ひでんかの”雅でない”日々

庶民の"ひでんか"の日々はちっとも雅じゃないけれど、いろんな人達と楽しい毎日を過ごしています

1ヶ月半ぶりの再会

2008-03-21 23:31:14 | ひでんかの「日々の徒然」

今、入院しているお友達。
悲しいことに、一緒に暮らしているお母様が痴呆の症状が出ていて、入院以来一度も病院には行っていません。
(病院に連れて行っても、それを半端に記憶していて、ひとりで出かけて迷子になってしまうといけないという周囲の配慮により)
ところが、ここへ来て患者の様態が思わしく無いため、やはり一度はお母様を連れて行った方が良いということになりました。
そこで、
「お友達のお母様を病院に連れて行って、また送り届けよ」
が、本日の作戦(?)です。
上記の配慮もあって、移動にはワゴちゃんに活躍して貰うことにしました。
「痴呆症状はあるものの、歩行やその他には問題がありません」というお母様ですが、いくら車とはいえ、付き添いが一人では、ちと心細い...。
と、昨夜「お見舞いに行きたいのですが」と
別のお友達から連絡がありました。
しかも、
「明日ちょうど仕事のお休みを取ったので」とも。
そこで、今日の作戦の話をすると
「じゃあ、ご一緒しましょう」と。
(さらに彼女はホームヘルパーの資格を持っています)
正に「天の助け」です!!

さて、お友達にも助けて貰い病院までたどり着き、病室を覗いてみると、本人はかなり辛そうです。
お洗濯を頼まれたので、お母様を部屋に残して、私と付き添いの洗濯機を回しに行ったのですが、部屋へ帰ってみると、お友達は目を閉じたまま。お母様は何もできずに呆然とベッドサイドのイスに座ったままでした。
(あららら)
確かに状態は良くないので辛いのは分かるのですが、これでは安心して貰おうと思ってお連れしたお母様が逆に心配になってしまいます。
(いかんいかん!)
そこへ現れたのが、病人の上司(?)のような存在の、勤務先の代表。
(「関西弁の”ばんからオヤジ”です)
部屋に入るなり
「おー、おかあさんが来てくれたんか。そりゃあ、ヨカッタ。
わざわざ来てくれはったんやから、ベッドになんか寝とらんと、サッサと起きて
「おかあさん、心配せんでええ」
と言うたれや!」
と。
(この方、いつもこのテンション?)
ところがそれを聞いた病人さん。
やおらベッドの角度を上げて、
「そうですね。わかりました。
お母さん、そういうことだから、私もガンバルから、お母さんも一人でガンバッテ!!」
と。
(どうやら、彼女にとっての「特効薬」はこの方みたいです...)

それを聞いたお母様も、急にしっかりとしたカンジで、部屋に洗濯を干すのを手伝ったりしてくれました。
(やはり娘の顔を見て、話をしたのが刺激になったのでしょうか...)
病人が疲れてしまったので、あまり長居はしませんでしたが、最後に娘の手を取りに行ったお母様。
後で聞いたら、付き添っていたお友達に
「お部屋がもう少し広かったら、隅の方にでも居てあげたいのだけれど...」
と仰っていたそうです。
娘と会話している時は、しっかりとしているように見えますが、道中の会話や行動などから、、資格を持っていなくても、要介護であることは分かります。
なので、申し訳ないですが、今日はこのまま家に戻るしかありません。

家までお送りし、待っていたケアマネージャーさんにお引き渡しをして、お友達宅を後にしました。
1ヶ月半ぶりの再会が、母と娘、双方にとっての良い刺激になりますように.....。

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