どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

カメラマンと写真20

2013-09-08 20:15:03 | 写真の話し
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軽い所から。明日、岩手大学にNHKラジオイベントカー、80ちゃんが来ます。こんな車だったんだと。初めて見ました。お昼から生中継があります。ちょっと楽しみ。


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さて、先月もお前は何を撮っても同じ写真を出す、と言われて頭に来ています。逆に同じ写真がどう意味が変わるのかを証明しなければ行けません。

つまりは作品作りです。

全く別個で、オレ今こうだよという写真を揃えなければ行けません。

シカーシ、ここで意地がおきます。オマエラ絶対解んないもの作ってやる。そうゆう天の邪鬼が起きる訳で、逆に作業が難航する訳です。実際自分でも初めての作業なので、まだ全然どうなるのかも解りません。せっかく見つけた被写体も、どんどん変わってゆく訳ですし、それがまあつまらないものだこと。
そう、まったくつまらないものを作品にして、同じものにしてしまうのが今回のコンセプトです。社会的な意味とかそう言ったものは、自分で考えて!と言った感じで現在進行しています。ただ量が撮れないので多分下らないと思います。そしてそれを予定しています。


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ということで、今回もオクラ入りの写真が出来そうです。真面目に量が撮れません。数うちゃ当たると言うのもあるのですが、さすがに今回の被写体はくだらないだけあって手強いです。
あと初のデジタルです。自分の作業履歴も問われます。ここが難点です。


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今日の夕方、少し虹が出ました。


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写真の技法の中で、反射をとると言う技法があります。鏡でもガラスでも何でも良いのですが、反射したものと被写体の関係性を表現出来ます。リフレクションと言う技法なのですがよっぽど気をつけない限りかなり難しい技法です。ニューズウイークにリフレクションだけの写真家が出ています。Q.サカマキとありますから日本人なのでしょうか。
実像をとる写真で、虚像を撮ると言う2重性がリフレクションにはあります。それが実像と虚像が同時にある場合虚と実がないまぜになる効果があります。意味の2重性も簡単に表現出来るのですが、このQ.サカマキ氏のようにはなかなか行かないものです。彼はトリプルまで持ち込んでいます。

この技法はモダンなものでした。最近では効果的にしか使われていないのですが、真面目に取り組めばこんな事も出来ると改めて考えました。

なお実はこの項、会議で取り上げられた写真でリフレクションがあったのですが、意味の2重性を持ち込めば更に良いよと言ったのが、やっぱり華麗にスルーされたので頭来て書いています。



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なにか猛烈に腹が立って来た。


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さて、当ブログでは写真の内容と言説が全く一致したりしなかったりと言う冒険をしています。これまた全く意味がないのですが、写真ってそんなもんだとも考えています。

けっこうそうなると、自由なものです。ただし人が写っていなければ、ですが。


東京オリンピック誘致後に

2013-09-08 14:55:29 | インポート
オリンピック誘致決定です。阿部首相も皇族まで引っ張りだして大変な騒ぎでしたが、まずは目出たい。

しかし日本の赤字を考えたら、ちょっとこのイベントはバクチかなと思います。

本当は東京都大改造計画だと思う。東京都はまだ災害に弱い所がある。今回言われている開催エリアについては特にそうだ。それをなんとかオリンピックにかこつけてなんとかしたいのだろう。交通の問題も解決は進んでいるとはいえ、まだまだな所がある。ただどうしたいのかが見えないのは仕方がないが、多分かなり現実的な素案はあるのだろう。
しかしこれで東京、しかも開催ブロックの地価が上昇する事は間違いがない。当然土地の流通量も減るだろう。これが東京の景気を押し上げるだろう。開催経費の増大は免れない。
オリンピックの経済効果見通しが2兆円から150兆とかなりバラツいている。150兆は計算間違いだと思う。だが資産増加分も経済効果に含むと、5兆とかになるかもしれない。だが土地資産増加分は景気に直接反映しにくいので、オリンピックで景気がよくなるとは思えない。

とりあえず、国立競技場は改修だけでは済まない話しになるし、他の競技場も同じ事が言える。更にその後の運営を考えると駐車場を増やすとか設備運営で集客能力の拡大を考えなければ行けない。東京の交通が発達してるとはいえ、これは結構大変な話しだ。

以前の東京オリンピックの遺産はあるが、もうその敷地面積では収まらない状況になっている。集客数も変わったし、報道のロボットカメラ含む装置の部分だけでもかなり変わって来ている。かといって敷地を増やす余地もなければ、予算も限られるだろう。

馬場馬術競技場とかはどうするのか。特にクロスカントリーなら福島の施設が現在最強だが、さすがに無理だろう。ヨット競技を東京湾で出来るのか?航空管制よりも厳しいと言われている東京湾の船の往来の中でどうするのか。体育館なら何とかなるといった施設ではない。そう言った競技がある事を忘れては行けない。

