『そうか、お前もそのように思うか。俺もそのように思っている。そのうえ、用材の運搬、集積もそれに対応するということか、判った。それがいい、仕事を進めていくうえでそれが最もいい、そのようにしよう』
オロンテスは、パリヌルスとオキテスに意向を伝えた。聞いた二人はオロンテスの言い分に呼応した。
『オロンテス、判った。お前が考えていることが、この場合、舟艇の建造に最もいい配置だ、お前の言うとおりだ。今日、改めて、縄張りを整える。オロンテス、ほかに何か要望があるか』
『組み立て場については、申し分ありません。では、よろしくお願いします』
『判った。それから、部材の切り出し加工の鋸、かんな等、他の道具類についての手配はどのようになっているのかな』
『はい、それについては、リュウクス、セレストスの二人に準備するように申しつけてあります。縄張りが終わり次第、二人に現場を引き渡していただければ結構です』
『よし、判った。間違いなく手配りする』
打ち合わせは終わった。一同は持ち場へと歩を向けた。
エノスのはま、砦の浜ともに、好天に恵まれ、人々の日常がそこにあった。
砦にいる人員の約半数の者たちが、舟艇の建造の仕事にたずさわることとなった。
オロンテスは、パリヌルスとオキテスに意向を伝えた。聞いた二人はオロンテスの言い分に呼応した。
『オロンテス、判った。お前が考えていることが、この場合、舟艇の建造に最もいい配置だ、お前の言うとおりだ。今日、改めて、縄張りを整える。オロンテス、ほかに何か要望があるか』
『組み立て場については、申し分ありません。では、よろしくお願いします』
『判った。それから、部材の切り出し加工の鋸、かんな等、他の道具類についての手配はどのようになっているのかな』
『はい、それについては、リュウクス、セレストスの二人に準備するように申しつけてあります。縄張りが終わり次第、二人に現場を引き渡していただければ結構です』
『よし、判った。間違いなく手配りする』
打ち合わせは終わった。一同は持ち場へと歩を向けた。
エノスのはま、砦の浜ともに、好天に恵まれ、人々の日常がそこにあった。
砦にいる人員の約半数の者たちが、舟艇の建造の仕事にたずさわることとなった。
