各船の係留、停泊作業は、戸惑うことなく終えた。
パリヌルスとオキテスの二人は、アエネアスとイリオネスに事の次第と各船の係留を終えたことを伝えた。
浜では、航海途上に迎えた第一夜の心づくしの夕めしの準備がしっかり出来ていた。パリヌルスは係留作業を行った者たちの労をねぎらい各焚き火の場へと散らせた。
アエネアスは全員に向けて航海初日の労をねぎらった。イリオネスは明日からの航海について説明したあと、一同に苦労に耐えて乗り切ってくれるよう、励ましと要請の言葉で締めた。
アエネアスは『乾杯』令し、全員、ささやかであったが一杯の酒で喉をうるおした。食事が終わった頃を見計らってパリヌルスは各船の副長を集めて、潮時の不確かさを説明したあと3人づつ二班に分けて船の見張りを指示した。また、焚き火の箇所では、終夜、火を絶やすことなく焚き火番もおいた。
アエネアスは、今日の役を終えて、航海第一夜をユールスを手許において過ごすことにした。二人は冴えた秋の夜空を見上げた。北天の大小の荷車(大熊座、小熊座)南天の三ツ星を眺め、親と子の会話を交わした。時は過ぎていく、父のたくましい腕の中のユールスは心いい寝息をたてていた。
パリヌルスとオキテスの二人は、アエネアスとイリオネスに事の次第と各船の係留を終えたことを伝えた。
浜では、航海途上に迎えた第一夜の心づくしの夕めしの準備がしっかり出来ていた。パリヌルスは係留作業を行った者たちの労をねぎらい各焚き火の場へと散らせた。
アエネアスは全員に向けて航海初日の労をねぎらった。イリオネスは明日からの航海について説明したあと、一同に苦労に耐えて乗り切ってくれるよう、励ましと要請の言葉で締めた。
アエネアスは『乾杯』令し、全員、ささやかであったが一杯の酒で喉をうるおした。食事が終わった頃を見計らってパリヌルスは各船の副長を集めて、潮時の不確かさを説明したあと3人づつ二班に分けて船の見張りを指示した。また、焚き火の箇所では、終夜、火を絶やすことなく焚き火番もおいた。
アエネアスは、今日の役を終えて、航海第一夜をユールスを手許において過ごすことにした。二人は冴えた秋の夜空を見上げた。北天の大小の荷車(大熊座、小熊座)南天の三ツ星を眺め、親と子の会話を交わした。時は過ぎていく、父のたくましい腕の中のユールスは心いい寝息をたてていた。
