七人の無頼漢 ( Seven Men From Now、1956米、78分)
監督:バッド・ベティカー、脚本:バート・ケネディ
ランドルフ・スコット(ストライド)、ウォルター・リード(ジョン)、ゲイル・ラッセル(アニー)、リー・マーヴィン(マスターズ)
このところ放送される西部劇映画の中に、ランドルフ・スコットが出ているものがかなりあるのはいい。
七人の無頼漢が銀行を襲い、それに巻き込まれて妻を喪った元保安官のストライドが、泥沼でスタックしている幌馬車に出会い、助ける。乗っていた夫婦のジョンとアニーの目的地への経路が危険ということで付き添っていくことにする。その途中でまた嘗て逮捕したことがあるマスターズとその相棒に出会い、この二人も同行することになる。
このあたりの物語の背景は実際に描かれるわけではなく、彼らのやりとりから少しずつわかってくる。これが観ているものに次第にスリルとサスペンスを感じさせるうまい脚本になっている。
こうして静かに進行し、七人を少しずつしとめていくプロセスも、華麗なガンプレイがそう続くわけではないが、興味をつないでいく。
幌馬車夫婦の妻は魅力があって、彼女と男たちがどうなのか、どうなるのかもうまく見せているし、なぜあそこであの幌馬車?というのも、実は伏線だったということが、後半わかってくる。
このように映像で見せるアクションより、台詞で少しづつ筋を踏んでいくということになると、スコットの静かなる男、地味で繊細な表情はまさにぴったりである。見る人によってはあまりに静かすぎて、というかもしれない。
アニーにはマスターズが最初から色目を使うが、実は彼女しだいにストライドを好きになっていく。ここはゲイル・ラッセルの男たちの中での目立ち方で分かりやすい。そしてマスターズのリー・マーヴィン、この人がこの役だと最初からその後を想像してしまうけれど、鋭さと迫力はあり、うまくはまっている。
野外のロケ、カラーの魅力たっぷりでだし、上述のような背景説明のしかけで78分という短い尺で充分な演出、確かに監督バッド・ベティカーの名作といわれるだけのことはある。
監督:バッド・ベティカー、脚本:バート・ケネディ
ランドルフ・スコット(ストライド)、ウォルター・リード(ジョン)、ゲイル・ラッセル(アニー)、リー・マーヴィン(マスターズ)
このところ放送される西部劇映画の中に、ランドルフ・スコットが出ているものがかなりあるのはいい。
七人の無頼漢が銀行を襲い、それに巻き込まれて妻を喪った元保安官のストライドが、泥沼でスタックしている幌馬車に出会い、助ける。乗っていた夫婦のジョンとアニーの目的地への経路が危険ということで付き添っていくことにする。その途中でまた嘗て逮捕したことがあるマスターズとその相棒に出会い、この二人も同行することになる。
このあたりの物語の背景は実際に描かれるわけではなく、彼らのやりとりから少しずつわかってくる。これが観ているものに次第にスリルとサスペンスを感じさせるうまい脚本になっている。
こうして静かに進行し、七人を少しずつしとめていくプロセスも、華麗なガンプレイがそう続くわけではないが、興味をつないでいく。
幌馬車夫婦の妻は魅力があって、彼女と男たちがどうなのか、どうなるのかもうまく見せているし、なぜあそこであの幌馬車?というのも、実は伏線だったということが、後半わかってくる。
このように映像で見せるアクションより、台詞で少しづつ筋を踏んでいくということになると、スコットの静かなる男、地味で繊細な表情はまさにぴったりである。見る人によってはあまりに静かすぎて、というかもしれない。
アニーにはマスターズが最初から色目を使うが、実は彼女しだいにストライドを好きになっていく。ここはゲイル・ラッセルの男たちの中での目立ち方で分かりやすい。そしてマスターズのリー・マーヴィン、この人がこの役だと最初からその後を想像してしまうけれど、鋭さと迫力はあり、うまくはまっている。
野外のロケ、カラーの魅力たっぷりでだし、上述のような背景説明のしかけで78分という短い尺で充分な演出、確かに監督バッド・ベティカーの名作といわれるだけのことはある。