夏はもう過去のことになってしまったのか。衣替えを迎えて着たきり雀のぼくは女性の薄着姿が消えつつあることを残念に思う。
だから秋は寂しいのか
などとは言わないことに決めた。
秋に聴く山下達郎はまた格別のものがある。達郎イコール"夏"との先入観はとっくに消えている。常に新しく、なのに懐かしく心を打つ。自分と同世代の人が磨耗することなく、みずみずしく高い鮮度を保っていることに驚嘆しつつ、刺激を受けている。そして、SONORITEを貸してくれたのが、娘と同世代のY子さんである驚き。ぼくをオヤジと煙たがることなく、歓んで薦めてくれた好意に感謝している。
かと言って、若返るものではない。若づくりはできるだろうが、引っ込ませたお腹はいつまでもそのままでは居られない。ならば、心にシャワーをたっぷり浴びようと終日聴き入るばかりだ。
中2週間おいてS氏と久々の対面だった。お互い若くなく、それぞれ異なる立場で居ながら随所に共感を覚える時がある。得がたい人である。先週は千葉県野田市、来週は北九州市とか、氏のフットワークの凄さと細身の身体に羨望を覚えるだけでは駄目人間のままである。スポーツの秋を目指そうと密かに決意する次第である。卓球を始めると云ったら笑われるだろうか。