春が訪れたようなあたたかな今日の昼下がり
片づけを中断してお庭にご案内いただいたときのこと、
「つくばいのひしゃくが壊れちゃったのよ」
お客様にそう言われてすぐにはピンと来ない私でした。
画像拝借 エクステリアコネクト
目線の先にあるのは つくばい。(ああ、このことね)
見ると自然石の見事な手水鉢の上におかれた
竹の柄杓がずいぶん古びて
柄の部分がはずれかけています。
ずっと気になっていたのでしょう。
70歳になって運転免許証を返納してからは
近所のコンビニに売っていない買い物に
時々不便を感じると言います。
小さな不便を解決するのも仕事のうちなので
すぐに調べてネット注文で配達手続きを済ませました。
帰宅後もう少し調べてみたら
つくばいは「蹲踞」「蹲」と書くことや
手水で手を洗うとき「つくばう(しゃがむ)」ことからその名があるなど
日本庭園の歴史の奥深さに興味が湧いてきました。
今は京都の龍安寺にある蹲踞の「吾唯知足」の解釈を調べています。
夜中までネット検索が止まりません。
改めて思うのです。
私の師は いつもお客様。
まだまだ知らないことばかりの私に
こうして様々な学びの機会をくださいます。