嵐の後の静けさ…
昨日から、次期都知事についての報道がされるようになりました。
街頭インタビューで「悪いことは正して、あのまま舛添さんがやってくれればいいのよねぇ」とか「猪瀬さんがいいんじゃないの?」とか…。
喉元過ぎれば皆忘れてくれるんでしょうか?
舛添さんも、そのうち「しくじり先生」に出演してまた人気者になるかもしれません。
呆れたのは年配の女性が「蓮舫さんがいいんじゃない。可愛いから…」という言葉。
この安直さ。蓮舫さんの中身をしっかりと評価して欲しいですね。そうじゃなくては失礼です。
都民がこの意識では、ちゃんとした都知事を選べるわけがありません。
アメリカも然り…。
人間の支配欲がどんなに怖いのか…
何度も目にして耳にしてきたことです。
お釈迦さまの最後の教えは大人(だいにん)として心がける八つのことだと言われています。詳しくは『ヨーガ・スートラへのいざない』P59をご覧ください。
大人は賢人・賢者のことですが、本当の意味でのオトナになることなのでしょう。
今度の都議会を見ていてあまりに稚拙で驚きました。
映画「男はつらいよ」で、寅さんがもらったメロンを、寅さん抜きで食べてしまい、大喧嘩になった「寅さんのメロン事件」を思い出しました。
大人(だいにん)とは子どものように「欲しい!」と言って駄々をこねない人。
八大人覚(はちだいにんがく)の最初は少欲です。欲は生命力の現れですから、生きている限り誰でもあるもの…。だからこそ禁欲ではなく少欲なんですね。
二番目が知足。たまたま得ているものは、有り難く身のほどをわきまえて活用していくこと…これが知足だそうです。
欲というのは恐ろしいですね。自分を見失ってしまいます。(荻山貴美子)