まあ東京と言いつつ、別な場所になるのでしょう。ディズニーランドみたいに。

いずれ東京だから、オリンピック級の施設を持つ事が出来て維持も出来るのでしょう。

ただ地方の場合だとかなり難しいものがあります。ところがそう言った施設は日本全国至る所にある訳です。なぜそんな施設があるかと言えば、国体とインターハイです。盛岡市の総合プールが出来る前に、インターハイ関係者が、屋内温水50メータープール2面を要求して来たようです。それはムリとなったのですが、かなりゴネられたようです。これはインターハイでも世界選手権クラスの施設で行い参加者に夢を与えたいと言う、運営側の考えです。しかしそれでは施設維持費だけで膨大な金額になります。岩手県には岩手県に見合った施設でないと、維持は難しいです。
全国にはこういった将来運営の見通しが立たないスポーツ施設がいっぱいあります。維持管理費がマトモに出ない施設はザラです。
職員が自分でボイラーを修理したり、施設を修理するのは当たり前。グランドキーパーがいないので荒れたグランドなど地方にはゴロゴロしています。

地方には地方で、身の丈に合わせた優良な施設があれば良いのです。だが国体やインターハイはそんな考えはありません。それにあわせた施設が必要なのです。かなり地方とのギャップがある訳です。特に少子化で地方には子供が少なくなっています。勢いスポーツ施設も必要が薄れています。

更に施設が豪華になるとそれにあわせて利用料も高くなります。公共施設なら公的補助を入れて料金を安くするが、施設によってはかなり難しくなります。そこで利用料金を値上げすると、施設を利用しない人が現れます。他の施設がある場合そちらに流れたりします。施設利用者が少なくなると公共施設の意味が問われますし、施設運営費の補助も見直されます。そこで料金を値下げしてイベントや教室を開催して集客を増やそうとするのですが、そうするとまた経費増になります。民業圧迫と批判もされます。
また本来は、定期的な改修工事をして利便性を高くするのも公共施設なのですが、集客も増やせないし経費もかかるしで、改修予算の積み立ても出来ません。予算をとろうにも一般予算からですからまず無理です。そこで老朽化に任せるままになります。

そこで民営化も考えられます。確かに宮城県営球場は成功例です。だがこれには東北楽天を誘致するという目的と、施設の完全管理を楽天に求める事で契約が成り立っています。宮城県は楽天に低金額で球場をリース。楽天は球場を快適にするための改修工事費を担う、そう言った契約です。だが一般のスポーツ施設だと大きすぎて、民営化には向かなかったり、民間が必要とする改修工事を、行政が認めなかったりします。利益が取れる施設と言うのは、なかなかに難しいものです。

そんなこんな言っていて、実はスポーツ施設に対してはある一定以上の需要があります。代表例がフィットネスジムです。たいてい街の中にあります。短時間で近場でワンストップサービスに意味がある訳です。これに対してスポーツ公共施設は郊外に専門化したまま逃げ出しました。これが需要を取りこぼす最大の原因となっています。

さて国体そのものも、かなりな弊害があります。主催県が有力選手をリクルートして住民票を移させたりしているのは有名な話しです。結果マイナー競技で誰も知らない人が1位だったりとか、県民意識を盛り下げる装置になっています。またこれにまつわる不透明なお金も問題です。

私は提言したい。2回目の東京オリンピック開催後、国体の廃止とインターハイの廃止です。とはいっても全廃ではありません。10年間は国体とインターハイは東京で行う。その間に国体とインターハイで必要な建設予算を各地方のスポーツ施設の改修費用に充てる。各地方では自分たちの得意なジャンルのスポーツで施設を充実させ、特にマイナースポーツはここ、見たいにする。そういった特異化があれば良い。

10年後、国体とインターハイは全国で競技別に分散して行われるようにする。それこそ国体にする。ただしこの際、やる気がある県と無い県を分けるために全国巡回形式は止める。手を挙げた県だけがその競技を開催出来るのだ。

さてこのプランだが、実はもう一部で実現している。冬季国体だ。出来る県が限られている。スケート国体は、札幌・釧路・八戸・盛岡.長野を巡業している。出来る所が少ないし出来る会場が少ない。だからそうなるのだが、それで良いと思う。ヨットハーバーが全国にある必要があるのか?マイナースポーツではなおさらだ。


国体は、1回目の東京オリンピックからはじまりました。それが2回目のオリンピックです。スポーツ施設は全国に出来ました。これは国体のおかげです。でももうそろそろ見直さなければ行けません。オリンピックの施設の有効利用と全国の問題をあわせると、こういった考え方もあると思います。確かに陸上競技や水泳競技は東京がベストとなるとおもいます。だがメジャースポーツでも武道やバトミントン・卓球などは地方でも十分開催出来る余地があります。山岳競技あたりは全国持ち回りの方が楽しいかもしれません。マイナースポーツは明らかに全国展開するものではないでしょう。

地方財政の問題はかなり深刻です。地方に置けるスポーツ振興とあわせて考え直さなければ行けません。


PS
さすがのアナーキストでも、「国体」と打ち続けるうちなんか気が変になって来た。そう「國體」と実は意味がかぶさっている文字なんですね。国体も「富国強兵」とどこか繋がっています。

あと「ねんりんピック」てどうなったのでしょうか。「国民文化祭」もどうなったのでしょうか。こういったイベントの意味は、常に問い直す必要があると思います。