2021年4月9日、東北周遊車中泊旅の3日目は「道の駅しもごう」からスタートです。前夜の吹雪も思ったほどのことにならず、気持ちの良い朝を迎えました。とはいえ、出発前の外気温はなんと0度でした。
いよいよ東北に足を踏み入れました。8時に出発して30分ほど走って到着したのが福島県南会津郡の大内宿です。少し早いかなと思ったので駐車場のおじさんに「お店は何時頃に開くの」と聞いてみると9時頃だという答え。おじさんは「先にどこかに行って来られますか」と言うので「どこかありますか」と聞き返すと「ない!」と断言されてしまった。こちらが困っていると「塔のへつり」というところを教えてくれました。20分ほど戻ることになるけど行ってみることにしました。
塔のへつりは、福島県の南会津東部を流れる大川が形成する渓谷で、百万年の歳月をかけて浸食と風化を繰り返してできあがった景観です。河食地形の特異例として国の天然記念物に指定されています。「へつり」とは会津方言で、川に迫った険しい断崖のことだそうです。
大内宿に戻ってきたのは10時頃。一番乗りだったはずの駐車場にはすでにそこそこの車が停まっています。大内宿は日光と会津若松を結ぶ会津西街道の宿場町で、現在も茅葺き屋根の民家が街道沿いに並んでいて、それぞれの家屋が蕎麦屋さんだったり、民芸品を売っていたり、何らかのお店をやっています。その街並みはまるで時代劇を見ているようです。
車を降りて歩き始めるとパラパラと雪が舞い始めました。私たちの前を歩いていたカップルが蕎麦屋さんに入っていきました。塔のへつりでは何ともなかったのに、かなり山を上がって来たからでしょうか、気温もぐんと下がって寒い寒い。傘を取りにいったん車に戻り、暖かい服に着替えることにしました。朝ご飯を食べていなかったことと、あまりの寒さに暖を取りたかったこともあって、さっきのカップルが入った蕎麦屋さんに入ることにしました。お店の名前は三澤屋さんです。こたつに入って暖まりながら、ほっこりした気持ちでけんちんそばと高遠そばをいただきました。
この三澤屋さんはもともとは酒屋さんだったそうで、隣の蔵でお酒を売っていたのでお土産に一本購入しました。寒さが厳しさを増して雪もますますひどくなってきましたが、宿場町の一番奥まで歩いて突き当りにある丘に登りました。雪景色ながら、ここからの眺めは最高でした。このブログを読んでいただいている方にお勧めしたいです。
大内宿をあとにして、この空模様だと無理だなと思いながら、一度行ってみたかった猪苗代湖へ向かいました。途中、休憩をはさんで1時間ほど走って湖畔までやってきましたが、雪がますます激しくなって景色を見るどころではなく、車の運転が危ない状況でした。とりあえず湖面越しに磐梯山が見えるであろうあたりにいってみたけど、やっぱり何も見えませんでした。
すぐに方向変換して喜多方市の道の駅を目指すことにしましたが、市内に入ったところで「しだれ桜並木」の看板を見つけたので、急きょ向かうことに。喜多方駅と熱塩駅を結んでいた旧国鉄の日中線跡地の一部、約3kmの遊歩道がしだれ桜並木となっていました。ワンコの散歩を兼ねて往復6キロを歩きました。これだけのしだれ桜の並木道を歩いたことがなく、見ごたえがありました。
往復6キロの遊歩道を歩いているうちに夕方になって寒くなってきました。そろそろ晩ご飯の時間ですが、朝から雪に見舞われて冷え切っていた身体を暖めようと、晩ご飯は本場の喜多方ラーメンに即決して近くのラーメン屋さん「来夢」に直行です。
この日の温泉は喜多方市の保健福祉センター「夢の森」の温泉施設です。料金はなんと300円。じっくり浸かって身体をあたためて、休憩所でゆっくりしていると閉館の時間になってしまいました。宿泊地は温泉から一番近くの「道の駅田沢」にしました。福島県の喜多方から山形県の米沢に通じるトンネル続きの国道121号線を20分ほど走ったところにある小さな道の駅でした。21時半頃に到着したのですが、到着時の外気温が0度だったので、この日は0度で始まって0度で終わる1日ということになりました。
(4日目に続く)
いよいよ東北に足を踏み入れました。8時に出発して30分ほど走って到着したのが福島県南会津郡の大内宿です。少し早いかなと思ったので駐車場のおじさんに「お店は何時頃に開くの」と聞いてみると9時頃だという答え。おじさんは「先にどこかに行って来られますか」と言うので「どこかありますか」と聞き返すと「ない!」と断言されてしまった。こちらが困っていると「塔のへつり」というところを教えてくれました。20分ほど戻ることになるけど行ってみることにしました。
塔のへつりは、福島県の南会津東部を流れる大川が形成する渓谷で、百万年の歳月をかけて浸食と風化を繰り返してできあがった景観です。河食地形の特異例として国の天然記念物に指定されています。「へつり」とは会津方言で、川に迫った険しい断崖のことだそうです。
大内宿に戻ってきたのは10時頃。一番乗りだったはずの駐車場にはすでにそこそこの車が停まっています。大内宿は日光と会津若松を結ぶ会津西街道の宿場町で、現在も茅葺き屋根の民家が街道沿いに並んでいて、それぞれの家屋が蕎麦屋さんだったり、民芸品を売っていたり、何らかのお店をやっています。その街並みはまるで時代劇を見ているようです。
車を降りて歩き始めるとパラパラと雪が舞い始めました。私たちの前を歩いていたカップルが蕎麦屋さんに入っていきました。塔のへつりでは何ともなかったのに、かなり山を上がって来たからでしょうか、気温もぐんと下がって寒い寒い。傘を取りにいったん車に戻り、暖かい服に着替えることにしました。朝ご飯を食べていなかったことと、あまりの寒さに暖を取りたかったこともあって、さっきのカップルが入った蕎麦屋さんに入ることにしました。お店の名前は三澤屋さんです。こたつに入って暖まりながら、ほっこりした気持ちでけんちんそばと高遠そばをいただきました。
この三澤屋さんはもともとは酒屋さんだったそうで、隣の蔵でお酒を売っていたのでお土産に一本購入しました。寒さが厳しさを増して雪もますますひどくなってきましたが、宿場町の一番奥まで歩いて突き当りにある丘に登りました。雪景色ながら、ここからの眺めは最高でした。このブログを読んでいただいている方にお勧めしたいです。
大内宿をあとにして、この空模様だと無理だなと思いながら、一度行ってみたかった猪苗代湖へ向かいました。途中、休憩をはさんで1時間ほど走って湖畔までやってきましたが、雪がますます激しくなって景色を見るどころではなく、車の運転が危ない状況でした。とりあえず湖面越しに磐梯山が見えるであろうあたりにいってみたけど、やっぱり何も見えませんでした。
すぐに方向変換して喜多方市の道の駅を目指すことにしましたが、市内に入ったところで「しだれ桜並木」の看板を見つけたので、急きょ向かうことに。喜多方駅と熱塩駅を結んでいた旧国鉄の日中線跡地の一部、約3kmの遊歩道がしだれ桜並木となっていました。ワンコの散歩を兼ねて往復6キロを歩きました。これだけのしだれ桜の並木道を歩いたことがなく、見ごたえがありました。
往復6キロの遊歩道を歩いているうちに夕方になって寒くなってきました。そろそろ晩ご飯の時間ですが、朝から雪に見舞われて冷え切っていた身体を暖めようと、晩ご飯は本場の喜多方ラーメンに即決して近くのラーメン屋さん「来夢」に直行です。
この日の温泉は喜多方市の保健福祉センター「夢の森」の温泉施設です。料金はなんと300円。じっくり浸かって身体をあたためて、休憩所でゆっくりしていると閉館の時間になってしまいました。宿泊地は温泉から一番近くの「道の駅田沢」にしました。福島県の喜多方から山形県の米沢に通じるトンネル続きの国道121号線を20分ほど走ったところにある小さな道の駅でした。21時半頃に到着したのですが、到着時の外気温が0度だったので、この日は0度で始まって0度で終わる1日ということになりました。
(4日目に続く)