伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

我が家のフキはND

2012年05月11日 | 原発
 昨日、いわき市の自家消費用作物の検査を受けた。自宅で採取したフキを持ち込んだが、測定結果は検出限界値は20Bqで1時間測定の結果、セシウム134、セシウム137ともND(検出限界値未満)だった。ちなみに放射性のカリウム40は53.7Bq。まあ、安心して食べていいという結果。「今年はフキを食べていない」と、旬の味を待ちわびる隣近所の方も測定結果を待っていた。とりあえず、我が家のフキが安心ということを知ったら、喜んで料理に精を出すことだろう。

 こうして作物や山菜を食べることにも気を使わないとならない状況を生み出した東京電力。昨日の報道でも県内原発の再稼働に意欲を持っている事例が報道された。

 報道では、東電の経営再建策・総合特別事業計画が承認され、その中に、福島一原発5、6号機と第二の原子炉4機の廃炉を盛り込んでいないという。常務は「事故から1年しかたっておらず、設備の状況なども分からない。(廃炉について)明言できる状況にない」と説明(福島民報5/10)。状況が良ければ再稼働させたいという本音をちらつかせている。

 一方、柏崎刈羽原発については再稼働を明記し、一般家庭の電気料金を値上げする考えも盛り込んだ。7月から10%程度の値上げを政府に申請する考えという。

 しんぶん赤旗は、吉井英勝衆院議員の国会質問を引いてこう書く。

 「政府の『東京電力に関する経営・財務調査委員会』も、東電が直近10年間で実際の費用よりも6,186億円も多く見積もっていたと指摘。『東電の情報開示の状況は十分であるとは評価しがたく、事業者として説明責任を十分果たしているとは言い難い』(5/10)



 明確な根拠を説明せずに値上げを押し付け、原発再稼働を明言する東電。「電気料金値上げは、『電力不足』とあわせて原発再稼働押し付けの口実」(同)。盗人猛々しいという言葉が頭に浮かぶ。

 今朝は、植田町根小屋と中岡町の街頭で、宣伝をした。県内原発は全て廃炉を言わない市長。市長の姿勢をただすべき市議会は、原発廃炉の意見書を採択せず。硬直した姿勢の市長に、市議会に、市民のみなさんの声を高めて動かすことを訴えた。原発廃炉、原子力エネルギー中心の国のエネルギー政策を変えさせる大きな流れとしなければ。

 街頭宣伝のため朝の犬の散歩は5時台。ガビチョウが七色にさえずり、コジュケイが「コッチコーイ」と繰り返す。「ホーホケキョ」とウグイス、「ツービー、ツーピー」とシジュウカラ。キジがわずか4m程のところに忍んでいた。犬が気づくと、バタバタ飛んで逃げた。気づいていない私は大きな羽音にビックリ、朝から肝を潰した。


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