hinajiro なんちゃって Critic

本や映画について好きなように書いています。映画についてはネタばれ大いにありですのでご注意。本は洋書が中心です。

The Lighthouse Keeper's Lunch

2009年11月25日 | 絵本・児童書
 イギリスの絵本の中ではモダンクラシックの王道。
 学校でも使われることも多く、今学期のYear 2のトピックとして先生がシリーズで読んでくれているようです。
 うちの娘も大好きで、私が図書館から借りてくると喜んで読んでいました。

 Lighthouse keeper の Mr.Grinling は海の小島に建っている灯台のライトをきれいに磨くことがお仕事。崖の真ん中に建っている白いコテージに住んでいて、毎朝ボートを漕いで仕事に出かけます。お昼になると、奥さんがコテージと灯台を結ぶワイヤーにお弁当を引っかけて送ってくれるのです。

 奥さんの作るお弁当の豪華なことといったらありません。海の幸たっぷりのシーフードサラダ、具沢山のサンドイッチ、チキンドラムスティック、ソーセージとポテトチップス、ピーチサプライズという名前の巨大なケーキ、錨や灯台の絵のついたビスケット、それにフルーツ盛り合わせとドリンクです。
 Nancy が、「You should make a packed-lunch like this for me next time」なんて偉そうにリクエストしてきました。どうせ食べきれないくせにね。

 ところが奥さんが愛情込めて作ったこのランチをこともあろうに盗んで食べちゃう生き物登場。誰でしょうね?

 ヒントはお弁当は島に着く前に海の上で食べられてしまいます。

 その泥棒たちの Cheeky な表情ったらありません。おもしろいことに彼ら眉毛があるんですね。それで豊かな表情になっているんです。
 なんとか盗まれないようにするために色々策を練る夫婦。ペットの猫も駆り出されます。
 最後はよくある作戦。子どもたちにも簡単に予測することができて、そこがまた満足感を充たしてくれ、人気の秘密なのかな。
 
 イラストは水彩画で、色使いが素敵です。影の描き方や白の残し方がとても魅力的だと思います。
 出てくる単語はなかなかオールドファッションなのか、あまり見かけないものが多く、ちょっと読み聞かせるのは大変かなぁ・・・
 
 このThe Lighthouse Keeper は大人気シリーズで、およそ10冊ほど出版されています。
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