あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

三周忌河津桜の咲きしころ  あきオジ

2012-03-18 06:51:48 | 日記
みなとみらいの風景です。
現代が調和して納まっている。
そんなところです。

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古池や蛙飛び込む水の音  芭蕉

桜狩り奇特や日々に五里六里  芭蕉

(「奇特」とは殊勝の意だそうです。芭蕉は発想の次元が違っていますね。素人ながら、そんなことを感じますね。)

観音のいらか見やりつ花の雲  芭蕉

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俳句も短歌の現状はどうなのでしょうか。素人で門外漢の私には見当もつきません。

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雨ふれど雨の楽しみみあたらず  あきオジ

姑が小さくおさまり梅に雨  あきオジ

なぜかしら階段けける春陽気  あきオジ

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気分はスランプですね。
水泳はけっこう頑張っているのですが
俳句となると、鬱陶しくなるのですね。

そんなことが周期的に起こるのですから
不思議ですね。
この循環というのが人間の不思議さの中心にあるような気がします。

それと「馴れると飽きる」こともそうですね。

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雪がふる結婚式もありました  あきオジ

2012-03-18 06:34:52 | 日記
みなとみらいのショーウンドーです。
年をとると派手で華やかなものに憧れるものです。

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ありがたき姿もありて冬景色  あきオジ

やさしさも中途半端なこごとかな  あきオジ

蓮華さくいかなる因果はしらねども  あきオジ

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ころり寝ころべば青空  山頭火

それもよかろう草が咲いてゐる  山頭火

あんたがきてくれそうなころの風鈴  山頭火

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今日は結婚式出席です。
もう、これで終わりでしょう。

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手すりもち階段のぼる春の駅  あきオジ

2012-03-17 06:12:38 | 日記
みなとみらいの散歩道です。
しゃれています。
ひとりで歩くのが性分に合っています。

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冬日落ちる頭の影の塵一握り  耕衣

枯草や日の燃え落ちる口の中  耕衣

葭切る我が行きて道みな残る  耕衣

(このように現代人は複雑で陰影に富んでおり分かりにくいのですね。)

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単純であり、そして、そのままがいい。

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ありがたき言葉もありて雪消える  あきオジ

雪道に福寿草あるありがたさ あきオジ

石仏に福寿草の二つ三つ  あきオジ


さらさらと清左衛門の残り雪  あきオジ

2012-03-17 05:50:25 | 日記
皆とみらいの一角を抜けるとそこは別の世界ですね。
その意外性が楽しいですね。

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明けてくる鎌をとぐ  山頭火

身のまはりは草だらけみんな咲いている  山頭火

それもよかろう草が咲いてゐる  山頭火

(この「それもよかろう」という表現、時代を感じますし、その人がらを表現しているようにも思えます。それとも「自分言葉」であり周囲が意識するのとは違っているのかもしれません。その場のやりとり道具という俳句の背景もあるのでしょうかね。)

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俳句はそのばで詠んで捨てる。それがいいのでしょうかね。そんな気がします。

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ぼんやりと雪を見ている昨日今日  あきオジ

買い物に出かける妻の冬長し  あきオジ

雪が降りそしてまた雪降る春遠し  あきオジ

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「清左衛門残日録」を録画して繰り返し見ています。
台詞が美しいし、大人の会話に含蓄があって素晴らしいですね。
繰り返し見ても発見がある。
そんな突出したドラマであるような気がします。

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揺れているそれで十分春になる  あきオジ

2012-03-17 05:30:18 | 日記
素人にも横浜の港に葉楽しさがいっぱいあります。
それはそれなり
素人の楽しみ方を考えましょう。

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また一枚あわてて着るか春いちばん  あきオジ

われにまた旅が広がる桜かな  あきオジ

雪きえてさくらさくらの駅におり  あきオジ

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山焼の明りに下る夜舟哉  一茶

どんど焼きどんどど雪の降りにけり  一茶

春めくや藪ありて雪ありて雪  一茶

(技巧的に試行錯誤の時代もあったのですね。俳人として生きていくとなると苦労の多き時代だったのでしょうね。思えば、現代、俳句をするのは銀行マンとか学者などの副業というか趣味の人が多いような気がしますが、生計を立てている人はいるのでしょうか。そんな時代なのですね。)

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今日は水泳に出かけます。
予定はそれだけです。

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ひぐれどき急ぐ理由は見つからず  あきオジ

2012-03-16 06:56:45 | 日記
仕事がない日が続くと
これが老人の暮らしかと思うようになります。
「清左衛門残日録」の世界そのものですね。

現役時代のストレスの多いことや
過剰なライバル意識もなく、なにより、仕事の会話がないだけ長閑な気分になれます。
それだけでもありがたいことです。

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春の夜や籠り人ゆかし堂の隅  芭蕉

原中やものにもつかず啼く雲雀  芭蕉

花にうき世わが酒白く飯黒し  芭蕉

(芭蕉の時代、俳句は教養であり、日常的な挨拶だったのですね。芸術を追及するなどという人は稀だったのですね。)

