暮らし美人化計画ハウスキーピングSan 整理収納コンサルタントの里舘友子です。
一年間お世話になった人へ感謝の気持ちを送るお歳暮の習慣は、年々衰退しているそうですね。
企業も形式的な無用の儀礼をやめる「虚礼廃止」が増加していることを報じています。(朝日新聞2022年11月13日)
しかし、整理収納の現場では相変わらず、大量に届くお歳暮の収納をどうしたらよいかと相談される11月12月。
まだまだ根強く残っている習慣にホッとしたり困ったり。実は複雑なのです。
夏のお中元も昨年のお歳暮もまだまだ残っていて、気付いたら賞味期限切れ続出、なんてご家庭もあります。
もったいないけれど、高齢化したご家庭の場合、たくさんは食べられませんし、食事制限がある場合もあります。
誰かにあげようと思っても、分けたり運んだり整理したりすることが困難で、ずっとそのままだったり、
お歳暮はもう要らないと思っても、こちらから言い出すのは気が引けるというのが正直な気持ちでしょう。
かつて、逆の立場で私も悩んでいたことがありました。
お世話になった叔母に毎年贈っていたお歳暮。
いつしか「送らなければならない義務」のようになっていました。
ある時、叔母から「もうお互い、こういうやり取りはやめましょう」と提案がありました。
高齢になって贈答品のやり取りが年々面倒になってきたから、他の皆さんにも「来年から辞退します」と連絡したそうです。
お付き合いは品物ではなく、今まで通り時々遊びに行ったり電話で話すだけで充分だと。
「叔母が言い出してくれたおかげで、なんだか義務感から解放されてスッキリしたんですよ。」
と、そんな経験をお話しして、「お歳暮やめます宣言」をおすすめしています。
ただ、お中元お歳暮は「貴重なコミュニケーションの機会」と考える人も少なくないので、ご本人のお気持ち優先です。
もしやめる場合は、相手の方に不快な思いをさせずに、今後も良い関係を保てるような配慮が必要です。
「お中元・お歳暮をやめる時のマナー」が参考になります。
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