TATSURO SHIBUYA + ARCHITECTURE LANDSCAPE DESIGN STUDIO

アーキテクチュアは建築、ランドスケープは景観。風景を生かす建築環境デザインに取組んでいます。

ダンスとワークショップの深い関係/ローレンス・ハルプリン

2011-05-11 00:28:25 | サステナブル建築
5月11日はMartha Graham (マーサ・グレアム)生誕117年の日。

WorkShop(ワークショップ)という対話による市民共同の設計や街づくりをはじめたのが、著名な環境デザイナー、ランドスケープアーキテクトであるLawrence Halprin(ローレンス・ハルプリン)であることはよく知られているが、その妻アンナがダンサーであり、踊りにおける体の動きを示した譜面からヒントを得て、ワークショップ手法「RSVPサイクル」(テイク・パート・プロセス・ワークショップ)が生まれたことは、あまり知られていない。

Martha Graham (マーサ・グレアム)は、アメリカのダンサー、振付師であると共に、モダンダンスの開拓者。
モダンダンス、ポスト・モダンダンス、あるいはコンテンポラリー・ダンス。
それぞれの特徴や違いについては、他で調べていただくことにして、こうしたムーブメントはダンスだけでなく、アートや音楽、建築の世界にもあって、それぞれの分野にパイオニア的存在がいる。

ハルプリンは、対話による設計手法のパイオニアだ。
チャールズ・ムーアらと共同したシーランチコンドミニアムにおいても、コラボーレーションの過程や設計プロセスを大切にしていたと思われる。また、ハルプリンの代表作のひとつでもあるミネアポリスのニコレットモールは、舗装仕上や樹木、ストリードファーニチュアを巧みに用いながら、歩車を適度に分離した優れた街路計画のひとつであり、樹木やストリートファーニチュアなどの配置を示した図面は、あたかも譜面のようにも見える。

南洋堂で偶然発見して、即購入した「PROCESS No.4 ハルプリン特集号」と「都市環境の演出」は僕が大切にしている本のひとつ。

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ケンチクカフェ #07

2011-05-09 23:03:23 | ケンチクカフェ
連休明けのケンチクカフェ。
今回のスイーツはハートブレッドアンティークの「とろなまドーナツ」

姿はドーナツ状ですが、ババロアのような食感で冷して食べる新感覚のお菓子。
名古屋に本社があって、今では全国にお店があるようですが、本当に名古屋の食文化はユニークです。


新入部員が増えたこともあり、プロジェクトの概要とメンバー構成について話し合いました。
また、部費や活動資金などサークルの運営についてもその方針を決めました。

当面は、
・新城市で進めている古民家の改修プロジェクト「黒プロ」
・大学祭でのセルフビルド建築「モノプロ」
・震災復興のための提案「ワンデイズプロジェクト」
の3つがどちらかというとOutput系で、

・毎月第2、第4月曜日の19時から行っている内部ミーティング「ケンチクカフェ
・毎月第4土曜日に行っている外向きの活動「ケンチクカフェ・レクチャーシリーズ
・秋の作品展示&講評会「技科展
の3つがどちらかというとInput系。

いずれも、現場でのサーベイをもとにその場所の資源や素材(マテリアル)、人、技術、匂いなどをどの様に料理していくのか、リサーチと提案(ソリューション)をうまくバランスさせながらプロジェクトに取組んでいくことになると思います。

ドーナツがオランダ発祥のお菓子だということや、なぜドーナツが丸いのかは、Wikiにて。

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笑顔があふれる避難所の臨時カフェ

2011-05-07 22:01:33 | 日々のくらし
東日本大震災の津波で店舗を失った老夫婦が避難所で再開した臨時カフェがニュースに取り上げられていました。


一日一時間という限られた時間だけれど、そこには笑顔があふれていました。
厳しい避難所生活が続く中で、「ほっと」できる瞬間がどれほど貴重で、どれほど大切なことか。
みんなが自然と集まり、会話と笑顔があふれる場がそこにはありました。

