましたが、やはり少ない。岩礁のウミネコのコロニーを過ぎて、いよいよ島が近づいてきたころ、近くから飛び出すヒレアシシギをなんとか補足。写真を拡大してみると嘴が太く、根元が黄色いのです。ライファーのハイイロヒレアシシギではありませんか。1羽は夏羽の赤色が出初めているようです。
島に到着すると民宿の名の書かれたリヤカーが港に置いてあります。荷物を積み込み宿に向けて進みます。途中民家の屋根のイソヒヨドリを一枚。屋根に重そうな縄が置いてありますが、風で瓦が飛ばないようにでしょうか。
宿に荷を降ろして早速鳥見に出発。初めての我々のため、Kさんが島を案内してくださいました。人口100人ほどの面積0,55㎢の小さな島なので、すぐに1周できます。中ほどの水場を中心にお好みで好きなところをめぐることができます。早速水場近くで、離島の鳥らしいコホオアカが出ました。
キビタキがあちこちにいますが、本土では考えられないような低いところや、民家の軒先にいます。滞在中に今までの生涯分以上に撮った気がします。
島の北側にもう一軒の民宿があり、その前は草地でいい鳥見ポイントになっています。ノビタキやカワラヒワなどがいましたが、やはりこれ、キマユホオジロ。数が多く、あちこちで見かけました。
朝でも結構現れますが、やはり、水場は午後。コルリ♂がやってきました。
なかなか大物が出ないな〜と水場で待っていると、HMさんが「ミゾゴイがいたよ!」と戻ってきました。飛んで木に隠れたとのことでしたが、戻ってるかもしれないと行ってみると、いましたいました。遠くの道に佇んでいるではありませんか。以前一度だけ見たことはありましたが、写真に収めるのは初めて!嬉しい写真ライファーです。
この日は、これにて鳥見は終了。宿に戻って夕食後、鳥合せをして就寝。
5月6日舳倉島: 朝は4時起床、日の出前に出動し、日の出のポイントで朝日を楽しみながら島を巡ります。朝でも水場で待っているとなんらかしらの鳥がやってきます。コルリの♀でした。覗き窓が設けられているおかげで目の前で撮ることができます。
水場近くにずーっといたキビタキ♂です。
朝食に戻ろうとすると道の脇にムギマキです。若い♂のようです。
島らしいオオルリが欲しいな〜と思っていると道に降りています。疲れ切っているようで、全然逃げません。大丈夫かいなと心配しつつ、でも写真は撮らせてくださいね。
誰かがミルワームをあげるとしっかり食して、少し元気になっていました。猫が近づいてきたので、追っ払っておきましたが、無事に渡っていったでしょうか。
ある餌場にムギマキ♂若が出ずっぱりでした。
別の餌場にシロハラホオジロが出ているとのことで待っていると出ました出ました。嬉しい島でのライファー第1号でした。この調子でと期待しましたが、ライファーはこれっきり。マミジロキビタキ、アカマシコ、カラアカハラも滞在中出ていたようですが、残念賞。シロハラホオジロは結構入っているようで、以後あちこちで見かけることとなりましたが、この個体は♂成鳥のようで、顔の白黒のコントラストが際立って、一番きれいでした。写真を撮っているとあの疲れ切ったオオルリが飛んできて、我が愛機のレンズフードに止まりました。おおっ!とスマホに収めようとしましたが、すぐに飛んでしまいました。
水場に戻ると居座っているキビタキ♂が目の前です。やっぱり撮ってしまいます。
午後3時頃でしょうか、水場にマミチャジナイが登場。目の前です。写真は、ほとんどノートリミングです。
道には、ムギマキがまたいましたが、きれいな♂成鳥。いいですねー、やっぱり。
この日は、ムギマキで盛り上がってのち、雨に降られて終了。夕食後やはり鳥合せして就寝。
5月7日舳倉島: 島で早くも3日目です。朝日とハヤブサを楽しんだ後、島を巡ります。
絵になるようなキビタキは漏らさず納めます。草地やアブラナなどをバックに撮らせてくれました。
ムシクイ類もいろいろ入っています。センダイムシクイ、エゾムシクイ、キマユムシクイ、ムジセッカ、メボソムシクイ等。でも、何故か島のムシクイは、地鳴きのみで、全然囀ってくれません。なんででしょうね? この写真は、背中の緑色味が強いので、メボソムシクイでしょう。
留鳥とは思いますが、本土では見かけないカラスバト。声はしていましたが、なかなか写真に収められませんでした。3日目にしてやっと。枝被りですが。
次回はこの続きからアップします。7日は、船が折り返し運転でしたが、なんとか就航。新たなBWが島に上陸。知り合いがたくさんやってこられました。