もしも、アメリカ人のユージン・スミス夫妻がいなかったら…
水俣病で苦しむ人々を我が事として受け止め、彼自身の人生を変える写真を撮り続けた人。その人の名はウィリアム・ユージン・スミス
命懸けの写真ジャーナリスト・ユージンの闘いは壮絶でした。
日本はアメリカに広島と長崎に原爆を落とされました。
戦後の経済成長期、1960年前後に、サリドマイドという医薬品で約1万人の胎児が被害を受けた薬害事件のあと、日本では、工場廃水が原因となった水俣病という大惨事がありました。チッソ株式会社の隠蔽は正義感溢れるアメリカ人によって世界中に伝えられたのです。
いまだその病との闘いは続いていますが、「MINAMATA」という映画を観て、総裁選に現を抜かしている場合ではない!と思いました。
50年前からはじまっていた環境問題。私たちは戦争真っ只中にいます。
組閣に忖度なんぞないように願いたいものです。
身体検査する間はないにしても少なくとも脛に傷を持つ人の登用だけは勘弁してほしいものです。
今なぜMINAMATAなのか?
金平茂紀氏によると、
「世界を覆っているコロナウイルス感染症のパンデミックは、人間社会が陰に陽に保持し続けてきた、差別や偏見、排除の働きを剥き出しにしてしまった。
私たちの住む日本というこの国で、かつて不条理に対して、声をあげた人々がいた」
政治家の皆さん、総裁選の敗北の原因なんてどうでもいいこと。
会議や会食をする時間があればこの映画をどうぞご覧ください。
ときわ台で、ひとり寂しく演説をぶる立憲民主党の某氏。
彼を横目にして「親分が親分なら子分も子分」と冷ややかに通り過ぎる自分自身に呆れながら帰宅しました。
と、ここまで入力していたら「甘利」さんの名前が…。
甘利さんは十分脛に傷を持つ人ではなかったの?
ちょっとちょっと岸田さん、どうしちゃったの?
甘利さんも懲りない方。
さて、話は戻りますが、主役を演じたジョニー・デップは
「一人の関心を持つ者として、この歴史は語り継がれなければならないと思いました。映画の持つ力をフルに活用して、伝えたいメッセージを発信することが我々の願望でした。
私たちは皆、ただの一片のホコリであり、同時に小さな力なのです。
私たちが窮地に立たされたとき、誰かが率先して、巨大な壁を壊そうとすれば、きっと大勢の人々が後に続いてくれるはずです。」
こんなことを言える日本の俳優さんはいますか?