A.himeのフォト日記

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漱石と言えば・・・

2007-03-23 | その他
漱石と言えば、私の宝物のひとつに『漱石全集』全16巻があります。表紙が布製の美しい装丁で、毎月1冊ずつ発行の予約販売でした。当時高校生の私には贅沢すぎる本でしたが、どうしても欲しくて、父に頼み込んで買ってもらったものです。

昔の仮名遣いにふりがなが打ってあり、丁寧な注釈があります。第1回配本は第1巻「我輩は猫である」でした。

私が最初に漱石を知ったのは父の蔵書からでした。押入れにしまいこんであった本の中に見つけた古びた本は、(「我輩は猫である」だったと思うのですが)年代を感じさせるかび臭いにおいがしたのを覚えています。小さな字で書いてあって、難しい文字と言葉遣いで、小学生の私には読めませんでした。それでもその父の本が欲しくて、ねだって何冊かもらったのですが、眺めているだけで、賢くなったような気がしたものです。

その後、中学・高校時代に先生の薦めもあり、世界文学や日本文学と呼ばれる本をいっぱい読みました。漱石では「我輩は猫である」をはじめ、「坊っちゃん」「草枕」「二百十日」「虞美人草」「三四郎」「それから」「彼岸過迄」「こころ」など・・・。もう昔のことなので、内容ははっきりとは覚えていませんが・・・

父の思い出とともに、大事にしてきた『漱石全集』。時間の余裕ができたら、もう一度読み返して見ようと思っています。学生の頃感じたのとはまた違った漱石文学を感じられるかも知れません。

残念ながらこの全集、何故か12巻のみ欠けているのです。1冊づつの配布で、予約していた本屋さんから入荷のハガキがきていたのですが、取りにいくのを忘れてしまったようです。^^;






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