『アエネイスミッション』[Aeneas Mission ]

建国の使命を抱くアエネイスのフアストミッションは自軍団自民族引き連れて炎上壊滅するトロイからの脱出である。

第3章  踏み出す  96

2011-06-07 06:55:30 | 使命は建国。見える未来、消える恐怖。
 『ところで、相談なんですが。舟艇3艇と言えども、用材の量が考えていた量よりもかなり多いのです。運搬の別働隊を仕立てて事に当たりたいのですが』
 『なるほど、判った。それがいい。よしっ、明朝、アサイチで別働隊を編成して事に当たろう。何人くらいで編成するか、オロンテス、お前に腹案があるか、あるようであればそれを聞こう』
 『道中、考えてきました。一隊50名くらいで3隊、明、明後日の二日間で用材の伐りだしと運搬を終えたい。そのように算段しています』
 『オキテス、どう思う。俺はいいと思うのだが』
 『うん、いいではないか、それで事に当たったらいいと思う。ところでオロンテス、明日の朝、現場に向かう前に縄張りを見ていってほしい』
 話は決した。オロンテスは『判りました』と答え、打ち合わせをテキパキと済ませていった。
 『オロンテス、さあ~、休んでくれ。三人には、この旨伝えておく』
 アレテスら三人が広間に姿を見せた。
 『お~お、ご苦労、けが人はどうであった。明日、代わりを補充して、現場に行ってくれ。まあ~、こちらに掛けろ。いま、オロンテスとは、打ち合わせを終えた。明日に関する要件を伝えておく。伐りだした用材がかなりの量があると聞いた。そこで、オロンテスの案だが、運搬の別働隊を編成して事に当たるという考えだ。一隊50人で3隊、明日、明後日の二日間で、伐りだし、運搬の作業を終える。いいな。君たちから何か要望なり、用件があるようであれば聞こう』
 『そこまで話が進んでいるようでしたら、いま、私たちからは別にありません。以上です』
 『よし、ご苦労だった。身体を休ませろ。それから、ケガには充分に気をつけることだ』