宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

大変良いシーイングでした。

2019-08-02 18:04:00 | SkyMax改イギリス式
雷雨、のち、蒸し暑い晴れ。
それでも、一晩中また~りとした晴れに恵まれて幸せ気分(^^♪



透明度は悪かったですがシーイングがとても良く、
いつものNGC7331がこんなに解像しています。



これ、300FN(30.5cmF4 , fl=1220mm) + ASI-183MM_Proで1カット3分
の1枚画なんですよ。C-14もビックリ。
う~ん、やはりニュートン反射恐るべしですねえ。
コマコレはSkyWatcher ComacorrectorF4です。

埼玉県民の森は明るい空ですが、DSO狙いでは好結果を連発して
います。昨晩も奥秩父方面はガスの中でしたし、カッパ池はいつも
シーイングが悪いし、入笠山方面はこの時期晴れません。
正直言って眼視やイプシロン系には厳しい空です。

いや~~、晴れてくれましたよ。
ホント、天頂付近しか透明度が許容範囲外なシラケタ夜空。
しかしながら、シーイングは大変に良かったです。
SkyMaxエルボ改造もイイ感じで動いてくれましたし、初めて実戦投入
したLenovo C340も使いやすかった。ASUS T100HAよ、壊れてくれて
有難う!!

やっぱフィールドワークは楽しいです。
恐ろしく蒸し暑かろうが、蚊が沢山いようが、蚊取り線香とムシペール
で防御し、軽い頭痛を感じながらもメンドクサイを楽しむ・・・
これぞ、分かる人にしか解らない境地なのである。

で、

お仲間数人は現在オーストラリアで撮影中なんだってサ( ̄▽ ̄)

しかしニュートン反射の、このシンプルな放物面鏡から出てくる
像のシャープなこと! って、まだ続くんかい!

F8リッチークレチアンやC-14等シュミカセ系に比べ、
何しろF4なのである。2段も明るい上にこの鋭像。
1カットたったの3分でこんな画像が出てきちゃう。
エルボ改造機とは言え、流石にニュートン反射では全方位死角なし
とまでは行きません。NGC7331を選んだのは、この赤緯ラインが鏡筒
下方通過の限界という事情もあります。
ニュートン反射が廃れたのは、この大きさと利益率の低さが原因
ですが、昨今のF4放物面鏡は馬鹿に出来ない性能がありますね。

とかなんとか言って、なんとか物欲大魔王を抑え込んでいるとゆ~~
今夜はおとなしく画像処理でもやってます。
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近場の森へ行ってきますよ。

2019-08-01 18:21:00 | SkyMax改イギリス式
雷は終わったかにゃ?
遠いお山は天気が悪いので、これから近場の森へ
行ってきます。SkyMaxエルボ改造はじめ、色々な
初めて満載です。第一ノートPCも初めて運用。
上手く行くかや?
じゃ、行ってきます。

追記

5時20分、只今帰還しました。
一晩中、まったりと快晴。シーイング5/5。
先客2名、自分を入れて3名でした。
近いってのは良いですね!
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やはり機械はバランスが大切

2019-07-31 22:21:00 | SkyMax改イギリス式
SkyMaxエルボ改造は、最終的にこうなりました。





降ろしたバランスウェイト20Kgを、極軸の南端に配置。
この状態で、やや北側が重い程度。(極軸高度調整が出来る程度)





手間でしたが、極軸体を一旦外して加工。
何度もピラー部へ付けちゃおうか? と言う誘惑が湧いてきましたが、
それでは極軸のバランスは改善されません。



赤経側モータコネクタがヒットしてしまう為、90度曲げ加工。


フライス萌え(爆)


ここまでの作り込みで、前後バランスも改善されました。
ベースプレートを作って北側を延長しようとも思いましたが、
極軸の南北荷重バランスは改善されません。
もちろんイギリス式ならば理想的ですが、やはりフットワークが
重すぎます。35cm_RC(30kg+5Kg=35Kg程度)なら、このまま対応
出来ると思います。ちなみにC-14も35.5cmですが、20Kg程度しか
ありませんから余裕です。
35cm_RCやC-14であれば、余裕の下方通過ができますね。
これは、その為のシステムかも・・・

これかあ?
https://www.teleskop-express.de/shop/product_info.php/language/en/info/p7011_TS-Optics-355-mm-f-8-Ritchey-Chr-tien-RC-Teleskop---Carbon-Truss-Tubus.html

EQ8やCGX-Lよりも大きく重いので最適でしょう。(^^♪

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めっちゃカッケーぜ!!SkyMaxエルボ改

2019-07-27 20:21:00 | SkyMax改イギリス式
SkyMaxエルボ改造の加工が大方終わって仮組。



か~っ!! 良いんじゃあないっすかコレ。
ややフロントヘビーなれどつんのめることも無く、
7Kgウェイト2枚で300FNがバランスしました。
実にウェイト22Kg減。
今まではこんな感じでした。


