4日のブログに対しfugu氏からコメントを頂戴している。fuguとは河豚であり、河豚といえば安乗であり、安乗といえば師匠…と、即座にピンと来なくてはならないのに、どうも巡りが鈍い。まさかネット上でコメントを入れてくれるほどの度胸はないと思い込んでいたぼくの不見識である。
何せぼくのブルーグラスミュージックにおける師匠である。いかなるステージにおいてもバリバリとバンジョーをかき鳴らし切れのいい音を響かせるばかりか、片手間にフラットマンドリンを持っても、サム・ブッシュばりの歯切れのよいカッティングで見事なバックアップをこなす。ぼくの娘など、いまだに森本レオがバンジョーを弾いているのだと信じ切っている。もちろん錯覚である。ライブではギンギンのブルーグラスを演奏してくれてもパソコンの前では腰が引けているお人なのだ。
しっかし、ブログにコメントをなぁ…
何かの間違いだと思う。女将さんに違いない。きっとそうだ、と決めつける。稼業の旅館のホームページでは「おまけ」のページが設けてあって、漫画家志望のお嬢さんがイラストを描いている。これからますます磨きがかかるはずだ。オヤジが音楽、娘は漫画…、才能に恵まれた一家が羨ましい。
ところで10月といえば、天然とらふぐのシーズンが始まっていないか。
安乗宿屋の六人衆のホームページを覗くと、
10月2日初出漁致しました
とある。フグに対する一方ならぬ情熱をもち、絶え間ない研究を続ける男たちがいる限り、フグといえば「あのり」と人口に膾炙するのもそう遠くないはず。一度食して、ぜひ比べていただきたい。地元へのひいきを通り越して、肉厚の身はどこまでも透き通って、何より美味である。認定看板のかかったお店だから、安全に食せることはいうまでもない。