集散所の部屋をあとにした二人は、パン売り場に向けて歩を運んでいる、立ち止まる。
『おう、オロンテス、今、頃合いは?』
『はい、そろそろ昼めし時になります』
『そうか、売り場によらずに広場へ行く。一緒に行こう、スダヌスが待っている』
『軍団長、先に行ってください。売り場を見て、パンを持参して広場に行きます』
『そうか、おう!』
イリオネスは、広場に向かう、オロンテスはパン売り場に足を進める。
広場ではスダヌスが待っている、陽が射しかける広場で汗を流して焚火を燃やしている。互いに姿を見とめる、手が降られる。
『おう、スダヌス、待たせたな。すまんすまん』
『いえいえ、待てば海路の日和です。オロンテス殿は?』
『もう、来る頃だ』
広場への出口に目をやるスダヌス。
『お~お、来た来た!姿が見えました』
イリオネスは、二人に気づかいするスダヌスの気持ちがわかる。
『おう、浜頭、遅くなった、申し訳ない。久しぶりに元気な浜頭に会えるとは、幸いなるかなですな』
『おう、オロンテス殿、いかがかな、元気ですかな?同じ屋根の下で仕事をしているのに、久しぶりとはな』
『そりゃあ、しゃ~ない!同じ屋根の下で仕事をしていても歩んでいる道が違う』
『おう、それは言えてる。俺は魚の道、お前はパンの道だ』
浜頭が焚火に目をおとす。
『おう、食べるものがいい具合に焼けている。昼を始めましょうや』
『腹が叫んでるわい!』とイリオネス。スダヌスが二人に酒杯を手渡す、すかさず、酒を注ぐ、三人の昼食がスタートする。
『おう、スダヌス、この魚、めっぽううまい!』
『これからがこの魚の旬ですな。まだ、はしりですから充分にうまさがのっているとは言えませんが』
三人がいい具合に焼けた食材を口に運ぶ、酒杯をあおぐ、パンをほおばる、昼めしに専念する。
イリオネスが言う。
『スダヌス浜頭、こうして昼をする。やみつきになるな』
『そうですか、そういっていただけると、俺はうれしい!』
オロンテスは、二人の会話の聞き役をつとめている。スダヌスが声をかけてくる。
『オロンテス殿、いかがです?昼便のアレテスに日ごろ苦労をさせている、時たま三人で昼をしましょうや』
『いいね!やりましょう。互いの絆が太くなる。いいことばかりで悪いことは一つもない!』
オロンテスは、多くは言わないが、表情に喜びをたたえて応える。
歓談がはじける、三人の心のコリがほぐされていく昼食であった。
『おう、オロンテス、今、頃合いは?』
『はい、そろそろ昼めし時になります』
『そうか、売り場によらずに広場へ行く。一緒に行こう、スダヌスが待っている』
『軍団長、先に行ってください。売り場を見て、パンを持参して広場に行きます』
『そうか、おう!』
イリオネスは、広場に向かう、オロンテスはパン売り場に足を進める。
広場ではスダヌスが待っている、陽が射しかける広場で汗を流して焚火を燃やしている。互いに姿を見とめる、手が降られる。
『おう、スダヌス、待たせたな。すまんすまん』
『いえいえ、待てば海路の日和です。オロンテス殿は?』
『もう、来る頃だ』
広場への出口に目をやるスダヌス。
『お~お、来た来た!姿が見えました』
イリオネスは、二人に気づかいするスダヌスの気持ちがわかる。
『おう、浜頭、遅くなった、申し訳ない。久しぶりに元気な浜頭に会えるとは、幸いなるかなですな』
『おう、オロンテス殿、いかがかな、元気ですかな?同じ屋根の下で仕事をしているのに、久しぶりとはな』
『そりゃあ、しゃ~ない!同じ屋根の下で仕事をしていても歩んでいる道が違う』
『おう、それは言えてる。俺は魚の道、お前はパンの道だ』
浜頭が焚火に目をおとす。
『おう、食べるものがいい具合に焼けている。昼を始めましょうや』
『腹が叫んでるわい!』とイリオネス。スダヌスが二人に酒杯を手渡す、すかさず、酒を注ぐ、三人の昼食がスタートする。
『おう、スダヌス、この魚、めっぽううまい!』
『これからがこの魚の旬ですな。まだ、はしりですから充分にうまさがのっているとは言えませんが』
三人がいい具合に焼けた食材を口に運ぶ、酒杯をあおぐ、パンをほおばる、昼めしに専念する。
イリオネスが言う。
『スダヌス浜頭、こうして昼をする。やみつきになるな』
『そうですか、そういっていただけると、俺はうれしい!』
オロンテスは、二人の会話の聞き役をつとめている。スダヌスが声をかけてくる。
『オロンテス殿、いかがです?昼便のアレテスに日ごろ苦労をさせている、時たま三人で昼をしましょうや』
『いいね!やりましょう。互いの絆が太くなる。いいことばかりで悪いことは一つもない!』
オロンテスは、多くは言わないが、表情に喜びをたたえて応える。
歓談がはじける、三人の心のコリがほぐされていく昼食であった。