hinajiro なんちゃって Critic

本や映画について好きなように書いています。映画についてはネタばれ大いにありですのでご注意。本は洋書が中心です。

Alex Sheffler's Mother Goose

2011年03月26日 | 絵本・児童書
 マザー・グースって、マザー・テレサのような人の名前だと思っていた・・・・・
 「Gruffalo」と同じ人気イラストレーターによる「Action Rhymes」「Bedtime Rhymes」「Playtime Rhymes」の3冊セットを読みました。もしかしたらスーパーマーケットの限定商品で、書店にはないのかもしれません。
 特徴としては、Nursery Rhymes の合間に、マザーグースと3羽のゴスリン(赤ちゃんグース)のほんわかしたストーリーが挟まっています。
 マザー・グースは飛び方、泳ぎかたを教えたりする傍ら、子供たちと一日ふんだんに遊びます。その中でも子供たちが一番好きな時間は、マザーグースが語って聞かせてくれたり、歌ったりする時。子供たちの興味を示したテーマに近い歌を思い出して歌ってみたり、数を数える練習になる歌を歌ったり、ストーリーと次に紹介される歌がリンクしていて、流れるような感じでページをめくっていけます。

 親子の面白い会話にはこんなものが。(うろ覚え)
 「お母さん、ハンプティ・ダンプティって卵なの?」
 「そうよ。」
 「じゃ、あんな風に落っこちたりしなかったら、中から僕ら見たいなゴスリンが生まれてきたのかな?」
 「そういう卵じゃなかったのよ。」
 「じゃ、どういうの?」
 「洋服着ていて、壁に座って落っこちてしまう sort of egg」
 こんな感じ。

 子供が大きくなってしまった私にはなんとなく懐かしい日常的な風景がそのまま絵本になっている感じがしました。知らないライムや音楽が思い出せないものもありましたが、だいたいは知っているもの。
 子供に人気なもの、歌いやすいものだけではなく、伝統的なものもバランス良く収録されています。
 
 子供たちが小さい時、Parents & Toddlers という育児サークル的なものによく通っていました。そして下の子がフルタイムで学校に通い始める前は、友だちと二人でグループ・リーダーを務めたのですが、私の知っている曲には限りがあるし、知っていても口が回らない曲もたくさんありました。
 子供の好みもあるので、いつも同じ歌に偏りがちで、伝統的な歌がこうして消えていかなければいいけれどなぁとちょっと気になっていました。
 そんなことを思い出しながら読んだので、こうして人気作家による本が時々改訂されながら出版されると嬉しいですね。

 日本の童謡についても同じような思いでいます。新しいお母さんたちは色々な歌を歌って聞かせ、数々の素晴らしい歌が忘れ去られなければよいと願っています。
 そういう私は完全に子供たちをガイジンに育ててしまっているので、この家庭に限って言えば日本の童謡は途絶えました・・・申し訳ないです・・・・
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