殺意は薔薇の香り(2013仏、103分)(AVANT L'HIVER)
監督:フィリップ・クローデル
ダニエル・オートゥイユ、クリスティン・スコット・トーマス、レイラ・ベクティ
主人公の脳外科医に謎の若い女性がストーカーのようにくいつき、医者の妻、娘の家族、妻の姉、同僚などに波紋が広がる。もっと緊張感があるサスペンスを想像したけれど、この時代の、フランスの、こういサークルを描いた広い意味での風俗映画ともいえる。それはそれで見ていて興味は浅からずなのだけれど。
映画の冒頭で前記の若い女性の運命が暗示されてしまっているのはどうなんだろう。
ダニエル・オートゥイユはこの役としてはちょっと太り気味で、切迫感に欠けるように見えた。若い女性役のレイラ・ベクティは北アフリカ系の設定らしい。役にははまっているが、監督が少し内面を引き出す演出をしてもよかったと考える。
映画としての楽しみはほとんど外科医の妻を演じるクリスティン・スコット・トーマスで、スタイルもいいし、しぐさ、雰囲気がさりげないのだが、なんともセクシーである。イギリス生まれだが、いまアリュール(allure)という言葉がもっともふさわしい女優の一人。「イングリッシュ・ペイシェント」以来のファンとしては、まあ見てよかった。
監督:フィリップ・クローデル
ダニエル・オートゥイユ、クリスティン・スコット・トーマス、レイラ・ベクティ
主人公の脳外科医に謎の若い女性がストーカーのようにくいつき、医者の妻、娘の家族、妻の姉、同僚などに波紋が広がる。もっと緊張感があるサスペンスを想像したけれど、この時代の、フランスの、こういサークルを描いた広い意味での風俗映画ともいえる。それはそれで見ていて興味は浅からずなのだけれど。
映画の冒頭で前記の若い女性の運命が暗示されてしまっているのはどうなんだろう。
ダニエル・オートゥイユはこの役としてはちょっと太り気味で、切迫感に欠けるように見えた。若い女性役のレイラ・ベクティは北アフリカ系の設定らしい。役にははまっているが、監督が少し内面を引き出す演出をしてもよかったと考える。
映画としての楽しみはほとんど外科医の妻を演じるクリスティン・スコット・トーマスで、スタイルもいいし、しぐさ、雰囲気がさりげないのだが、なんともセクシーである。イギリス生まれだが、いまアリュール(allure)という言葉がもっともふさわしい女優の一人。「イングリッシュ・ペイシェント」以来のファンとしては、まあ見てよかった。