TATSURO SHIBUYA + ARCHITECTURE LANDSCAPE DESIGN STUDIO

アーキテクチュアは建築、ランドスケープは景観。風景を生かす建築環境デザインに取組んでいます。

「白鷹の家/SNOW LIGHT HOUSE」がグッドデザイン賞受賞

2010-09-29 23:52:42 | *白鷹の家
白鷹の家/SNOW LIGHT HOUSE
が2010年度グッドデザイン賞を受賞いたしました。

今までにない「採光断熱壁」の仕様とサステナブルな雪国のすまいの提案などが評価されました。
関係者の皆様、ありがとうございました。


グッドデザイン賞とは:
「グッドデザイン賞(Gマーク)」は、1957年に通商産業省によって設立された「グッドデザイン選定制度」を継承し、1998年より財団法人日本産業デザイン振興会が運営する、日本で唯一の総合的デザイン評価・推奨制度です。新しい時代の文化と生活を創造することを目的に「より豊かなライフスタイル」と「良いビジネス」を導く運動として、国内外の多くの企業や団体が参加しています。また「グッドデザイン賞」受賞のシンボルである「G マーク」は広く一般に親しまれています。

詳細については、下記URLをご参照いただければ幸いです。
グッドデザインファインダー:『白鷹の家/SNOW LIGHT HOUSE

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

竹取物語/材料調達

2010-09-27 22:42:13 | モノプロ(ものづくりプロジェクト)


大学祭に向けて「光の井戸をつくる」プロジェクト進行中。
材料は、こちらの地域に自生するモウソウチク。

竹って、一見、さわやかで清清しい印象があるけれど、実際はかなり獰猛な植物だ。
七夕の竹なんて、オモチャみたいなものだ。

竹薮に生茂る荒々しい竹。直径15センチはザラ。そこに鋸で挑む。
薮蚊の来襲と格闘しながら、長さ10m超の竹を切出す。
竹薮から引出し、余計な枝を取払い、そして、長さを揃える。
最後にトラックに積んで、運搬。

一連の作業をこなしていると、次第に作業が板についてくる。
そう、これが竹取物語の実話。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

模型があまりにも綺麗なので再掲載

2010-09-25 23:12:23 | *白鷹の家
「白鷹の家/SNOW LIGHT HOUSE」の断面模型1/30


このくらいのスケールだと、晴れた日に屋外で写真を撮るとまるで本物のように見える。
採光断熱壁の光の透過具合も美しい。

完成すると見えなくなるところだけど、実際と同じように、採光断熱壁の柱を白く塗ったり、柱と柱の間にコボットを入れたり、かなり忠実に再現している。

うん。とてもいい。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

BAMBOO WALL/光の井戸をつくる

2010-09-23 23:52:00 | モノプロ(ものづくりプロジェクト)


大学祭にあわせて建築サークルで休憩所を作ることになった。
セルフビルドの仮設建築だが、せっかく1/1スケールで作るのだから、その場所のコンテクストに根ざした建築を作ることを考えた。

設置場所は、以前ケヤキの大木が植えられていて、ある日突然伐採され、その切り株が残る場所。
そして、美しい夕日が見える場所でもある。


かつて、そこに「ケヤキの大木があった」ということ。
そのことをケヤキの樹高と同じ高さの「光の井戸」を作り、そこでの空間体験を通じて記憶を呼び覚ましたい。
記憶の中の風景を顕在化する試み。


完成すれば、ケヤキの樹冠の高さまで登って、日常とは違った樹木の視点で風景を眺めることもできる。


BAMBOO WALL /光の井戸をつくる


予算はゼロなので、材料の調達から自分たちで動かなければならない。
「まず、動くこと。」これは建築をする上でとても大切なこと。
そんなことも、学生のみんなに伝えていけたらと思う。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こんなことってあるのか/特捜検事の逮捕

2010-09-21 23:39:49 | 辛口な月評
特捜の存在意義って、いろいろと問題になっているけれど今回の報道が事実なら大変なことだと思う。

日本人の倫理感って、個人的にはすごくすばらしいと思っているのですが、村木さんのような被害が二度と起こらないようにしっかりと捜査していただきたいものだ。



これが、小沢さんの方にも影響するんじゃないかと思ったりするのは勘ぐり過ぎだろうか。。


それはさておき、道徳とか倫理をしっかりと今の学校では教えていないという事実の方が問題だと思う今日この頃です。


梅原さんの著作はとても読みやすくてよいです。
サンデル先生の本を読む前に、日本人の書いた著作こそ読まれるべきだと思う。。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

気になるディテール/N700系の運転席扉

2010-09-19 23:09:59 | 日々のくらし
最近、新幹線に乗ることが多いのだけど東海道新幹線はいまだに喫煙車両がある。しかも自由席の喫煙車両は3号車なので、それを避けようとすると、自動的に1号車か5号車に乗ることになる。
(補足:乗ったことがある方ならわかると思うが、2号車と4号車はほぼ喫煙車両状態のため)

