hinajiro なんちゃって Critic

本や映画について好きなように書いています。映画についてはネタばれ大いにありですのでご注意。本は洋書が中心です。

The Adventure of the Dish and the Spoon

2009年11月02日 | 絵本・児童書
 マザーグースの「Hey diddle, diddle」を題材としたお話です。
 この歌は Non Sense、牛が月を飛び越えたり、お皿とスプーンが駆け落ちしたり。そして、この絵本も・・・エキセントリックです。
 家を飛び出したお皿とスプーン、芸達者で大金を稼ぐのですが、そのまま豪遊して浪費し、マチ金で借金をして、返済できずに殺されかかり、しかたなく銀行強盗をすることに・・・さてさて続きはどうなることでしょう。

 子供が対象の童謡がなぜこんなことに!
 メッセージは何?そもそも non sense が元なんだもん、意味とか追求する方がおかしいのか。
 擬人化はいいとしても、あまりにも厳しい現実をつきつけすぎでは?
 スプーンなんて、「オツトメ」するんですよ、25年も!
 いくら厳しい試練が待っていようと、外に飛び出してみようよ!学ぶべきことはたくさんだよ、とか、何をするにも遅すぎるなんてことはないんだよ、とかそういうことなのかも・・・・う~ん、わかんない。

 ただイラストレーションは文句なし素敵。ちょっとノスタルジックな色使いや、隅から隅までチェックすると遊び心たっくさん。

 頭カチカチの私には理解のできない作品なのでした。
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The Enormous Crocodile

2009年11月02日 | Nancy 10 読書
 とても大きなワニが人間の子供を食べようと、あれこれ作戦を立てていくお話。 
 私は Roald Dahl をどちらかというと避けてきました(笑)なぜかというと、ずいぶん昔に「Matilda」を読んで、その仕返しの仕方がやり過ぎだと感じたことと、チョコレートファクトリーも映画しか見ていないんだけれど、「なにもそこまでしなくても」って思っちゃうんですね。

 今回の「The Enormous Crocodile」は対象年齢が少し低いこともあって、私でも大丈夫かと思って、Nancy と片ページずつ交代で読んでみたけれど・・・
 彼の文章いつも通り私には読みづらい。ところが Nancy にはあのリズムがとても心地よいみたいで、私のページも奪って読みたがるほど。もうそれは生き生きと読んでいました。
 最初の数ページは私にはやっぱり「う~ん・・・」通りすがりの動物たちの意地の悪い話し方がどうにも嫌なんです(苦笑)
 ワニがいろんな物に化ける所なんかは、「確かに面白いかも」と無理矢理思おうとしたのも束の間、最後、「なんてことになってるの、これ!」って感じです。
 やっぱり私は苦手ですぅ・・・
 
 イギリスでは大人も子供もみんな大好き。学校の先生も授業でも取り上げるし、課題本として渡されるし、面談でお勧めもされましたよ。
 うちの子供たちも例にもれずロアルド・ダール好きです。Captain R は「Fntastic Mr. Fox」が一番好きだそうです。

 私もその魅力を知りたくてすでに数冊読んでいます。買ったのは「Matilda」だけだけれど、シリアルのおまけで何冊かゲット。

私流分類
 ①私でも大丈夫
  「Esio Trot」「The Giraffe and the Pelly and me」
 ②これくらいなら平気
  「Fntastic Mr.Fox」「James and the Giant Peach」「George's marvellous Medicine」「 The magic Finger」
 ③ちょっとキツイ
  「Matilda」「 Charlie and the chocolate Factory」「 The Enormous Crocodile」

 結構読んでるし、努力したなぁ、私。
 彼の本を Witty、Funny と思えず、Cruel だと思ってしまう私は相当精神年齢低いんだろうなぁ、と自分にがっかりするけれど、でもしょうがない。
 特に今回のクロコダイルのお話は人間風刺の要素絶大。子供対象ではなのでは? できもしないことをできるできるという人、先の見込みもないのに「こうしようと思う、ああしようと思う」という人、いっぱいいます。そういう人に対するイヤミ、おっと、メッセージなんでしょうね。
 私個人は「ふれ回らないで、黙っていれば邪魔されずに済んだのに、ばかだなぁ」と思ったので、おしゃべりはたいがいにしておかなければなぁ、というメッセージを受け止めた次第でございます。   
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