阪神淡路大震災から、もう16年になるのですね。
以前、お仕事で会った担当者のIさん。
出身が神戸で、震災の時は小学生だったそうです。
「たいへんでしたでしょう?」
と聞いたところ
「あのぅ...ボク、地震のこと知らないんです!」
「???」
気を失ったとか、あまりの恐怖で一時的に記憶がトンでしまったのかと思ったら
「寝ていて気が付きませんでした」
と。
ご自宅は神戸市内。
しかもマンションで、詳しい階数は忘れてしまいましたけれど、1階ではありません。
更に、彼は、子供部屋の2段ベッドの上の段に寝ていたそうです。
地震の時は熟睡していて何も知らず、目が覚めたら、下の段に寝ていた妹が大泣きしていて、子供部屋のドアは歪んでしまって開かずに、ドアの外でご両親が「大丈夫か?」と叫んでいたそうな。
「だから、どれくらい揺れたとか、全然わからないんです。スミマセン」
・・・・・
にわかに信じがたい話ですが、その方と仕事を進めていくウチに、なんとなく分かるような気が...。
細身で、そこそこのイケメン(?)。
いま時の「草食系男子」の彼は、私が今まで出会った人の中で、イチバンの”大物”かもしれません。