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きらり

ありふれた日常 part24(VS嵐 1/30)&誕生日

2014-02-04 13:27:09 | 山コンビ ありふれた日常



『パーフェクト』


目標は、との質問に智くんはまっすぐな視線で
何の躊躇いもなくそう答えた。
そして自身の言葉を噛み締めるように頷いた。


そして智くんの順番になると相変わらず体重を感じさせない
軽々とした身のこなしと鮮やかな手の動き足運びで進んでいき
そしてあごの部分に難なく到着する。


そこからは自身の持つ筋力をフルに活用し
最後は体力と気力で見事に登りきって
宣言通りパーフェクトを達成した。


その姿を手すりをギュッと掴み
息をする事も忘れただただ見つめた。










「あれ? 今日約束してたっけ?」

「んふふっ、してなかった。
けど差し入れついでに顔見に来ちゃった」


ドアを開けると智くんはどこかから買ってきたらしい袋を
ブラブラさせそう言って可愛らしい顔で、んふふっと笑った。


「ふふっ嬉しいんだけどね。智くんも疲れてるんじゃない?」

「大丈夫。あ、でも邪魔だったら帰るから言って」


約束していなかったせいか智くんは
遠慮がちにそう言って立ち止まった。


「邪魔なんて事ある訳ないでしょ。
丁度、やめようと思ってたところだったし」

「ふふっ。相変わらず、資料すげぇね」


そう言いながら部屋に通しテーブルにあるものをどけようとしたら
智くんはそう感心したように言う。


「まぁ、もうすぐだしね」


オリンピックまで日も迫り取材やインタビューなど
事前に勉強しておきたい事が山ほどあった。
それ以外にも普段のゼロとかの資料もあるから
部屋の中は凄いことになっていた。


「そうだよね……そう言えばさ、大学ん時も凄かったよね」

「へ?」


そんな事を思っていたら思いもかけず学生時代のことを言われ
間抜けな返事をしてしまう。


「何かさ、休憩とか移動の合間にたくさんの本とか資料とか読んでたよね」

「そうだったっけ?」

「そう。翔くんはホントよく勉強してるよね」

「ふふっ。まぁ、仕事だからね」

「仕事でも、だよ。俺なんて学生時代から全然だもん」

「ふふっ後悔してるの?」


そう言えば以前から番組の夢診断でも時々そんなようなことを
言ってたり言われていたりしていたのが気になっていた。


「ん~わかんない。けどもっと勉強しておくべきだったのかもなって
翔くん見てると思うんだよね。俺には絶対そんな仕事できないし」

「ふふっ。そんな事ないよ。
でもさ、考えてみると16とか17で親元から離れてそこで2年間
一日何公演もしてって、そっちのほうが何か凄い事だよね」


智くんは自分たちが東京にいる時一人京都に行ってたんだよね。
もちろん一人だけってわけではなくて仲間も一緒だったけど。
でも10代で親元を離れてってどれだけ勇気がいった事だろう。


「んふふっ、今思うと若かったよね~」


そんな事を思っていたら智くんは可愛らしい顔で若かったよねぇ
なんて言っている。


「でもそれを乗り越えてきた智くんだから
精神的にも体力的にもタフなのかなって最近思うんだよね」

「そうかな?」

「うん、そうだよ。それにいいんじゃない? 
これまで通りお互いが出来る事を頑張っていけば」


自分には自分の得意分野が。
そして智くんは智くんの得意分野がある。


「んふふっそうなのかな」

「そうだよ。俺には芸術的才能もないし、
それに振り付けなんてとてもできないしね。
そう言えば新曲の振り付けも曲に合っててかわいいって凄く評判もいいんだよ」

「ふふっありがと」

「それにさ~さっきちょっと気分転換にって
VS見てて何だかシビれちゃったんだよね」

「んふふっVSで?」


智くんは意外って顔をして笑う。


「そう。智くんのクリフクライム見ててシビれた」

「んふふ、変なの」


智くんはやっぱり意味わかんないって顔してクスクス笑っている。


「だってあれって、いつも思うんだけどさ顎っていうよりか
ねずみ返しって感じがしない?」

「んふふ」

「あんなねずみ返しどう考えたって登れっこないでしょ」

「翔くんはあそこで筋トレやってるのって言われてたもんね」


そう言って智くんはやっぱり可愛らしい顔で笑っている。


「イヤ、あれどうやっても無理でしょ。2回連続でやってみてホント痛感した」

「ふふっこの腕についているのは何なんだろうね」

「筋肉ですけど何か?」

「その割には腕相撲も一番弱いけどね~」

「ふふっうるせーよ」


そんな事を言いながら二人で笑った。


でも実際やってみるとよく分かる。
あれを登りきるのがどんなに大変なことか。
しかも小柄な智くんにとってリーチ面でかなり不利だ。


でもそんな事をものともせずパーフェクトにしちゃうんだよね。
腕の力と足の力。そして腹筋と背筋。
技術とセンス。そして気力、体力。
そしてそのしなやかな身のこなしで見ている人を魅了するんだよね。