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春らしい会話もなくて手紙書く  あきオジ

(私は重い句は苦手です。読むのもそうですが作るのも好きではありません。できるだけ軽く、そしてひらがな文字で、隠れた意味などない。そんな気楽さが狙いです。でも、意外と難しいですね。でも、これから始めようというのですから、これからですね。)

欲深なぼうさん食いし蕎麦二枚  あきオジ

春うらら鼈甲眼鏡の読経あり  あきオジ

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寝言さえなくなるような春の朝  あきオジ

2012-03-16 06:35:14 | 日記
神代植物公園です。

何もせぬ山山こちら冬の蠅  耕衣

薄氷の使いの蠅の伽藍かな  耕衣

太陽は葱の此方に寂しきかな  耕衣

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善良な男が食いし握り飯  あきオジ

土手に座し富士を指差す暖かさ  あきオジ

(私の暮らしている東京のはずれには多摩川や浅川があります。川のある風景は懐かしくていいですね。)

もう一度逢いたい人あり春の川  あきオジ

桜見て消えるもよしと思う夜  あきオジ

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今日は仕事がないし天気もいいので
どこかに行きましょうか。
寒く色のない季節が続きましたから
こんなに人恋しく
色こいしく思えるのでしょうかね。

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機会があると火野正平の自転車旅を見ています。
日本には、伝統的なスタイルで生きている人がまだまだ残っていることを実感します。
ありがたいことです。

そして、東京にある生活は
虚構であり、それが生活そのものになるためにはまだまだ時間がかかりそうですね。

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夢でさえ年老いてしまう春になり  あきオジ

2012-03-16 06:14:41 | 日記
神代植物公園です。

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わかれて遠い人を。佃煮を、煮る  山頭火

(佃煮とは懐かしいですね。今でも佃煮というのでしょうかね。)

藪にいちにち風がおさまると三日月  山頭火

朝焼雨ふる大根まかふ  山頭火

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高倉健のニュースを久しぶりに読みました。
映画を撮っていたのですね。
もう引退したと思っていました。

時代が作り上げたスターですね。
神話のような存在になりましたね。
かなり見ましたが
もう一度見たいですね。

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健さんの手のしみ気になる春まじか  あきオジ

背に熱き唐獅子牡丹いずこにか  あきオジ

忘れても蘇りくる桜かな  あきオジ

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藪椿忘れたころに顔を出し  あきオジ

2012-03-15 07:08:42 | 日記
やはり、仕事があるから、仕事がない日が楽しいのかな。
そんなことも思います。

でも、けっこう今の生活を楽しんでいます。
この程度で満足しなくてはいけませんね。

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焼き芋の匂い流れる学生寮  あきオジ

もう少し生きることを想う春  あきオジ

さようならと挨拶している菫かな  あきオジ

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鳩がなく昼の屋根が重たい  放哉

(ぶっきらぼうに突き放す。それが放哉なのですね。それは孤高ではなく不器用で頑固からきている。そう思う方が身近ですね。)

屋根の落葉をはきをろす事を考へている  放哉

(その後どうしたか、そんなことが気になる句ですね。そうのような感想がありながら、そこで停止するのが放哉であるのか、当たり前のように片づけているのか、はやり、句にすることで片づけているのでしょうね。)

念彼観音力風音のまま夜となる  放哉

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放哉、山頭火、一茶、蕪村、芭蕉、ずい分楽しませてもらいました。
深く調べたり、評論することを意識的に避け、気ままにお付き合いさせていただきたいですね。
まだまだ時間ならたっぷりありますし
楽しませてもらっても
それ以上のことは何もありませんからね。

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議論する日ざしもありて電車ゆき  あきオジ

2012-03-15 06:55:15 | 日記
白い梅です。
梅の花はデザイン化されたものしか知りませんが
美しいだけでなく
何となく、「そのまま咲いている」という印象があります。

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春の日や水さへあれば暮れ残り  一茶

親里へ水は流るる春辺かな  一茶

かすむ日や夕山かげの飴の笛  一茶

(童謡世界の原点となるような句ですね。心地良く郷愁を感じますね。)

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比較することなどなけれど梅が咲き  あきオジ

握り飯日だまりで喰うカメラマン  あきオジ

「春が来た」満たされ気分で蕎麦を食い  あきオジ

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サッカーで五輪出場が決まってよかったですね。
スポーツ観戦に夢中になるのもいいですね。