TATSURO SHIBUYA + ARCHITECTURE LANDSCAPE DESIGN STUDIO

アーキテクチュアは建築、ランドスケープは景観。風景を生かす建築環境デザインに取組んでいます。

コパル(山形市南部児童遊戯施設)

2022-12-30 05:06:00 | 辛口な月評
新しくできた山形市南部児童遊戯施設(コパル)に子どもと行ってきました。
建築的にも興味がありましたが、子どもの施設なので、子どもと一緒に体感したかったのですが、コロナ禍ということもあり、のびのびになってしまいました。

第一印象は想像していた以上によかったです。当日は年末ということもあって大勢の子どもたちで大賑わいだったこともあり、建物全体がまるでひとつの遊具になっているような印象を受けました。(平日はガラガラらしいですが、、)



一方で、全体が一続きの空間ということもあり、場所によっては音の反響を強く感じました。子どもたちの歓声と流されている音楽とでウワンウワンなっていて、館内放送はほぼ聴き取れず。。
子どもは、音がうるさいと、耳を覆っていました。



屋根は金属葺きと思っていましたが、まさかのアスファルトシングル葺き。。
複雑な屋根形状のため致し方ないのでしょうが、、雪国でアスファルトシングル葺きは、耐久性に不安しかありません。。もちろん屋根通気なし。

外壁に多用されているガラスは、一応ペアでしたが、空気層も薄く、アルミスペーサー。
断熱性能はほぼ期待できないでしょう。
建物内部は、床暖房のようで、寒くは感じませんでしたが、おそらく冷暖房光熱費はだいぶ掛かっているのではないかと思います。

PFI事業プロポーザルで、まさかの0.7ポイント差という僅差で選ばれたこの建物。
建築的な評価は特徴的な形や目新しさといった一過性のものだけでなく、わずか15年という事業期間後にこの施設がどのように活用されていくのか、公共建築としての建物の性能やサステナビリティの視点でも行なっていく必要があると感じます。
おそらく膨大な建設費を事業的にペイするのはかなり難しいはず。
光熱費が掛かりすぎるこの素晴らしい器が、山形市のお荷物にならないことを切に願います。

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年末の現場

2022-12-28 23:46:00 | *平清水の家
平清水の家の現場もどんどん進んでいます。
雨や雪に木材や断熱材を晒さないように完全養生しているので、外からは何も見えません、、
建て方と同時に屋根の付加断熱を行い、すぐに屋根防水、屋根葺きまで完了しています。



1階南面の大開口。まだサッシが入っていませんが、今回は樹脂トリプルの予定。
雪国の高性能建築では、冬の日射取得が最良の暖房です。
大開口から冬の日射取得を最大限に活用します。
夏は庇と外部シェードでしっかりと日射遮蔽を行います。



住宅でも必ず構造計算を行なっていますが、今回はさらに耐震等級3を実現するため、あまり見ないような強度用の引抜き金物を使用しています。。

Q1住宅レベル3を実現すべく導入したミラフォームλ。
建て主さんの希望もあって各所に窓がある計画のため、性能を上げるために壁は付加断熱を二重に行うトリプル断熱仕様です。

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冬景色

2022-12-26 23:30:00 | *白鷹の家


美しい冬景色が届きました。

白鷹の家/山形県白鷹町/2010


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桂の家1年点検

2022-12-24 23:48:00 | *桂の家/仙台
大雪の山形から仙台へ。
桂の家の1年点検に伺いました。




とても綺麗なまま。
快適にお住まいでした。

それにしても、別世界。。

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計画と同時並行で進む現場

2022-12-22 05:39:00 | *蔵王ジョーニダ・プロジェクト
もくもくと進む蔵王の現場。
ご縁があって、クリエイト礼文さんが所有する蔵王丈ニ田エリアの建物のリニューアルと広大な山林のランドスケープ計画に取組んでいます。

まず今年度は、本館と別館のリニューアル。
補助金のスケジュールが先に決まっているため、計画と同時に現場が怒涛のように進んでいます。。

工期の制約がある中で丁寧な仕事をしていただいています。現場の大工さんには頭が下がります。




別館の方は、お風呂とリビングを拡充して1棟貸しのコテージへリニューアル中。
ゆくゆくは、本格的なフィンランドサウナを設置する予定です。
東北では1棟貸しのサウナコテージは少ないため、サウナ好きのグループなどをターゲットにしています。
また、このエリアは温泉はありません。蔵王温泉特有の強酸性硫黄泉のにおいが苦手な方や肌が弱い方などにもゆっくりとくつろいで頂けると思います。



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冬到来

2022-12-20 08:23:00 | いいもの
長年使っていた長靴に穴が空いたので、ワークマンで長靴を新調しました。
ワークマンのコストパフォーマンス、素晴らしい!!

