
久しぶりに南禅寺を訪れた。
外国人が多かったが全体的に静かな雰囲気ではあった。

紅葉にはまだ早い。
東山から洛北あたりの紅葉の見頃はいつも11月中旬から下旬だ。

境内にツワブキが咲いていた。今年になってツワブキの花を見るのは初めてだ。

南禅寺を抜けて疎水沿いの、いわゆる哲学の道を歩いた。
人の見えない瞬間を撮ったものだが歩いている人は多かった。
哲学者・西田幾多郎のように思索にふける雰囲気ではないと思うのは凡人であろうか。

西田幾多郎は京都学派の中心となる哲学者で、著書「善の研究」でも有名だ。
哲学の道の中程に西田幾多郎の碑があった。
「人は人 吾はわれ也 とにかくに 吾行く道を 吾は行なり 寸心」 (寸心は西田幾多郎の居士号)
西田幾多郎 昭和14年自筆による
この歌をどのように解釈するか、この歌から何を思索するか・・・人それぞれだ。

哲学の道を一番北まで進んで右折すると銀閣寺(慈照寺)の参道だ。
ここは観光客がいっぱい歩いていて、そこに加わる気にはなれなかった。