TATSURO SHIBUYA + ARCHITECTURE LANDSCAPE DESIGN STUDIO

アーキテクチュアは建築、ランドスケープは景観。風景を生かす建築環境デザインに取組んでいます。

検討用の模型づくり

2012-09-30 02:28:37 | *古民家再生/黒谷プロジェクト
新城市で取り組んでいる古民家再生/黒谷家プロジェクト-なつかしい未来の家-
略して、「黒プロ」。


子ども達がこの場所で木や石、火、水などの自然そのものに触れ、素朴だけれど豊かな本物の体験ができる場にしたいと、豊橋技術科学大学の学生たちと共にセルフビルドによる改修を行っています。
応援してくださる方々のご支援もあり、去年は学生たちと縁側の改修に取組み、セルフビルドで可動式の家具、「キッカケコシカケ」を作りました。

今年は引き続き、家屋の通風・温熱環境の改善と土間の改修に取組みたいと考えています。
11月23日に行われる「鳳来寺山もみじまつり」でのお披露目を目標に改修工事に取組んでいます。

セルフビルドといっても、本格的な工事になると、実際にできることは限られますので、伝統建築の専門家である地元の望月工務店さんに強力にバックアップいただいております。
設計者として、図面を描くだけでなく、地域の人たちと実際に手を動かしながら建築を作っていくことは、たいへん有意義です。こうした活動にこれからも継続して取組んでいきたいと思っております。

以下は、改修案の検討用の部分模型写真です。
以前制作した軸組模型をもとに、具体の仕上材を念頭に置きながら模型で検討を進めています。







改修工事は、新築工事と違って、対象物が既に実在しているので、模型で検討した内容を1/1の図面やモックアップですぐに実際の現場で確かめることができるのが大きなメリットです。
ただ、実際に工事を進めると、図面と一致しない箇所が出てきたり、思わぬシロアリの被害を見つけたりと、現場は新しい発見の連続です。

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120902ワーク:既存床材の一部撤去

2012-09-29 19:50:52 | *古民家再生/黒谷プロジェクト
今年のサマーワークショップの際に既存の建具を撤去したところ、家屋にシロアリの被害を発見しました。


そこで、既存の床を一部撤去して、被害の状況を確認することにしました。




上がり框と束はすでに表面を残して内部はスカスカの状態です。。
大引きの一部が崩れて落ちてしまっています。



幅広の床板は今となっては貴重なものなので、できるだけ再利用するために、一つ一つ丁寧に外していきます。



床を外してみると、一部に改修の跡を発見しました。技術面でご指導いただいている望月さんの指摘ではじめてわかったのですが、大引きとして使われている古材には、床板をとめるのとは異なる仕事の跡(仕口)があり、別の場所で使われていたことが判明しました!
今となっては記録が残っていないので、当時どのような改修が行われたのか、その変遷を知る術がないのが残念です。。



想像以上に被害が甚大であることがわかったのですが、幸い、ご支援いただいている方々のご協力もあり、床に関しては、今回の改修で被害のあったところを一部撤去して、補強を入れるなどの対策を講じることになりました。

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古くて新しいトグルスイッチ

2012-09-25 16:04:02 | いいもの


タイから届いたイギリスのアンティークのスイッチ。
なんと未使用品!
こういった一点物の素敵な部品は、さりげないけれど、日常を豊かにしてくれるように思います。

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スタジオ・ムンバイ展/PRAXIS

2012-09-23 18:59:26 | 展覧会
ギャラリー間で開催された「スタジオ・ムンバイ展/PRAXIS」



Praxis(プラクシス):
理論や知識や技能を実演や実行に移すこと、体現すること、あるいは実現することである。場合によっては、考えを実行、応用、行使、実現、あるいは実施する行為を指す。

スタジオ・ムンバイは、ムンバイ(インド)を拠点とする設計および施工を行う120人ほどの建築家と職人の集団チーム。
職人の中には極めて優れた技術を持ちながら、文字の読めない人も少なくないという。
そんな職人たちとスケッチや模型を共通言語として、地域にある材料や技術を用いて、風土に根差した建築を実践している。
代表のビジョイ・ジェイン氏のことばにあるように、スリランカの建築家「ジェフリー・バワ」にも通じるような、建築に向かうその真摯な姿勢にとても共感する。

幸いにして、僕も大学を拠点としながらも、建築からランドスケープまでさまざまな設計活動に取組んでいる。
現場を調査しその場所の環境条件や素材、技術を踏まえて設計を行っている。そのプロセスは「プラクシス」そのものだと思う。

新城市で学生たちと共に取組んでいる古民家再生のセルフビルドは、11/23のもみじ祭りでのお披露目を目標に現場が進んでいる。
このプロジェクトでは、伝統建築の専門家でもある望月工務店さんとコラボレートし、施工と技術面でサポートいただいている。
大学の講義や演習ではけっして体験できない1/1スケールの生きた教材に自らの手や足を使って取組むような実践的な建築教育に取組んでいる。

ビジョイ・ジェイン氏による展覧会ガイド



実際に用いる材料を使って作られた大型の模型


3×6版サイズの大きなベニヤ板にマスキングテープを貼り、そのうえに図面を描くことで用紙代を節約しているという




スタジオ・ムンバイで実際に使われている道具類。プロジェクトやディテールに併せて道具から作っていると思われる。

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ケンチクカフェ・レクチャーシリーズ第19回/柳原茂さん

2012-09-21 22:25:31 | ケンチクカフェ
9月のケンチクカフェは柳伸建築設計事務所の柳原茂さんをゲストにお迎えして開催いたします。


ケンチクカフェ・レクチャーシリーズ第19回
http://kenchikucafe.alds.jp/nextguest.html

日時:9月22日(土)18:00~19:30
会場:豊橋技術科学大学豊橋駅前サテライトオフィス(豊橋市松葉町2丁目10(喫茶「フォルム」向かい))
主催:豊橋技術科学大学建築サークルTYACC
参加費:500円(ドリンク、お菓子代)


今月のケンチクカフェのゲストは、豊橋技科大大貝研究室OBの柳原さんです!
皆様のお越しをお待ちしております。


ケンチクカフェはUstreamでのライブ配信も行っております。
http://www.ustream.tv/user/kenchikucafe

参加申込みは下記、URLよりお願いいたします。
http://kenchikucafe.alds.jp/join.html

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