〈アウターゾーン〉
以前にもネタにしたことがあるが、初めて奥様を連れて行ったので再度紹介しよう。
全く宣伝せず、看板も出さず、マイペースでやっている蕎麦屋がある。
客はクチコミでやって来るのみ。
外見は普通の民家だ。
玄関にかろうじて暖簾が下がっているが、知らないと通り過ぎてしまうほど目立たない。
細目のもり蕎麦(800円)は実にdelicious!
量も多いし、漬物やコブマキもナイス。
天ぷら(500円)は個別に注文する。
緑はアシタバ、黒はワカメ、串に刺してあるのはムカゴ。
大人の味だ。
ムードも最高。
静かな、静かなBGMが流れ、いつまでもノンビリしていたくなる。
「虹のかなたに・トゥラヴアゲイン・ふるさと・春の小川・里の秋・スワニー河・夢見る人・五木の子守唄・野薔薇・ダニーボーイ・オールドブラックジョー」などが、美しいオルゴール、ストリングス、トランペットの演奏で流れていた。
そして私が青春時代に、エレクトーンを少しだけかじった時に挑戦した名曲「モア」。
遠い記憶を呼び覚ますメロディー。
なぜか涙が出てきた。
窓辺の人形も癒しの顔。
自宅からちょうど100キロ。
奥様と二人、片道2時間のドライブ。
そこだけ行って、他には一切寄らずに帰ってきた。
奥様が言った。
「夢の国に行ったみたいだった。」
そう、そこは夢の国。
そこは別世界。
大人の世界。
山形県の鮭川村、奥羽本線「新庄」の少し先「羽前豊里」の駅前。
店の名前は「千太郎」
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