子どもが裏起毛のモフモフを気に入って家の中で履いていますが。。


さっそく雪かきの実践投入予定です。
これからの季節、雪国だと、ついついどこへでも長靴で出掛けてしまいます。

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アーキテクツウィーク

2022-12-18 22:53:00 | 地域活動や学会活動などその他の活動
日本建築家協会の宮城地域会主催のアーキテクツウィークにて話す機会をいただきました。
メインの講演は建築家の中山英之さん。
私たちは、東北の建築家という括りでひとり30分ずつ、いま取り組んでいることなどを話しました。


金曜の午後という時間帯でしたが、学生の皆さんも結構いて、思っていた以上に人が入っていました。
大学1年生のときに「ゆく都市くる都市」というイベントに先輩と参加してせんだいメディアテークのことを知りました。
ちょうど伊東豊雄さんがメディアテークのコンペで勝って、そのコンペの記念講演会でした。
その後、建築にのめり込むきっかけになった建物で、自分が話すことになるとは、感慨深いものがありました。
次はメインの講演で呼ばれたいものです(笑)。

さて、私の話題提供は、前日にピーエスの平山さんの話を自分なりに解釈して、「選択的不均質な快適性」の話をしました。
建築の高性能化、高断熱高気密化のその先のはなし。
戦略的に温熱的に不均質な場所をつくる(選択する)ことで、均質な快適のその先へ、建築の可能性を拡げるということを話しました。

温熱的に不均質なことをあえて選択することで、建築の間取りや間仕切が違ったものになる可能性。
ちょっとした高低差によって、温熱的に不均質な状態をつくりだすことができる。これによって、建具と同じように空間を分けることが可能になるかもしれない。
そう考えると、建物の平面形ももっと自由度が広がり、そこに新しい建築が見出せるかもしれません。

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ピーエス株式会社

2022-12-16 00:50:00 | 地域活動や学会活動などその他の活動
うちの事務所で多々採用しているパネルヒーター。お世話になっているピーエスの平山社長のお話を久しぶりに山形でお聞きしました。



建築の温熱については以前から興味があり、自分なりに試行錯誤していますが、高断熱高気密住宅というと、性能をだすには単純な箱型で日射取得のために南に大きく開口をとり、片流れというある種のゴールが定型化されつつあり、なんとなく閉塞感を感じていました。

そんな中での平山社長の「戦略的に不均質な快適」という空間のなかに微気候をつくるお話は目から鱗でした。
いままでずっとモヤモヤしていたことがスッキリした感じ。

空気の流れをイメージすること。建築はもっと自由でチャレンジングでいい。
温熱的に均質な環境をつくることだけが快適性ではないということ。(断熱や気密は当然のこととして)高性能化のさらにその先へ。

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久しぶりの帰省

2022-12-14 09:05:00 | 日々のくらし
先週末のこと。
妹たちが山形に帰省しました。
コロナのせいでじつに3年ぶりの帰省です。

いとこと3年ぶりに会った子どもは、あっという間に打ち解けておおはしゃぎでした。
それにしても1歳違うだけでここまで体力が違うものか、、
外遊びでおじさんはヘトヘトです。。





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現地調査

2022-12-12 23:35:00 | *ココデカシェット/高畠
現場100回といったりもしますが、現地を何度も見に行くことは、建物を計画する上で大切にしていることのひとつ。
別件の帰りに改めて現地調査。

広い敷地内に建物を計画する場合、その配置が難しくなります。
駐車スペースやあとあとのことも想定しながら、プランを組み立ていきます。

なんどもなんども考えること。考えてもよい解決策が浮かばない時こそ、行動。
現場にいると、スッと、よい道筋が見えることもあります。







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