昨日、ホテルで、「しくじり先生」という番組を見ました。
子役タレントだった内山信二さんのカミングアウトでした。
彼は現在34歳とか…
6歳でデビュー、10歳で月収3000万円という金銭感覚が麻痺してしまった彼に待ち受けていたのは仕事ゼロのドン底生活。
ガソリンスタンド、コンビニなどで生活をつなぐ毎日。
朝から晩まで働いていただくお金は1万円。この1万円の重さをはじめて知ったそうです。
それまでソフトクリームをひと舐めすれば50万円のギャラをもらっていた人の、汗水流した1万円の重みはどんなだったでしょう。
勿論芸能界はもう諦めていたようですが、明石家さんまさんのひと言で救われたそうです。
大金持ちのさんまさんのことですからどん底の内山クンに金銭的な手をさしのべるのは簡単だったでしょう。でもさんまさんクラスになると違います。
「どうせお前暇なんやろ?今度舞台をやるからちょっと出てみるか?」
それが再起のキッカケとか…。
内山クンのご両親は彼の稼ぎを貯金していなかったそうですが、彼にとってはそれが良かったのでしょうね。
替え玉受験で世間から見放されたなべおさみ一家。親バカぶりを発揮していた父親がやっと真の父親として目覚めたのは、北野たけしさん率いる「たけし軍団」へ、息子を預けることだったようです。
たけしさんは
「うちの軍団は死ぬよりつらいよ。つらすぎて死ぬことも忘れちゃうよ」と言ったとか。
真に手をさしのべるということは有形ではなく無形なんですね。
いろんな困難が待ち受けている人生。
この時にこそ気づかなければ何も変わらないのですね。(荻山貴美子)