パーフェクトと言い切った姿は本当にかっこよかった。
有言実行だしね。
普段はふんわりしていて可愛らしい人なのにいざという時は
めちゃめちゃかっこいい人なんだよね。


弱そうに見えて本当は芯が強い人
京都では涙を流すこともあったと言ってた。
今でもその話を聞くとその時の智くんのもとに行って抱きしめたくなる。
でもそこを乗り越えてきたから人に優しくて自分に厳しくて
そして考えられないくらいタフで強い人なんだよね。


いつもその姿勢に感心している。
でも本人に言っても、そうかなって返されちゃうと思うけどね。
これだけ一緒にいてもその姿を見てはシビれている。
ずっとその姿を追いかけていきたくなる。


「今日来てくれてありがとね」

「うん」


そんな完璧ですごい人なのにその顔を見ると
なぜかホッとして穏やかな気持ちになる。
いっぱいいっぱい詰め込んで疲れきっていた頭が、
そして心が満たされ癒される。


もしかしてそれが分かっているからわざわざ来てくれ た?


きっと本人に聞いてもごまかされて
本当のことは言ってくれないだろうけどね。


「……智くん、好きだよ」

「うん」


そう言って顔を近づけると触れるだけのキスをする。


その持っているものすべてを尊敬している。
これだけ自分と正反対で自分にないものを持っている
同年代の人ってなかなかいないよね。


そんな事を思いながらその身体を優しくソファに押し倒し
その綺麗な顔を上から見つめる。
智くんは照れたように笑って伏し目がちになる。
その額にちゅっとキスをした。


そしてそのまま瞼に、頬に、と口づけを落としていく。
唇が離れると智くんがまっすぐな目で見つめる。
目と目が合ったから、ふっと笑いかけると
智くんも、ふって笑う。


「どうしたらいいんだろうね?」


そう言うと智くんは、ん?って不思議そうな顔で見る。
可愛くてかっこよくて、それでいて謙虚で穏やかな人柄で。
好きな気持ちと尊敬の気持ちがいっぱいすぎて
他が見えなくなりそうになる。


そんな事を思いながらその唇に唇を重ねた。









1月25日誕生日2014 (part2) 甘いだけOKの方のみ↓








まだ隣で眠っている智くんはすぅすぅと静かな寝息を立てている。
その寝顔を見つめた。


その顔はとても年齢を感じさせない可愛らしい寝顔。
昔からこの人の眠っている顔を見るのが好きで
よく眺めていたっけ。


そんな事を思いながらその顔を飽きることなく眺める。
そしてその唇にそっと指で触れてみる。
小さくて可愛らしいプルプルの唇。


そのままそっと顔を近づけていってちゅっとその唇に
触れるだけのキスをした。
唇を離しその顔を見つめると薄くまぶたが開く。


「……翔 く ん?」


まだ寝ぼけているのか目が合うとそう言って
またゆっくりと瞼を閉じた。


その顔がやっぱり可愛くてもう一度そっとキスをする。


「ふふっ。なあに」


そう言って目をこすりながらゆっくりと眠りから覚醒する。
その可愛らしい姿を見つめて思わず笑が浮かぶ。


「ごめん起こしちゃった?」

「ふふっ全然ごめんって顔してないけど」


そう言って智くんは、んふふっと笑う。


「あ、そっか」

「……?」

智くんは思い出したようにそう小さく呟いた。


「今日、誕生日だったね」

「ふふっ気づいてくれた?」

「んふふっ何日も前から言ってたしね」

「ふふっ」

「翔くん、誕生日おめでと」

「……それだけ?」

「ふふっ不満そうな顔してる」

「そりゃそうでしょ」


そう言うと智くんはゆっくりと身体をあげ頭の横に手を着くと
顔を近づけてきてちゅっと唇にキスをした。


そして唇が離れるとお互いにふっと笑った。
上にあるその綺麗な智くんの顔を見つめる。


「足りない?」


智くんがふっと笑ってそう聞いてきたから無言のまま
うん、と頷く。


智くんはまた、ふふって笑うと仕方ねえなって顔をして
もう一度顔を近づけてくる。
そして角度を変えながらちゅっと小さなキスを繰り返す。
唇が離れ目が合うとお互いにふふって笑う。


「もっと?」


智くんがそう聞いてきたからやっぱりうん、て頷いたら
少し呆れた顔をしながらも可愛らしい顔で、ふふって笑った。


そして小さく唇を開き唇を重ねてきたから
そのまま絡み合う深いキスをする。
その華奢な背中に腕を回す。
そしてそのままその身体が離れないようにぎゅっとその腕に力を込めた。


唇が離れるとお誕生日おめでとと智くんがにっこり笑って言ったから
ありがとって言ってその身体をまたぎゅっと抱きしめた。


そしてまたキスを強請った。