
渋沢丘陵で林の傍の道を歩くと小さな赤い実が房になっている木をたくさん見かける。

ガマズミ(レンプクソウ科)だ。以前の分類はスイカズラ科としていた。
鎌酸実と書くぐらいだから酸っぱいのだろうが、良い色の果実酒になるそうだ。

こちらは小さな実が球形に固まってついている。
サネカズラ(マツブサ科)だ。美男葛とも呼ばれる。
小さな実の一つをちょっと食べてみたが、甘くも酸っぱくもなかった。

ガマズミやサネカズラと違って一つだけぽつんと小枝から下がった実があった。ツリバナ(ニシキギ科)だ。
マユミやニシキギなどの仲間で、熟した果実は開いて5個の種子が顔を出す。1個しか残っていなかった。

渋沢丘陵でも思わぬ所に生垣があって、面白い実が生っていた。
果柄に赤い台座があってその先に薄緑のボールがついている。イヌマキ(マキ科)だ。

赤い果床の先に付いているのが種子の部分だ。
果床はさらに熟して黒くなるのだが、鳥たちはこの実のどの部分をどのように食べるのだろう。