青いウェイト21Kg+黒いウェイト15Kg=36Kg

追加で水平出し用ベースプレートを製作しますが、北側を長く作って
フロントヘビー対策をします。
それでも、300FNやC-14クラスまではイギリス式にするまでもなく、
かなりの範囲で下方通過が可能となりました。

そ~なると・・・( ̄▽ ̄)

イギリス式では40cmRCが射程距離に入って来ます。

https://www.teleskop-express.de/shop/product_info.php/info/p6685_TS-Optics-16-inch-f-8-Ritchey-Chr-tien-Astrograph---carbon-truss-tube.html

鏡筒重量45Kg程度です。
300FNの現状が25Kgなので、+20Kg。
おお~、今回減らしたウェイトより軽いじゃん!!
それにしても40cmRCが € 5377.31 → 約 \ 652,000.-とは安っすい。
ミューロン250CRSを買うより面白そうな訳ですよ。

これを理想のイギリス式赤道儀で使うんですよ、お山で( ̄▽ ̄)!
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SkyMaxエルボ改造製作開始

2019-07-21 23:22:00 | SkyMax改イギリス式
こうも晴れないとポチリヌス菌がはびこってイケマセン。
何でもAmazonでポチりゃあ~いいってもんじゃありません。
この梅雨時はノートPC1台、太いドリルや平座フライスカッター、
大きなアルミ材料など、合計で12万円超って・・・
うぉー!!もうそんなに買ったかい!( ゚Д゚)

Amazonじゃなくてミスミで買っていたのだった。
Amazonじゃなけりゃ~いいってもんじゃあ~ありませんね。

ひたすらに穴あけ。
工作機械に対して材料がデカ過ぎて難儀しています。


ミニ旋盤にはφ80mmでもデカイのです。


この梅雨時に買ったドリルや平座関連。
通常はM6までしか使わないのですが、今回はM12まで揃えました。
コレ結構高いのですが、変な工具は使いたくないので不二越など日本製。


バランスウェイトを減らすため無垢のアルミ材を使いますが、
デカくて重いですよ。穴も大きいため、イチイチ手間が掛かります。


今年初めに作業場を移設し、結構快適な空間に。


SkyMaxエルボ改造のバランスウェイトを受けるアリミゾ加工中。
フライス盤が小さいため、0.1mm送りとか・・・(爆)


土日作業でたったこれだけ!


なんせ、SkyMaxの赤緯軸ベースユニットが不定形鋳物でして、
アルミ板材を90度に組み付けることが難しかった。
20mm厚A5052材の接合面を、赤緯軸ベースユニットのRに合わせて
削り込むとゆ~。まあ、何とも趣味っぽい加工あり。
だって趣味だもん。

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SkyMaxエルボ改造図面第2案総合

2019-07-12 19:18:00 | SkyMax改イギリス式
SkyMaxエルボ改造図面第2案です。
どうせやるなら赤緯軸をもっと下に配置し、ウェイトを減らす
方が良いと思いました。そのため、赤緯軸を一旦バラシて与圧や
不確定な要素を見直しました。
具体的には与圧板をフライスで削り増しし、妙な片当たりを無く
しました。そして鏡筒取付けプレートを90mm延長し、300FNを
付けた時にお尻がヒットしないようにしました。
また、
イギリス式での使用を考慮し、北端アダプターを取り付けたまま
としました。センター出しが大変で取り外せないからです。



思った程にはアンバランス感がありません。
ウェイトを100mmピラー側へ寄せたのが効いているようです。

晴れにゃいなあ~

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SkyMaxエルボ改造

2019-07-06 22:09:00 | SkyMax改イギリス式
SkyMax改E-ZEUSⅡ仕様はイギリス式で運用したり、ドイツ式で運用
したりして来ました。




先日発生した赤緯軸巨大バックラッシュは、モータギアのセットビスが
緩んだことが原因でした。ココは構造的リスクがありますが、再調整後
は正転・逆転が1.5sec程度で反転できるようになりました。
まあ、それは良いとして・・・

ご覧の様に赤緯軸体が鏡筒側にくっ付いており、これが20Kgもあるんです。
C-14も300FNも、おおよそ27Kg程度です。(カメラ他込み)
これをバランスさせるため、ウェイトが45Kgにもなってしまいます。
ドイツ式だろうが、イギリス式だろうが同じです。

気に入らん!!  ど~にも  気に入らん!!

