ある日のことです。
駅の改札で、ある人と待ち合わせをしていた時、私の目のまえで事故が起こりました。
2輪のキャリーバッグをズルズルと引っ張っている強面の60代くらいの男性。
キャリーバッグを引っ張っている人は自分の後ろで起こっていることは分かりません。
よりによって、足の不自由なおじいさんがそのキャリーバッグに足がもつれたのです。
大きな音を立てて転んだので、さすがにその男性は振り向きました。
七転八倒しているおじいさんに向かってこう言ったのです。
「よく見て歩けよ。俺が引っ張っているのが見えないの?
早く立てよ。どうして欲しいの!」
このおじいさん、大事には至りませんでしたが、これを見て、キャリーバッグの恐ろしさが身に沁みました。
どんなに言い訳してもキャリーバッグを引っ張っている人が悪いです。
特に都会は人が多いですから皆が急ぎ足。
2輪のキャリーは事故のもと…
と思っていたら、今日は4輪のキャリーバッグなのにズルズルと引っ張っている人が…
意味がないですよね。
エスカレーターも要注意です。いつ大きなキャリーバッグが落ちてくるか分かりません。(荻山貴美子)