あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

放哉が傘さしあるく秋の雨  あきオジ

2011-09-29 05:39:37 | 日記
神代植物公園です。

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淋しきままに熱さめて居り  放哉

火の無い火鉢が見えて居る寝床だ  放哉

どっさり春の終りの雪降ふり  放哉

(晩年の放哉はいかにも俳人らしい雰囲気がにじみ出て、雰囲気がありますね。でも、入口が見当たらない家のような思いがいっぱいです。そのうちに入り口も見つかるかもしれません。まだまだ、読み始めて一年も経っていないことですからね。でも、放哉が亡くなった年齢よりも、私の方がずっと長生きしているのですから不思議ですよね。)

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私には私のことばあり秋の風  あきオジ

2011-09-29 05:17:52 | 日記
神代植物公園には花がいつでもありますね。

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行く春や鳥啼き魚の目に涙  芭蕉

(千住から旅の始まりですが、深川から千住までの当時としてはけっこうの距離だったのでしょうね。そこを船で渡ったのですね。今のスカイツリーを楽しめそうなコースですね。時代劇でいえば、「剣客商売」の秋山小兵衛が暮らしていたところまで隅田川を上ったのですね。剣客商売」の設定では、隅田川の浅草とは反対側は隠居所を構えるような場所だったようです。葦の生える鬱蒼とした雰囲気のところだったのですね。そして、東武線に沿って歩き始めたのですね。今は、面影さえも残っていませんが、当時はあちこちの水路が入り組んでいたのでしょうね。それにしても、「富士の峰幽かに見えて」という文章がありますから、当時としては当たり前のこととして富士山が見えたのですね。)

(三月に出発したのですね。当時の三月の気温はどんなものだったのでしょうかね。)

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尼寺や十夜に届く鬢葛(びんかづら)  蕪村(22歳)

鎌倉 誂物

(鎌倉東慶寺を舞台にした、男女のあれこれをとりあげた句ですね。)

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芭蕉追う旅に憧れ地図開く   あきオジ

2011-09-28 20:19:01 | 日記
神代植物公園の花々です。

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草の戸も住み替わはる代ぞ雛の家  芭蕉

(「おくのほそ道」にでてくる俳句を最初から、順にとりあげようと思います。なぜか、ほぼ全行程を訪ねたことがあるのです。それは単なる偶然ですが、行ったことがあるのです。そのことに触れるつまりはありませんが、全句をとりあげるのも面白いと思います。)

(弟子たちが準備してくれた庵を処分して、旅立ちの準備をしたときの句ですが、芭蕉の弟子のネットワークは想像もできないほど全国的であるこおtに驚かされますね。行く先々に弟子や支援者がいて、歓待しているのを知ると「旅に生きる」というのとは違っているのではないかなどとどうでもいいことを考えたりするものです。)

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一度だけ寄った山寺雲の中  あきオジ

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瀬戸内海草間弥生の南瓜あり  あきオジ

2011-09-28 20:03:18 | 日記
神代植物公園の花々です。

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いな妻の一網うつやいせのうみ  蕪村

山は暮れて野は黄昏の薄哉  蕪村

(絵に仕立てた句という感じですが、完成度が高いというのか隙がない句なのでしょうね。そんな気がします。素人の私に、そう思わせるのでから「さすがの蕪村」ですね。)

長き夜や通夜の連歌のこぼれ月  蕪村

(風流人が口から出てしまうような景色ですし、言葉の流れがしゃれていますね。)

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秋の暮れつい口に出る蕪村かな  あきオジ

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深大寺お参りしてから蕎麦にしよう  あきオジ

2011-09-28 19:23:27 | 日記
神代植物公園です。
これはこれで28日のベコニアです。

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陽に焼けた日除の家の店じまい  風天

植木屋の灯りちいさく夜店のおわり  風天

はえたたき握った馬鹿のひとりごと  風天

(この句好きですね。句の言い回しが、寅さんに似ているし、渥美清ならそのように読むだろうななどと思っています。「らしさ」を求めるのは、悪い癖でしょうかね。)

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夕暮れの蕎麦屋の呼び込み遠くなり   あきオジ

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「最後ね」といいて取り出す栗青し  あきオジ

2011-09-28 05:07:41 | 日記
巾着田です。
また、来年楽しませてもらいます。

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親が子に売春させたり、覚せい剤を売ったり、餓死させたり、同じ時間にそんなことをしている人がいて、寝るところがない若者がいて、みんな一緒だと思いながら、どこか違うのですね。

「あなたの気持ちわかる。」「私だって同じよ」などと決して言うまい。

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お祭りで朝から太鼓で下駄新しく  風天

釣堀誰もいなくて少し風吹く  風天

エーアイスおせんにキャラの我が青春 風天

(ぎこちなく、それでいて丁寧な風天の句は、その洗練されていない雰囲気がなんともいえない心地良さを引き出していることに気づきます。俳句とは分からないものですね。うまい句は、印象に残らないですね。ちょっとした違和感がよかったりしますね。)


腰かがめ歩き始める秋になり  あきオジ

2011-09-28 04:58:45 | 日記
巾着田の彼岸花も終わりですね。
去年は二度出かけましたが
新しい写真の撮り方が思いつきませんでした。
また、来年にしましょうかね。

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恩給に事足る老の黄菊かな  夏目漱石

酸多き胃を患ひてや秋の雨  夏目漱石

草刈の籠の目を洩る桔梗かな  夏目漱石

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縁側で豆をとりだす老婆あり  あきオジ

ばあちゃんと猫が並んで日なたぼこ  あきオジ

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倒れてもなお美しき彼岸花  あきオジ

2011-09-28 04:41:31 | 日記
巾着田の彼岸花です。
今日は昭和記念公園のコスモスの様子を見てきます。

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このブログは続けているだけが意味を持っています。
あれこれ期待しえいる人には申し訳ない内容です。

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山の端や海を離るる月も今  蕪村

うつくしや野分の後のとうがらし  蕪村

故郷や酒はあしくとそばの花  蕪村

(「あしくと」は悪しくてもと同意。それにしても巧みな色合いの配置ですね。)

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「彼岸花」使いつくして冬を待つ  あきオジ

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蟹に似た姿もうれし彼岸花  あきオジ

2011-09-27 18:09:29 | 日記
巾着田の風景です。

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送別会、慰労会、勉強会
ことあるごとに集まって
呑んで品定めして
いつまでも若い。

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まったく雲がない笠をぬぎ  山頭火

墓がならんでそこまで波がおしよせて  山頭火

朝凪の島を二つおく  山頭火

(山頭火の俳句の中で、お気に入りの一つです。瀬戸内海のスケールの大きな堂々たる景色を連想しますね。)

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熟し柿つまんで飛び立つ鴉かな  あきオジ