ゲイであることを堂々とカミングアウトし、人権運動の活動家として、そして政治家として活躍した実在の人物ハーベイ・ミルクをショーン・ペンが熱演した話題の作品。
差別と人権問題を扱っている作品だけにとても見応えがありました。
ゲイであるために社会から疎外されたり家族との間に亀裂が入ったりなどした孤独な若者たちの苦悩の様子がよく描かれ、それでいて多くの仲間や理解者の存在もアピールされていているところが気に入っています。
気になった点は、世の中の多くの人々が同性愛者と小児愛好者の区別をつけ切れていなかったことです。彼らが活躍したころに比べ多少ましになった現在でも、多分これは変わっていないのではないかと考えます。
ずっと胡散臭いと思っていたショーン・ペンの演技が素晴らしい!!!ちょっとしたシーンでも気を抜かずゲイしていました。やっぱり普段は特に男っぽい人だし、チンピラ風だし、「堅気上がりのゲイ」の役って無理があるような気がしていましたが、もうもう全然問題なしで、可愛らしいのでした。
そして恋人役のジェイムズ・フランコがこれまたますます工藤静香そっくりで・・・・・活動に疲れただ一緒にいたいだけの彼と同じ悩みを抱えた人々のためにも社会的に認められることに重きを置くハーベイとの間に距離ができてしまい一人悩んでいる姿がまたね・・・・セクシーでした。
4 out of 5
「Hot Tub Time Macine」
ジョン・キューザックがコメディ・・・・・
私の中では彼は面白い顔をしているのに硬派な役をしたがる俳優というイメージだったので、コメディをやるのは俳優生命を賭けているのか?と気になっていたのですが、何の違和感もなくコメディ俳優してました。安心、安心。
映画自体は私には全然・・・・・・おっさんたちが喚き散らしながらドタバタやってるだけ。
笑った箇所は二つだけ。
1.ビリヤードの最初のブレイクをする場面でスカッ。あまりにもさりげなかったのでわざとなのか疑わしかったから、笑っちゃいました。
2.へたれな男を叱咤激励するときに出てきた言葉ヒーロー。そしてそこから反撃に出るシーンでエンリケのヒーローがかかった場面。あまりにもベタで。
1.5 out of 5 せめてもう一回くらい余分に笑いたかった。