オロンテスは、用材伐りだしの現場に帰ってきた。彼は思案していた。
『こお~っと、一艇あたりに使用する用材の本数はどれほどあれば足りるか、この前にはじき出したあの数でいいのか』
彼は、おおよそでありながら念をいれて考えた。
『アンテウスが準備した台車の数が23台、運搬回数が5回、運搬する用材の総数が115本か、すると、一艇あたりの用材本数が38本か、いいだろう』
彼は、自分のはじいた用材の勘定に納得した。
『よしっ、アレテスたちを呼んで打ち合わせだ』 とひとりで決めて三人を呼び寄せた。
『おう、君たちご苦労。どうだ、伐りだした用材の本数は何本だ。運搬と関連して、用材の本数を把握しておきたい。数えてきてくれ。数え終わったら、また、ここに集まってくれ』
『判りました』 彼らは現場に引き返した。再び集まった三人は、伐りだした用材の本数の報告に及んだ。
『おう、伐りだした用材の本数は?アレテス、お前のところは何本だ』
『自分のところは、昨日から今までで、31本です』
『つぎ、ギアス、お前のところは』
『はい、私のところは、29本ですが』
『つぎ、アカテス、お前のところだ』
『え~え、私のところも29本です』
オロンテスは、胸で数をはじいた。
『判った。各隊、40本が目標だ。日没までに目標の本数を達成してくれ、いいな、頼むぞ』
オロンテスは、自分が立てた計画本数の達成のめどに胸をなでおろした。
『こお~っと、一艇あたりに使用する用材の本数はどれほどあれば足りるか、この前にはじき出したあの数でいいのか』
彼は、おおよそでありながら念をいれて考えた。
『アンテウスが準備した台車の数が23台、運搬回数が5回、運搬する用材の総数が115本か、すると、一艇あたりの用材本数が38本か、いいだろう』
彼は、自分のはじいた用材の勘定に納得した。
『よしっ、アレテスたちを呼んで打ち合わせだ』 とひとりで決めて三人を呼び寄せた。
『おう、君たちご苦労。どうだ、伐りだした用材の本数は何本だ。運搬と関連して、用材の本数を把握しておきたい。数えてきてくれ。数え終わったら、また、ここに集まってくれ』
『判りました』 彼らは現場に引き返した。再び集まった三人は、伐りだした用材の本数の報告に及んだ。
『おう、伐りだした用材の本数は?アレテス、お前のところは何本だ』
『自分のところは、昨日から今までで、31本です』
『つぎ、ギアス、お前のところは』
『はい、私のところは、29本ですが』
『つぎ、アカテス、お前のところだ』
『え~え、私のところも29本です』
オロンテスは、胸で数をはじいた。
『判った。各隊、40本が目標だ。日没までに目標の本数を達成してくれ、いいな、頼むぞ』
オロンテスは、自分が立てた計画本数の達成のめどに胸をなでおろした。