師範科では、今、田原豊道先生が思うこと…を中心に、ヨーガ根本教典を読んだり、神話あり、論語あり…と、楽しく授業を進めていただいています。
私はアーサナとバガヴァッド・ギーターを担当しています。
どなたでも参加できますので興味のおありのかたはいらしてくださいね。
新宿朝日カルチャーにおける私の「ヨーガまんだら」講座は、アーサナを中心に、今は、ヨーガ・スートラの詠唱とハタヨーガプラディーピカーを読んでいます。こちらも興味のあるかたはお問い合わせください。
さて、バガヴァッド・ギーターは師と弟子の問答をとおして、人の道を解き明かしています。
問いと答え…といえば、こんなことがありました。
ある高名な先生の講演会でのことです。
質問コーナーで、ある質問者が滔々と演説をはじめた時です。
やにわに、その先生は「私の代わりに講義しないように」と、注意されました。
そうなんです。その人は質問コーナーを自分の自己顕示欲を満たす時間にしていたのです。そこに喝をいれられたのでしょう。
質問という名を借りて、自己を表現したい…。これは誰にでもあるのかもしれません。
しかし、発言は気をつけないと無言の評価をされてしまいます。皆の呆れ果てた表情に気づいていなかったのは発言者だけのようでした。
さて、私は何か疑問があると、何をさて置き、調べ尽くします。困難を極めることもありますが、大体解決します。解決した時の歓びたるや、それはもう、言い表すことはできません。
でも、どうしても分からない時があります。こういう時、サンスクリットのことであれば、前田専学先生にお聞きします。
ある時、私の質問について、ご丁寧に調べてくださった先生のメールの最初に「宿題にお答えします」と、ありました。
最後には、「日本人には分からない部分かもしれないから、インド人のご友人がいたら確認してくださいね」ともありました。
前田専学先生は、いつもお優しく、偉ぶっていないのです。本当に偉い先生は威張っていないのですね。
田原豊道先生然り。亡くなられた上村勝彦先生然りです。
岐阜の集中講座に行ってきます。今日も良い日曜日を…。(荻山貴美子)