順風満帆、いや、満帆には少々不足があるものの船団は洋上を順調に航走していた。オキテスはこの航走状態で満足とした。彼はアミクスを呼んだ。
『アミクス、船の状態はどんな具合だ』
『はい、波の状態が穏やかといっても、風の状態に準じての波の大きさです。今のところ、船速に不足を言わない限り順調と言えますが』
『そうか、よしっ。このあと俺は統領と軍団長といろいろと打ち合わせごとがある、船倉にいる。何かあったら連絡してくれ』
『判りました』
オキテスは船倉に降りた。イリオネスはくつろいだ姿勢で周りの者たちと雑談を交わしていた。彼はオキテスに気づき声をかけた。
『オキテス、どうした?』
『軍団長こそ、くつろいでいらっしゃいますね。ところで統領は?』
『あ~あ、統領か、父上と話中だ』
『そうですか。統領と軍団長とデユロスに着いてからのことを打ち合わせておきたいと思いまして、、、』
『おっ、そうか。統領はじきに戻られると思う。ま~、そこに座れ』
オキテスは腰を下ろした。
ユールスはアカテスとともに船上にいた。二人は海を眺めながら、笑い、語らいながら時を過ごしていた。*
『アミクス、船の状態はどんな具合だ』
『はい、波の状態が穏やかといっても、風の状態に準じての波の大きさです。今のところ、船速に不足を言わない限り順調と言えますが』
『そうか、よしっ。このあと俺は統領と軍団長といろいろと打ち合わせごとがある、船倉にいる。何かあったら連絡してくれ』
『判りました』
オキテスは船倉に降りた。イリオネスはくつろいだ姿勢で周りの者たちと雑談を交わしていた。彼はオキテスに気づき声をかけた。
『オキテス、どうした?』
『軍団長こそ、くつろいでいらっしゃいますね。ところで統領は?』
『あ~あ、統領か、父上と話中だ』
『そうですか。統領と軍団長とデユロスに着いてからのことを打ち合わせておきたいと思いまして、、、』
『おっ、そうか。統領はじきに戻られると思う。ま~、そこに座れ』
オキテスは腰を下ろした。
ユールスはアカテスとともに船上にいた。二人は海を眺めながら、笑い、語らいながら時を過ごしていた。*