10月2、3日に大学祭が行われ、「BAMBOO WALL/光の井戸をつくる」をお披露目しました。
材料の確保からはじめて、竹を切って組んでいく作業は、想像以上に大変な作業でした。
いちばん苦戦したのは、「足場」がないこと。足場がない中で、高さ6mほどのやぐらの上部を留める方法を考えること。
と、同時に、このプロジェクトの要ともいえる「採光のための穴」を開けなくてはいけません。。
そのため、このプロジェクトは多くの時間が施工計画を検討することに費やされました。
実際の竹は、一本一本が曲がったりしていて不揃いなため、同じ部材はひとつとしてありません。最終的な解決策は現場で考えるしかありませんが、まず、模型で建て方を検討し、現場でモックアップを作りながら、試行錯誤のうえ、考えながら組立てていきました。
実際に体を動かして「つくる」ことは、現場から、様々な情報がリアルな体験として、自分にフィードバックされるので、非常に価値があると思いました。
自分の体を使って作っているから、問題の発生とその解決策を導くまでのスピードがどんどん速くなっていくことが体感できました。
ある種の「体で覚える」みたいな体験は、職人だけでなく、建築を志す人には必要なことなんだと改めて実感しました。
連日の重労働の中、ケガなく安全に施工できたのは、本当に幸いでした。ありがとうございます。
これまでにもセルフビルドはたくさん経験していますが、やる度に何かしらの新しい経験があります。
学生はもちろん、私自身も大変勉強になったプロジェクトでした。