ひらりん気まま日記

== 毎晩パコパコ せっかちでドジなひらりんの言うたもん勝ち ==

須田剋太展を見る

2007-02-24 22:43:26 | 街&風景
花園ラグビーの森
LUMIX FX01

花園中央公園にある高校ラグビー歴代優勝高記念碑。
下段に最近6年間の優勝高の校章も…啓光、啓光、啓光、啓光、伏見工、東海大仰星。
(ウチの市はほぼ毎年(9年で7回)優勝パレードをやってる!)
テレビではよく見るけど初めて訪れた花園、正面に花園ラグビー場、左手の和風建物がお目当ての東大阪市民美術センター。

公園の入り口   ラグビー場とラグビーボール


センターの外看板

「週刊朝日」連載の司馬遼太郎「街道をゆく」の挿絵で有名な須田剋太展を見に行った。
北海道から沖縄までの各地の風物がグアッシュ(不透明水彩絵の具)で描かれ、コラージュ(貼り絵)技法の絵が混じっているのを発見。
こういうのはやっぱり直に生の絵を見ないとわからんやろうね。
北海道ポプラ並木、越前永平寺、奈良興福寺、阿波かづら橋、長崎オランダ坂、沖縄先島。
私も旅した場所と時を思い出す。
須田さんの絵はほとんどが墨色と青(藍~浅葱色(あさぎ)で、合間に赤銅色が入り、それだけで完璧に風景を描き出せる。
お寺も道も水平線もどこかしらゆがんでいるのが気持の表れのように伝わってくる。
十津川の谷瀬の吊り橋なんか今にもユラユラ動いてめまいしてきそうだ。
こんな写真が撮れたらいいなぁ。

案内チラシより

平成の大合併で消えてゆく地名、開発と共に先細る自然。
地方の美術館らしい平易な絵の解説文や「あいさつ」の言葉がとてもよかった。
結びの言葉の
 【…美しくも儚い場所が、名も情も変えず、その地にあらんことを。】
が胸にしみる。

大阪市内に出たついでに、午後から美術展を見て、このあと映画も見て帰宅は7時半回ってしまった。主婦がのんきにウロウロと!
しかし、気の合う友だちといっしょに、素敵な絵に触れ、じんわりしみじみ映画を見て、至福の1日だった。
ひねた私の心もまだまだ感動の余地がある。それもうれしい。