yama room

山コンビ大好き。

ブログではなくて妄想の世界です。

きらり

yama6

2012-03-12 20:37:09 | 日記
「翔くん、大丈夫だった?」
二人きりになるとそう不安そうな顔をして
話しかけてくる。

「ん?大丈夫だよ。」
何の事か分からなかったけど
取り敢えずそう答える。

だけど、そう答えた後も心配そうな
顔を見せたまま。
「ああ、もしかしてMDAの?」
そう言うと、「うん」と頷く。

「いつものやつに墨汁が混ざってたから
落とすのチョー大変だったけどね。」
「だけど基本的にはいつものと同じだよ?」
そう言っても顔は渋いまま。

「何か嫌なんだ。」
暗い顔のままそうポツリと言う。
「・・・?」
「黒い中に埋まっていく姿が。」
「・・・?」
「何か分からないけど不安になる。」

そうか。
何か分からないけど心配していてくれたのかな?
そう思うと何だか嬉しくて
「もしかして、心配してくれていたんだ?」
と、ウキウキしながらそう聞くと

ちょっと嫌そうな顔になって
「・・・別に。」
と答える。
「俺が黒い所に落ちたから、心配で
落ち込んでたの?」
心配してくれていた事が嬉しくて。
つい、はしゃいでそう言うと
プイと顔を背けてしまった。

「・・・ごめん。」
「俺は、大丈夫だよ。どんな事があっても。」
「心配しなくても大丈夫だから。」
そう言ってその小さな身体をギュッと抱きしめた。