ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

道東紀行2022年6月 その10 ワッカ原生花園/弟子屈 マキノセンニュウ エゾライチョウ タンチョウ ノゴマ等

2022-09-04 | 北海道 夏の道東
マキノセンニュウ 6月24日 ワッカ原生花園

6月23日(続き)、オムサロ原生花園を後にして南下、再度シブノツナイ湖に立ち寄る事にしました。やはり、ツメナガセキレイの姿は見えず、前回と同じポイントで待つことにしました。ノゴマは相変わらず餌運びに余念がなく、何人かのカメラマンが道から狙いますが、これぐらいの距離ならば撮影圧は無い様です。それでも長時間にならぬ様に気を使いました。
ここは短時間で切り上げ、ワッカ原生花園にも立ち寄りましたが、風が強く、成果なし。マキノセンニュウに中々遭遇できません。網走に宿を取り、翌日の早朝は小清水原生花園に行く予定にしていましたが、マキノに会えないのが心残りで、網走からは少し距離があるものの、早朝に期待してワッカ原生花園に行くことにしました。
6月24日早朝、予報でこの日は大雨でしたが、幸い早朝はまだ曇り。しかし、到着すると結構な強風、これでは厳しいかなと思いながら、センダイハギと絡めたいなと咲いているところを中心に散策するも影も形もなし、そんな時、コバさんという方にお会いし、親切にマキノを撮ったというポイントに連れて行っていただきました。2人で待っていると近くに巣がある様で、オオジュリンが盛んに出入りしていました。
そして、風もいつの間にかほとんど無くなり、マキノの声がするというので、双眼鏡で探していると茶色の小鳥が目に入りました。見るとマキノセンニュウ!茂みから出てきてウロウロしている様で、無事写真に収めることが出来ました。コバさん、親切にポイントをお教えいただき有り難う御座います。長時間ではありませんでしたが、全身が見えて、マキノセンニュウをカメラに収めるのは本当に久しぶりです。
ハマナスの花にもう少し近づいて欲しかったですが、贅沢を言えばキリがありません。
ちょうど飛び出しが撮れました。マキノセンニュウはセンニュウ類の中では一番小さくて模様もあるせいか、本当に可愛いです。
7年前ぐらいにマキノセンニュウが草むらの表に出て、長時間、囀る時に一度遭遇した事もありましたが、中々、それ以後そんな場面に巡り合えません。近年、残念なことにその数を減らしている様です。さて、その場を後にして、遊歩道を歩いていると餌運び中のヒバリがいました。ちょっといいアングルかな?と少し収めさせてもらいました。
無事マキノセンニュウに遭遇出来たので、ワッカは切り上げ、涛沸湖に向かいましたが、予報通り雨が降り出し、結構な雨量。仕方ないので、湖畔の水鳥公園で中を見学しながら、展望室で暫し休憩。遠いですが、目に入るのはマガモ、アオサギ、カワウ、オジロワシ等。少し雨が弱い時に涛沸湖を少し回ってみるとタンチョウがいました。他にスズガモ、キンクロハジロなども。
しかし、一向に雨は止みそうに無いので、その日の宿である弟子屈の鱒やさんに向かい夕食までのんびりしました。
6月25日、時期的には厳しいけれど、ひょっとしたらと言うことで、ご主人にエゾライチョウのポイントを教えていただき、朝食前に回ってみました。昨日の雨のせいか森の中は濃い霧、そんな中、前方に鳥影が見えます。何とエゾライチョウの♂でした!しかし、霧が写り込んで、写真は今一つ、証拠写真になってしまいました。それでも無事会えて嬉しい限りです。
帰り道、畑の端にタンチョウが2羽いました。この辺りでも繁殖している様です。
朝食後、更に森の林道を回ってみましたが、エゾライチョウの姿はなく、森を抜け、屈斜路湖の和琴半島に立ち寄ってみました。湖畔の森では、巣立ったアカゲラの幼鳥がいました。
まだ巣立ったばかりの様で、親が餌を渡していました。
以上で本遠征の鳥見は終了し、中標津空港に戻り、羽田経由で岡山に戻ってきました。やはり北海道は素晴らしい!

次回は子育てシーズンを迎えた岡山のブッポウソウをアップする予定です。ご覧いただき有り難う御座います。
マキノセンニュウのポイントを教えていただいたコバさんは「コバの野鳥撮影雑記」と言うブログを開設されていて素晴らしい写真の数々を掲載されています。ご参考までにマキノセンニュウの回はこちら