日本ヨーガ学会

ヨーガ的生活

寅さんのメロン事件

2014年01月21日 21時39分21秒 | 思うがままに
フーテンの寅さんのあの名場面は何度見ても見飽きません。

旅先で出会ったワケありの中年男性(船越英二さん)と親しくなった寅さん。
寅さんはどこか品のあるこの男性をパパ!と呼び、北海道で楽しい旅をします。寅さんの影響で、家出をしていたこのパパは家に帰ることになり一件落着。パパはお世話になった寅さんに高級メロンを持って柴又のとらやにお礼にいきます。

数日後 おばちゃんの「メロン食べごろね」の一言で、とらや一家はメロンを食べ始めます。
一口頬張ったところで、寅さんが帰って来ます。

事件は、おばちゃんが、寅さんの分を取り分けることを忘れたことから始まります。

「おっ、メロン美味しそうだな。じゃあ、さくら、お兄ちゃんの分も出してくれ」
困ったさくらさんは
「あっ!お兄ちゃん、まだ一口しか食べてないからこれ食べて」と、差し出します。
おばちゃんは
「いやあたしのを食べておくれ」
続けておいちゃんも博さんも、一口食べたメロンを寅さんに差し出します。

すると寅さんの顔つきが変わります。

「どういうことか聞こうじゃねえか。どうしてこのおれが、きたねえツバキのついたお前たちの食べ残しを食べなくちゃならねえんだ」

寅さんは、自分が人数に入っていなかったことに対してスネてしまいます。

かくして大騒動がはじまります。
おばちゃんは泣くし、おいちゃんは逆ギレするし...

笑いの中に何ともいえないペーソス。


ところで、ノロウィールスやインフルエンザなどが猛威を奮っています。

いくら自分で気をつけていても感染力の強さで、あっという間に広がります。

体調の悪い時は思い切って休むのがベストですね。

そして、寅さんではありませんが、人の口をつけたものは遠慮することが一番ですね。家族でもそうなんですから他人はなおさらです。

でもなかなか断れない...。
田原豊道先生は特にお断りになりません。

断らないと言えば、お釈迦様は鍛冶工の子チュンダの招待で食事をもてなされました。しかし、それで食中毒を起こし亡くなりました。

チュンダは責任を感じたでしょうね。

さて、浜松のノロウイルスは、給食にでた食パン工場が原因とか...。
この工場で、ノロウイルスが検出された従業員には自覚症状がなかったと聞いて、私はドキッとしました。

私たちのアフターヨーガ(懇親会)では、田原先生はほとんど召し上がりません。基本的に一日一食なんです。

私はもともと神経質なので、田原先生にたまにお料理をお分けする時はお箸を使う前に取り分けます。これは、とても気をつけています。

アーユルヴェーダのクリシュナ先生はたとえご自分のペットボトルであっても口をつけずに召し上がります。

今の時代には必要なことだと思います。

田原先生にはお身体を大切にたくさんたくさんのお教えをいただきたいので、私たち周囲のものが気をつけるに 越したことはありません。

ノロやインフルエンザになったら人様のことを考えていろいろな配慮を心がけたいですね。一番は自宅待機です。

ところで、お釈迦様はチュンダにこうおっしゃいました。

【チュンダよ。残ったきのこ料理は、それを穴に埋めなさい。神々・悪魔・梵天・修行者・バラモンの間でも、また神々・人間を含む生きものの間でも、世の中で、修行完成者(如来)のほかには、それを食して完全に消化し得る人を、見出せません】(ブッダ最後の旅 中村元博士訳)(荻山貴美子)
コメント (3)
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