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きらり

ありふれた日常 part22(こたつDE嵐)

2014-01-11 18:51:35 | 山コンビ ありふれた日常


[遅くなりました…]





『ちょっとニュアンスが違うんじゃない?

こんなところで飲んでんじゃねぇよじゃなくて

困ってないんだったら飲んでない、

心の底ではそんなに困ってないだろって話をしてるんでしょ』




クイズで答える場面。
翔さんはそう言って大野さんの深層を代弁した。



リーダーは昔からこういう事にあまりこだわりのない人だ。
自分の考えや思いが正しく伝わっていようが伝わってなかろうが
多分どちらでもいいとさえ思っているんじゃないかと思う。


でも翔さんは違う。


頭がよくて昔から話す事が上手だった翔さんは
常に大野さんの思いや考えを敏感に感じ取り
それが思うように伝わっていなかったり正しく伝わっていなかったりすると
それが正しく導き出されるように誘導したり代弁したりしていた。


それは大野さんだけにという訳では決してなかったけど
あまり多くを語ろうとはしない彼の性格だったり
そして反対にもっと知ってもらいたいという翔さんの気持ちもあったりして
必然的にそのような場面が多かったようにも思う。


とにかく翔さんの話は語彙も多く理路整然としていて分かりやすい。
それはキャスターを始めてからは余計顕著で
あだ名の人からも説明と命名された程。


よく嵐はバランスのいいグループだと言われるけど
それはその人の担う部分も大きかったのではないかと思う。


そして翔さんの場合上手く伝わっていないと
正しく伝わるようにあえて当事者に質問をして正しい方向に導き出したり、
自分なりの言葉を加えてフォローしたりするので
決して嫌味な感じではなく、また押し付けがましいものではなかった。


特にうちのリーダーに関しては話すこと自体少ないし、また得意ともしていない。
そして彼自身伝わらなかったら伝わらなくてもいい
勘違いされたら勘違いされたままでもいい、といった考えの人だから
ほっとくとそのまま放置ってパターンになるのだけど
翔さんはいつもそれを見逃さない。


そしてそのことを大野さん自身が一番よくわかっていた。


そんな二人には自分達にはない独特の世界があって
通じ合っているかのようなそんな雰囲気がある。




そんな二人が何だか羨ましくて、ついつい

我ながら~なんて二人で楽しそうに言い合っている横から

『でも自分がドラマ出るとずーっと愚痴ばかり言いますよね』

ってばらしちゃった。









仕事が終わっての帰り道。


この日は翔くんと同じ車。


何だかこの日は無性に疲れてしまってその肩に頭をのせた。


「ふふっ、眠くなっちゃったの?」

「……ん」


そう言ってきたから頭を上げると
その人はいつもと同じように優しい顔で微笑んできた。


この人はいつも変わらないな、と思う。


いつもそばにいて優しく微笑んでいたり
時には心配そうに見守っていたり
自分の言葉に一人だけ大笑いしていたり
そして言葉足らずな自分のフォローを一生懸命していたり


その、いつもの変わらない笑顔に安心する。


「じゃ、起こしてあげるから寝てなよ」

「うん、ありがと」



そういえば翔くんに対して今までむかついたことがない。
これだけ一緒にいて一度もむかついたことがないって
本当に凄いことだと思う。


これだけずっと一緒にいてもそういう感情がわかないって事は
相手がそれ以上に気を遣っているって事なんだよね。


そんな事を思いながら目を閉じるとその身体にゆっくり身体を預けた。




「…智くん、着いたよ。どうする? 部屋まで送ってこっか?」

「……ん」

「ふふっ、ほんと眠そうねって、寝てたか」


優しい声で起こされ顔をゆっくり上げると
翔くんも同じように疲れているだろうに
やっぱり優しい表情で笑っていた。


その変わらない笑顔にやっぱり安心した。







「いつもありがとうね」

「……? うん?」


そのまま一緒に部屋に入ってソファでまったりしていたら
突然智くんがそう小さく呟いた。
何のことかわからなかったけどとりあえずうん、と答える


「……また忙しくなるね」

「……?」


智くんは少し考えるような顔をするとそんな事を言ってきた。
意味が分からずその顔を見つめる。


「だって、オリンピックがあるでしょ」

「……うん?」

「また遠くに行っちゃうなって」


確かに個人での活動が増えると言うことはあるかもしれないけど…
でも期間限定だし嵐である事に変わりはないしレギュラーもある。


「そんな事ないよ」

「……」


そう思いながらそう言うと智くんは不安そうな表情を見せた。


「戻ってきてね」

「当たり前でしょ。俺の戻る場所は嵐しかないよ」


智くんがそう言ったかと思うと、ぎゅっと抱きついてきて腕に力を込めてくる。
だからその華奢な身体を包み込むように抱きしめ、そう言った。


「そう?」

「そうでしょ。ぜひ戻らせてよ」

「んふふっ、翔くん好き」


そう言って胸に顔をうずめたまま、ますますぎゅっと抱きついてきた。


“何か不安だったのかな? 自分にはここしか戻る場所はないのにね”


「ずっとそばにいて支えててね」

「ん?」


そんな事を思いながらそのままま身体を抱きしめたままでいると
智くんは胸に顔をうずめたままそんなことを言ってくる


「だって翔くんいなくなったら困るもん」

「ふふっ」


胸に埋めていた顔を上げると可愛らしい顔でそんな事を言ってくる。
嬉しいんだけど、そんなこと言われると何だか妙に照れくさい。
そう思いながらその顔を見つめる。


「だってさ」

「……?」

「だって、俺以上に俺の事語ってくれるの翔くんしかいないじゃん?」

「ふふっ、それってまるで俺がおしゃべりみたいじゃん」


何を言い出すのかと思ったら可愛らしい顔でそんなことを言い出す。
だから照れくさくてついそんなふうに答えた。


「んふふっ。そんな事ないよ。ありがたいし、いつも感謝してるんだよ」


そう言って顔を上げるとちゅっと唇にキスをしてくる。
あ~かわいい。


「まぁ、でもさ。考えてみると結局俺がやりたくてやってるだけなんだけどね」

「んふふっ。翔くん好き」


唇が離れるとそう言った。
智くんは可愛らしい顔で、んふふっと笑うと好きと言ってまたちゅっとキスをしてきた。


「ふふっありがと。俺も好きだよ」

「これからもずっとそばにいてね」

「当たり前でしょ。それに、これからも智くん以上に智くんのこと語りますから」

「んふふっよろしくね」


そう言ってギュッと抱きついてきたからそのまままた
その身体を包み込むようにぎゅっと抱きしめた。
しばらくそのままでいて、そして腕の力を弱めると智くんは胸にうずめていた
その綺麗な顔を上げる。


そのままゆっくりと顔を近づけていって唇を重ねる。
そしてそのまま深いキスをした。