それはさておき、1号車に乗る機会が多いのですが、N700系と呼ばれる新幹線の車体の運転席扉の形状がすごく気になっている。

あまり詳しくないので、詳しい方がいれば教えていただきたいのですが、どう考えても「納まっていない」形なのだ。。


扉の右上の水切りと思われる部分のディテールが気になって仕方がない。
どうやら、よくよく注意してみていると、すっきりとくりぬかれた扉形状の車両と、この写真のようにいびつになっている車両があるようだ。

建築では、とてもこんな精度では作れないから、プロダクトだからこそ可能な強引な納まりだと思うのだが、果たしてこれは最初から意図されたものなのか、後になってどうしようもない理由でそうなったのか、非常に気になる。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Twitterでつくる日刊シブヤ新聞

2010-09-17 08:30:03 | 地域活動や学会活動などその他の活動


これはすごくよい。
twitterから情報を抽出して、その日の自分の新聞を作ってくれるHP。

日刊シブヤ新聞のアドレスはhttp://paper.li/ttrsby です。


twitterユーザーでなくとも、私のつぶやきと私がフォローしているつぶやきを見ることができます。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

嬉しいお知らせ

2010-09-15 23:57:41 | *白鷹の家
ここ数日、白鷹の家に関して、いくつか嬉しいお知らせが届きました。
まだ、内定段階なので、ブログでは正式な発表後にきちんと書きたいと思います。
ありがとうございます。


今日は、ことのほかチョコパイがおいしかったです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

永平寺@福井県

2010-09-13 23:46:33 | いいとこ
学会大会で富山に行った機会に福井県の永平寺に行ってきました。

ここは曹洞宗の大本山として知られ、現在も多くのお坊さんが修行されている場所でもあります。
建物の配置は巨大な仏殿をはじめとした建築群が傾斜地に沿って建てられており、それらを回廊が結んでいます。まるで山全体がお寺のような、しかし全て内部化されている空間。
もしかすると、回廊は冬季の積雪などに対応して設置されたものなのかもしれませんが、傾斜地に展開する回廊から見る外部のランドスケープ、シークエンスは、とても新鮮な印象を受けました。


巨大な仏殿


斜面に沿って配置された寺院をめぐる階段状の回廊。まるで雅叙園の百段階段のよう。


回廊の庇越しに見る建物の屋根


大庫院と呼ばれる厨房兼事務所には、稼動するものとしては日本最古と呼ばれるエレベーターが設置してありました。

かつて建築部材として使用していたといわれる巨大なすりこぎ棒は、なでると料理がうまくなるらしいので、しっかりとなでてきました。。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本建築学会大会建築デザイン発表会にて表彰

2010-09-11 23:56:10 | Press
日本建築学会大会(北陸)2010にて富山に行ってきました。
今年は、はじめて「建築デザイン発表会」に参加しました。

というのも、今年のテーマ部門のひとつが「環境と共生する建築・都市」であり、常々取り組んでいるサステナブル建築に関する設計のひとつの成果として「白鷹の家」に対し、どの様な評価がなされるのか、諸先輩方のご意見を伺いたかったからです。
また、設計という、とかく内向きになりがちな活動を、建築というフィールドに限らず、もっと広い意味でのすまいづくりや環境デザインの活動のひとつとして、他分野の専門家たちとのコラボレーションなど、どんどん外に開いていきたいと考えているからです。

設計という仕事は、華やかなようでとても泥臭い仕事でもあります。こうした機会に同じようなフィールドで活躍しておられる方々との情報交換や自分の設計した建物について、様々な意見が聞けたことは、自分の視野を広げる意味でも大きな収穫でした。

特に、「環境」の捉え方について、設計の実務でも活躍しておられる先生方のお話にあった、「建築の社会性や隣の建物や都市との関わり」という視点は、まさに私が学生時代から環境デザインを通して取組んでいる視点そのもので、とても勇気付けられる思いがしました。

とはいえ、テーマが広いだけに、発表内容は用途も事務所建築から教育施設、コンペ案、仮設建築まで、多岐に渡り、それゆえ「環境」へのアプローチもケースバイケースでした。

その中で、「白鷹の家」の発表に対し、幸運にも「優秀賞」を頂きました。
数ある中から選んでいただいたことを、諸先輩方の「叱咤激励」と受け止め、今後の励みとし、これからも今の気持ちを忘れることなく取組んでいきたいと思います。

さらに、「採光断熱壁」など新しく取組んだことの検証の意味でも、「白鷹の家」の今後をしっかりと経過を見守りたいと思います。

ありがとうございました。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする