元ラーメン屋店主のツイート集

ラーメン屋を10年経営し、今は閉店し、介護士をしています。

多久までぶらりと麺すすり

2006年09月19日 | ラーメン
歯医者に行ったり、買出しをしたり、いつもと
変わらぬ火曜日(当店の定休日)でした。
 色々とひと段落したので昼飯を何処で食おう
か考えながら原付を走らせていると、鬼塚、
山本方面に来たので、山本の「来久軒」に
行ってみると・・・「貸店舗」の張り紙が
2枚貼ってあり、店内はガラーンとしていま
した。

つい半年ぐらい前に改装工事をし、
店長が交代して復活したばかりだったが、
何故だか閉店です。いつも繁盛していたようで、
レトロな昭和30年代の雰囲気や、味ともに
好きだっただけに残念です。

よし、ちょっと足を伸ばして相知の「ワゴン」
に行ってみると、店舗周辺に大掛かりな重機が
止まっていて、店舗の工事をしていました。
改装か何か分かりませんが、ニュース報道で
台風13号の影響で相知は土砂崩れ、土石流で
大被害が出ているようなので、真横に川が流れ
てる「ワゴン」も被害に遭っているのかもしれ
ません。推測です。

厳木方面まで来ても、なかなかラーメンの看板
が無く、多久まで行ってみる事にしました。

多久といえば姉が好きな「こうちゃん」に行って
みたいが何処にあるのか知らない。とりあえず、
203号線を「永楽」(ラーメン屋)付近まで
行って、引き返してきました。

まず1軒食べてから「こうちゃん」を探す事に
しました。

203号線に「まる宗」という店があり入店し
ました。シーーーン・・・・・カウンターに
着席し30秒・・・厨房内での店員同士の雑談に
夢中で僕に気づいてくれない。「すいません、
ラーメンお願いします」というと、ギッと3秒間
若い店員から無言で睨みつけられた。
オーダーが通ったか不安で「ラーメンお願いします」
と言うと、若い店員が眉間にしわ寄せ「はい、はい」
と返事してきた。20歳そこそこの初対面の男から
メンチきられる筋合いは無い。そもそも、厨房で
食品を扱う者が、指輪、金ネックレス、大きなピアス
なんてしてたらいかんし、くわえタバコで厨房にいる
のもどうかと思う。出されたラーメンは、カプチーノ
ラーメンとも言うべき泡が表面を覆い尽くした珍しい
ラーメンでした。ここのスープは結構塩分強めだけど、
結構ゴクゴクいけるライト系タイプで、素朴な町の
中華料理屋さんのラーメンみたいでした。女性店員
の対応は良いですが、若い男の態度は酷かったです。

「こうちゃん」を探すも一向に見つからず、
「大将」近くの派出署に行き、親切に道案内をして
頂きました。有料道路入り口付近ですぐ分かりました。

水飲み用グラスにマジックでスマイルマークを描いて
あり、ちょっとした茶目っ気を感じました。
ラーメン、餃子、ご飯の「ラーメンセット」を注文し、
注文から1分後麺の湯きりをするチャッチャとする音が
し、お盆に乗せ客席へと持ってきました。「早いなー」
と思っていると、紅生姜、高菜、胡椒、ゴマがかけられ
そのまま店主の口へと運ばれました。店主の昼飯時だった
ようです。しばらくすると、注文品がきました。
油分はやや多いものの、ダシは軽く、タレは多めで、
替玉までしました。餃子もラーメンも大きな特徴は
感じませんでしたが、僕が多久市民ならば時々行っていた
店だと思います。

最後のシメは醤油ラーメンかな・・と、厳木の佐用姫像
(巨大な動く不気味な像です)の横のお土産屋にある
「中華そば」に行こうと思いましたが、折角なので
「大将」も再訪問しました。

針と糸で縫い物の真っ最中だったようで、僕が注文後も
区切りのいい所まで縫い進められていました。僕が入店
した時はたまたま他の客がいなかったけれど、みのもんたの
「愛の貧乏脱出大作戦」というテレビ番組に出演して以来
すっかり佐賀県内でも有名な店になっています。
チャーシュー麺を食べました。以前は割と濃厚系なイメージ
でしたが、ライト系スープに代えられたのかもしれません。
唐津の龍虎軒並の超ライト級スープでした。

「まる宗」「こうちゃん」「大将」ともに何か共通する
味わいでした。これが、佐賀ラーメンとも違う、多久ラーメン
なのかもしれないです。

歴代様式美麺の軌跡

2006年09月19日 | れいんぼ~情報
当店は短期限定メニューや、裏限定メニュー以外に、
様式美麺(500円)という、ある一定期間の限定
創作ラーメンがあります。
久しぶりに今までの様式美麺をまとめてみます。

①豚骨やきそば
②とんこつラーメン
③煮干し風味和風ラーメン
④チーユ麺
⑤焼きラーメン
⑥海老油ら~麺
⑦濃厚海老味ら~麺
⑧ギョロッケラーチャ
⑨焼きあごラーメン
⑩つけめん
⑪冷麺まよぴ~和え
⑫新感覚和風ラーメン
⑬にんにくラーメン
⑭鶏油麺 弐
⑮こくうまラーメン
⑯セルヴァッジョ・ラーメン
⑰牛若丸ラーメン
⑱スパイシィ麺
⑲シャウト麺
⑳濃厚辛味油そば
21.油そば

第21弾「油そば」は、まだ出していないメニュー
ですが、9月20日~ブログ閲覧者の方のみ、
一般販売に先駆けて先行販売をいたします。
20弾の「濃厚辛味油そば」は、ニンニクや香辛料の
強い刺激で好き嫌いが分かれました。
次回の「油そば」は、鰹節、鯖節、宗田節、昆布から
作った魚介油を主軸にした、素朴な油そばがテーマ
です。
並:500円
大:600円

笑わないセールスマン

2006年09月19日 | 店主の人生哲学
今の時代「物が売れない」と嘆いている営業マン
があちこちにいます。つきあい買いや、必要ない
物が売れないだけで、必要な人に必要なものは
売れます。

しかし、自社の製品やプランに愛着がなく、仕事
だからと売上や、社内の肩身ばかり気にして売り込
んでもお客には何も伝わりません。

特に、しらみつぶしにノンアポ(飛び込み)の訪問
販売営業をやっている人達は断られるばかりで、
肉体精神共にズタボロになってくるのかもしれません。
毎日、毎日、頭を下げまくっていても、屈辱的な
対応ばかりをされたら不満や不安が高まるのは仕方がないです。

しかし、営業マンのウサ晴らしはお客相手ににするもの
ではないです。今回は話を聞いてもらえず、商談不成立
であっても、今後や社会の繋がり上ないがしろにしたら
いけないはずです。

しかし、しかし、会社の顔として営業している立場を
忘れ、営業職の常識をも知らない「押し売り」まがいで、
すぐに腹を立てる営業マンがいます。

僕も小さいながら商売をしていると、週に何人もの営業
マンが来ます。営業マンにも時間の無駄をさせない為に
話を聞く前に断っています。話を充分聞いてからだと、
相手に期待させるような素振りで失礼だからです。
話をしっかり聞いたり、あいまいな返事をするのは
やさしさでも何でも無いと思っています。最初から
何にも買う気が無いなら、聞かないで、次の営業先に
行かせた方が双方の為になります。

しかし、押しが強かったり、悲壮感に満ちた表情で泣き
落としをされたり、どこの会社も、断られて
「はい、そうですか」とは帰ってくれません。

気持ちに余裕が無いのが見て取れて、「どんなに粘っても
僕は落ちませんから無駄ですよ」とのオーラを出しても
ガムシャラ強引に商品説明をされたりします。

冒頭に言ったように、同情(会社内の売上成績、クビに
なるなど商品と関係ない同情を引く発言をされる方も
多い)や、必要ない物ではどんなに頑張っても売れません。

客側の事はお構いなしに、一方的な商品説明なんて
邪魔なだけです。僕もはっきり断るのは得意な方じゃない
けど早い段階から「NO」と何度も言っているから、
商談不成立で腹を立てられる筋合いはないです。

そもそも、こっちは呼んでもいないのに、勝手に来て
断っても、勝手に説明を続け、最終的に断ると

「何が気に入らんとですか?あなたの店にとって
役に立つプランでしょうもん。納得いかん。
質問があったらどうぞ?」

などと、営業マンの勝手なペースで展開されると
こっちも腹が立ってきます。商品そのもの以前に、
営業マンの人柄から今後一切付き合いたくない第一印象
の人とは交渉する気も起きません。

全ての人に対して丁寧に対応し、商談が上手くいかなく
ても丁寧な対応こそが営業マンの基本です。今回は
駄目でもいつか実を結ぶかもと、長い目線で営業でき
ず、目先の獲物の狩ばかりの人が多いです。

僕がよく行く店(小売業)やコンビニは、何も買わずに
店を出ると「ありがとうございました」と言わない
です。たしかに何も買っていないので、ありがたくも
無いだろうけど、一言言って頂くと、また今度来たいと
思ってしまいます。

今現時点でのみの判断で損をしている人は多いはずです。

例えば、営業マンの対応が好感持てたために、訪問から
1年後突如仕事が舞い込んでくるという事もよくある
事です。

未成年

2006年09月19日 | 映画レビュー
TSUTAYAの半額レンタルで野島伸司の
「未成年」というドラマを全話レンタルしま
した。

1話を見た時、そこそこ面白い程度の学園ドラマか
な・・と甘く見てたら、急に悲劇ドラマへと加速
し、次から次へと問題が起こり、後半は想像も
つかなかったような展開になっていきます。

兄と比較され続け大人に不信感を持っている博人。
子供から集団いじめに合う知的障害者の仁(デク)。
東大受験を目指すが母からの激愛に嫌悪を抱く勉。
暴力団員である為に婚約者が殺された五郎。
甲子園をフイにしたり、三角関係の恋をする順平。

の5人の男の友情と、萌香、加代子、瞳の3人
の話です。コンプレックスを持ち、呆然と不安や苛立ち
を持つがタイプの異なる8人が、ある大事件をきっか
けに友情、愛情、未来、大人などを見つめ直すドラマ
です。

世の中に感じる矛盾と嫌悪感を切々と語る博人のセリフに
共感をした思春期層は多いと思います。
少年期に誰しも考えるモヤモヤした気分を、博人が
しっかりと代弁しているようでした。簡潔に言うと
人と比べる必要はなく自分は自分らしく生き、今まで
の生き方が間違っていたら気づいた時から新たに
踏み出そう。といったメッセージです。

爽やかなカーペンターズの名曲が各所で使われて
いて感動を誘います。特に「イーグルス」の
カバー曲「デスペラード」には深く深く胸を打ちました。