で、

こんなん考えています。
イギリス式はφ100mmのシャフトを固定する構造がやや弱く、
大きなモーメントを掛けると緩むことがあります。
今回の改良により、赤緯軸体に直接ボルトオンする構造に変更します。
位置は固定となりますが、総合的に剛性も精度も上がると思います。

SkyMaxエルボ改






赤緯軸体を極軸回転中心よりも下げ、バランスウェイト・シャフトを
100mm極軸体へ寄せ、更に50mmのベースブロックを挟んで延長。
この改造でC-11なら間違いなくドイツ型エルボーで運用出来ますし、
C-14や300FNでも可能かもしれません。
ダメならイギリス式で運用するまでですが、北側ベースを延長するなど
すればドイツ型エルボでも大丈夫かもしれません。
極軸体のベアリングは大きいので、この程度の片持ち荷重では
全く問題ありません。

今は3D_CADがあるので位置関係を正確に検討出来、大変便利です。
穴位置間違いも防止できます。
良い時代です。
材料はミスミで発注するのですが、最近は3Dデータをアップすると
見積りから発注まで簡単に出来るようになりました。
ただ、加工まで頼むと高いです。
自分でやるか・・・

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SkyMax改イギリス式、SkyMaxな地へ

2018-04-22 21:07:00 | SkyMax改イギリス式
この週末は良く晴れました。
今回は気合を入れて・・・って、毎回必要ですけど(^^♪
1810mの地まで運んで撮影して来ました!


車載Maxでもあります。


平積みをやめ、立体的に配置することで+αの荷物も搭載可能と
なりましたが、山の上は吹きさらしで歩留まりが悪かったです。
これを受け、次の一手が決定しました。

今朝の撮影サイト。


右下の下界は富士見高原です。


昨晩は快晴、微風、結露なしの好条件でした。
6:30撤収。
お昼前には高速で帰還しました。


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露光不足だったM106

2018-03-22 17:02:00 | SkyMax改イギリス式
またまた続きの画像です。(今回はこれでおしまい)
M106は完全に露光不足でした。
そもそも時間が無い夜に3対象も撮るから全部露光不足に
なってしまう訳で・・・チョット反省。

M106 , Gain=250 , 12X180s , 36min Total , Dark=12 , Flat=0


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撮影日時:2018/03/14-15
撮影場所:埼玉県民の森P(標高830m)
天候:快晴、弱風、結霜無し
気温:6℃
星空指数:80
シーイング:4/5夜半から5/5

撮像鏡筒:C-14 , 35.5cm F11 SC , fl=3910mm (F7_fl=2489mm)
カメラ:ZWO-ASI294MC (Sony IMX294 Back Side Illuminated CMOS m4/3)
フィルター:無し
コマコレクター:ジャイアント・イージーガイダー
内蔵レデューサをF7位置で使用

赤道儀:SkyMax改_E-ZEUSⅡ仕様
ガイド:80mmF5ガイドスコープ + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.3

極軸合わせ:PoleNavigator + QHY5L-ⅡM + CCTVレンズ25mmF1.4

ASCOM Platform 6.3
撮像ソフト:Sharp Cap 3.1(Free版)
画像処理:SI7 , Photoshop_cc

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自己最高解像度その2

2018-03-20 23:44:00 | SkyMax改イギリス式
前記事の続きです。
この日はM63も撮影していました。

画像差替え_2018/03/26
M63 , Gain=250 , 12X180 , 2X2ソフトビニング , 36min Total
Dark=12 , Flat=0


これもフラット4枚では背景荒れ荒れになるのでダークのみ適用です。
Gain=250でもハイライトの諧調が残っているので助かります。
400では完全に飛んでしまうので、まあ、200~250が落とし処でしょう。
F7光学系でこれだけ出せるので、トータル3時間も露光すれば立派な
画像が出て来そうです。
F4なら約1分で済む計算です。コリャ~楽だわ。

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撮影日時:2018/03/14-15
撮影場所:埼玉県民の森P(標高830m)
天候:快晴、弱風、結霜無し
気温:6℃
星空指数:80
シーイング:4/5夜半から5/5

撮像鏡筒:C-14 , 35.5cm F11 SC , fl=3910mm (F7_fl=2489mm)
カメラ:ZWO-ASI294MC (Sony IMX294 Back Side Illuminated CMOS m4/3)
フィルター:無し
コマコレクター:ジャイアント・イージーガイダー
内蔵レデューサをF7位置で使用

赤道儀:SkyMax改_E-ZEUSⅡ仕様
ガイド:80mmF5ガイドスコープ + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.3

極軸合わせ:PoleNavigator + QHY5L-ⅡM + CCTVレンズ25mmF1.4

ASCOM Platform 6.3
撮像ソフト:Sharp Cap 3.1(Free版)
画像処理:SI7 , Photoshop_cc

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