日常の中で、「ほっと」できるような場の提案に建築や街づくりを通して取組んでいきたいと思います。ケンチクカフェもそのひとつの足がかりになれたら嬉しいです。

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久保桜(くぼのさくら)/存続の危機に瀕している国指定天然記念物の桜古木

2011-05-05 19:28:23 | いいとこ
山形県長井市の伊佐沢(いさざわ)地区にある国指定天然記念物のエドヒガンザクラの古木、久保桜(くぼのさくら)
今年もGWの連休中に花が満開となり、その姿を見に行くことができました。

国の天然記念物に指定されていながら、久保桜は日本三大桜や五大桜と呼ばれている桜に比べると知名度は低いのですが、その儚げな美しさは他の桜とは比べようがありません。

エドヒガンザクラは、桜の古種で桜の中でも、長寿命といわれる樹木のひとつです。
ただ、樹齢1,200年ともいわれるこの古木は、ここ数年で樹勢の衰えが目立つようになってきています。

長井市は市とはいえ、人口3万人の小さな街のため、久保桜を維持してゆくための十分な費用を捻出できていないのが現状です。
市としての中長期的な観光戦略がないため、久保桜から中途半端に離れた場所にコミュニティセンターを建てるなど、施設の立地計画が場当たり的で、地域の資源をうまくつなげるという考えが感じられません。

例えば、久保桜に隣接する小学校にコミュニティセンターを合築するなどのアイデアはなかったのでしょうか?少子化で児童数も少ないというきっかけを街づくりに活かすチャンスだったと思います。
自分とも関係が深い地域だけに、とても歯がゆさを感じました。

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アクリル・ガラス・エキスパンドメタル/倉俣史朗

2011-05-03 16:05:03 | 展覧会
東京ミッドタウン内の21_21デザインサイトにて開催されている『倉俣史朗とエットレ・ソットサス展』にいってきました。

ソットサスとの回顧展ということもあってか、展覧の内容はプロダクト作品にスポットが当てられていたような印象を持ちました。
ビデオ映像によるインタビューなども併せて展示してあり、倉俣自身が戦争のときに体験した美しい光景など、その作品の源となるような貴重な話を聞くことができます。

倉俣さんの展覧会は、以前原美術館で開催された「倉俣史朗の世界」展を見て以来でした。
あれから、15年もたったのかと思うと学生時代に一日に5,6件も美術館やギャラリーをむさぼるように見て廻っていたことを思い出しました。。
コインロッカーに荷物が入らなくて受付の後ろに置かせてもらったこと、展覧会の図録が高価で別刷りのパンフしか買えなかったこと、はじめてナム・ジュン・パイクのビデオアートにふれたことなど、見るものふれるものの全てが新鮮でした。そして、三保谷硝子という匠の存在を知るきっかけにもなりました。

倉俣さんの作品で特徴的な透明性や浮遊感は、ガラスやアルミなどのツルツル、ピカピカの素材、キラキラした未来志向の素材を用いる一方で、新しいマテリアルの組合せや精密な抽斗の細工など、匠の技術に裏付けられた素材への挑戦的な取組みだったように感じます。

そして、「物が壊れた瞬間=いちばん美しく、儚い瞬間」を例えば割れた硝子を用いるなどの手法を用いることで、その「瞬間」を閉じ込め、表現するという行為は、多くの建築家やデザイナーに影響を与えたと感じます。


15年ぶりに手に入れることができた図録(左)と今回の図録(右)

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孫正義氏が自然エネルギー財団の設立

2011-05-01 03:17:46 | 日々のくらし
知って行動せざるは罪である/孫正義


起業家や経営者の多くがこの震災で様々なアクションを起こしていますが、この震災では、世の中で活躍されている方々のその人となりや素の人間性をよい意味でもわるい意味でも知ることができたと感じています。

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