アオギリ(アオイ科 旧アオギリ科)
瀬谷市民の森には背の高いアオギリの木が数本ある。
今ちょうど花の季節だ。アオギリは雌雄異花で、雄花と雌花の時期が少しずれる。
これは雄花で、あたかも雌しべのように見えるが、多数の雄しべが合着しているのだ。
こちらが雌花で、雄花も雌花も花弁のように見えるのは萼片だ。
萼片から伸びた柄の先に子房がつき子房の根元には雄しべが合着している。
右側のが受粉を待っていて中央の花は受粉を終えている。
もう少しすると果実が出来る。
数年前の写真だが、果実は熟すにつれて5つの袋果に分かれる。
これも数年前の写真だが、9月ごろに袋果が開きヒラヒラと舞い落ちる。
中にはいくつかの種子が入っている。
ところで市民の森へ向かう途中の道に、こんな実が落ちていた。
アオギリの実に似ているが、きちんと見ると違うことが分かる。
ニワウルシ(ニガキ科) 別名シンジュ(神樹)
これはニワウルシの翼果で、アオギリと違って種子はむき出しになっていない。
熟すとヒラヒラと舞い落ちる点はアオギリと同じだ。
ニワウルシは雌雄異株という点でもアオギリと違う。
けっこう背が高くなるようだ。