ヨーガは実践を通して知識を得る方法です。
この知識を勘違いするかたも少なくありません。
インド哲学でいう知識とは、生きる知恵のことで、人生の苦難に遭遇したとき、その大波小波を上手く乗り越えるようはたらきかけてくれます。
私たちは書物やグル(師)や学者の話を聞いて知識を蓄えては賢くなった気持ちになります。
しかし、この知識は果たしてしっかり掴んだ中身なんでしょうか?
私たちのフィルターをとおして取り込んだものですから、勘違いもありますし、歪曲しているかもしれません。
その間違いに気づかせてくれるのもグル(師)です。
インドはロナワラのヨーガ研究所のナラヤン先生はこのことを強調されました。
グルに楯突いたり、グルを軽視する弟子は許されないのですね。
「ヨーガの四季」の編集をしながら、夏のインドを思い出しています。
長崎から熊本へ移動します。(荻山貴美子)